タイは若いうちに行け

フロイライン

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barometer

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三人で大いに盛り上がり、店を出るのがかなり遅くなってしまった。


ワタシと楓悟は、西口のホテルまで広野さんを送って行き、また東口の方に二人で戻って来た。


「雫」


「ん?」


「今日、呼んでくれてありがとうな。」


「えっ、なんで?」


「雫がお世話になってるって聞いてたし、会いたかったんじゃ、俺。」


「広野さんに?」


「うん。

俺も礼を言いたかったし。」



「ありがとう、楓悟」


「にしてもよく喋ったなあ。

こんな時間になってんの気付かんかったわ。」



「そうね。

女二人が喋りまくったって言いたいところだけど、実際は男三人が盛り上がったって話だよね。」


「いやいや、女二人やん。

雫はもちろんだけど、広野さんもすごく綺麗じゃな。」


「でしょ!

ワタシ、広野さんみたいになりたいのよ。

ずっと目標にしてるの。

今日、久しぶりに会ったら、またさらに綺麗になってた。

こりゃ追いつけんわ。」


「フッ

贅沢じゃな、雫は。

これ以上綺麗になられると、俺が辛いわ。
今でも釣り合うてないのに。」


「へえ
楓悟って謙遜するんだ。」


「せんて。

謙遜なんか…



事実じゃ。」


「楓悟はカッコいいよ。

めっちゃ。

外見も中身も全部好き。」


「…

雫…


自分で言うてて顔を真っ赤にすな。

俺も恥ずかしいわ。」


ワタシも顔が熱くなってるって実感があったけど、楓悟も相当赤くなっていた。

目が泳いでたし。






「この時間はバスが全然来ん。」


バスターミナルに着くと、楓悟は、ワタシの方のバス乗り場の時刻表を見て呟いた。


「しゃあないよ。

楓悟の方は?」


「俺も一緒。

二十分後やから、雫と変わらん。」


「いいじゃん。
もう少し、一緒にいられるし。」


「それもそうじゃな。」




「ねえ…



ホテル行く?」



「えっ?」


「朝帰りしたらマズイ?」


「いや、俺は平気やけど、雫は大丈夫か?」


「ワタシは大丈夫よ。」


「それやったら行きたい」


意見がまとまり、楓悟は、ワタシの手を取り、左手にある信号の方へ歩いていった。


なんか、このままバイバイするのが無性に寂しくなって、ついつい言ってしまった…

朝帰りする事なんて、もちろん…

大丈夫じゃないんだけど。
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