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母娘
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「良い部屋じゃないの!!」
お母さんは、ワタシの部屋を見回し、少しビックリしたようなリアクションを取った。
「うん。
すごく満足しているわ。
このお部屋。
ちょっとお茶入れるから、そこに座ってて。
冷たいのでいい?」
「うん。ありがとう。」
ワタシは、冷蔵庫に入っている緑茶の1.5リットルのペットボトルを取り出して、グラスに注ぐと、お母さんにそっと差し出した。
お母さんは、そのお茶を一口飲むと、ちょっとの間、何も喋らない状態となった。
でも、意を決したようで、顔を上げ、ワタシを見つめた。
そして…
「話っていうのはね…」
「うん。」
「実は、お父さんと離婚することになったの。」
「…
えっ?」
「アンタにはすごく申し訳ないんだけど、もう二人で話し合って、そういう結論に達したの。」
「なんで…そんな事に?」
「まあ、色々あってね。
一番の理由は、お父さんの浮気かな。」
「えっ!
浮気してたの?」
「もう二年近くになるって。」
「マジか…」
「私が許せなかったのは、そのきっかけになったのが、アンタが性転換されて、私がタイまで行って付きっきりになってたときがあったでしょ?
あのときに始まったみたいでね。
自分の子供が苦しんでる時に、よくそんな事できたなって、もう怒りよりも呆れちゃって。」
「そうだったんだ…」
「雫
これを機会に、私も岡山に住もうと思ってるんだけど…
いいかな?」
「えっ!」
突然のお母さんの告白に、ワタシはリアクションを取れなくなってしまった。
お母さんは、ワタシの部屋を見回し、少しビックリしたようなリアクションを取った。
「うん。
すごく満足しているわ。
このお部屋。
ちょっとお茶入れるから、そこに座ってて。
冷たいのでいい?」
「うん。ありがとう。」
ワタシは、冷蔵庫に入っている緑茶の1.5リットルのペットボトルを取り出して、グラスに注ぐと、お母さんにそっと差し出した。
お母さんは、そのお茶を一口飲むと、ちょっとの間、何も喋らない状態となった。
でも、意を決したようで、顔を上げ、ワタシを見つめた。
そして…
「話っていうのはね…」
「うん。」
「実は、お父さんと離婚することになったの。」
「…
えっ?」
「アンタにはすごく申し訳ないんだけど、もう二人で話し合って、そういう結論に達したの。」
「なんで…そんな事に?」
「まあ、色々あってね。
一番の理由は、お父さんの浮気かな。」
「えっ!
浮気してたの?」
「もう二年近くになるって。」
「マジか…」
「私が許せなかったのは、そのきっかけになったのが、アンタが性転換されて、私がタイまで行って付きっきりになってたときがあったでしょ?
あのときに始まったみたいでね。
自分の子供が苦しんでる時に、よくそんな事できたなって、もう怒りよりも呆れちゃって。」
「そうだったんだ…」
「雫
これを機会に、私も岡山に住もうと思ってるんだけど…
いいかな?」
「えっ!」
突然のお母さんの告白に、ワタシはリアクションを取れなくなってしまった。
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