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悲しみの果てに
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「おはよう、翔太」
お母さんがいつものように病室を訪れた。
俺が性転換手術をされてしまったという一報を受け、両親がタイまですっ飛んできた。
親父は主に病院との交渉、日本大使館との相談を担当
お母さんは、俺の身の回りの事を色々としてくれている。
学校の先生達は昨日帰国していった。
俺自身、ようやく実感が湧いてきた。
絶望という名の実感が…
望む望まないにかかわらず、俺はチンコを切られて、女性器を作られてしまったわけだ。
とりあえずは手術した後のケアをして、傷口が安定しないと日本にも帰れやしない。
でも、痛すぎるんだよなあ。
とてもじゃないけど耐えられない。
アソコに詰められたガーゼの交換時なんて、口では表現出来ないくらいの痛みが俺を襲う。
この手術を受ける人は、全員女性の体になりたくて手術に臨んでいる。
だから、この痛みにも必死に耐えている。
病院側も次々とやってくる患者を捌くために、手術が終われば早めに退院させているようだ。
俺はイレギュラーな患者となるため、VIPルームで、いつまでいてもいいと言われている。
こっちも早く日本に帰りたいとは思ってるんだけど、とにかく手術されたところが痛くて耐えられない。
出血もまだしてる、管も通ったままでトイレにも行けない。
もう少し安定したら帰ろうとは思うんだけど…
「翔ちゃん
お腹空いてない?」
「うん。
食欲ゼロだよ」
お母さんとの会話はこんな感じで、俺にすごく気を遣ってるのが痛いほどわかる。
俺も辛いけど、親も辛いんだろうなあ。
お母さんがいつものように病室を訪れた。
俺が性転換手術をされてしまったという一報を受け、両親がタイまですっ飛んできた。
親父は主に病院との交渉、日本大使館との相談を担当
お母さんは、俺の身の回りの事を色々としてくれている。
学校の先生達は昨日帰国していった。
俺自身、ようやく実感が湧いてきた。
絶望という名の実感が…
望む望まないにかかわらず、俺はチンコを切られて、女性器を作られてしまったわけだ。
とりあえずは手術した後のケアをして、傷口が安定しないと日本にも帰れやしない。
でも、痛すぎるんだよなあ。
とてもじゃないけど耐えられない。
アソコに詰められたガーゼの交換時なんて、口では表現出来ないくらいの痛みが俺を襲う。
この手術を受ける人は、全員女性の体になりたくて手術に臨んでいる。
だから、この痛みにも必死に耐えている。
病院側も次々とやってくる患者を捌くために、手術が終われば早めに退院させているようだ。
俺はイレギュラーな患者となるため、VIPルームで、いつまでいてもいいと言われている。
こっちも早く日本に帰りたいとは思ってるんだけど、とにかく手術されたところが痛くて耐えられない。
出血もまだしてる、管も通ったままでトイレにも行けない。
もう少し安定したら帰ろうとは思うんだけど…
「翔ちゃん
お腹空いてない?」
「うん。
食欲ゼロだよ」
お母さんとの会話はこんな感じで、俺にすごく気を遣ってるのが痛いほどわかる。
俺も辛いけど、親も辛いんだろうなあ。
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