タイは若いうちに行け

フロイライン

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ごちそうさまでした

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お母さんは、離婚して岡山に戻ってくる事を、叔母さんやおばあちゃんに伝えた。


みんな驚きはしたけど、お母さんが岡山に帰ってくることについては、すごく喜んでくれた。

ワタシも正直言ってうれしい。


当面は、ワタシが使ってた部屋に住みながら、一人で住む家とお仕事を探すみたい。




ワタシは、それから何時間かお邪魔して、ご飯までご馳走になった。

ご飯の時間になると、賢太もちゃんと降りてきて、みんなと一緒に食べてた。


賢太は、さっき、ワタシの乳を吸った事を気まずく思ってか、そこでの口数は少なく…

ほぼ無言だった。


でも、みんながいる場所で、フツーの時間にご飯を食べるってことが、久しぶりの事で、この家の人らにとって、かなり特別なことなんだなと実感した。




「じゃあ、そろそろ帰ります。


久しぶりに叔母さんのご飯食べれて幸せでした。

すごく美味しかったです。

ありがとうございました。」



「お粗末さまでした。

でも、お礼を言うのはこちらの方よ。


雫ちゃん、ホントにありがとう。

あなたには感謝してもしきれないわ。」



「いえ、賢太は引きこもりになったんじゃなくて…

なんて言ったらいいんだろ。


そうそう、繊細なんです。

だから、優しい目で見てやって下さいね。」



「ええ、そのつもりよ。

雫ちゃんのアドバイスを肝に銘じるわ。」



「そんな…そこまで大層なことはしてないので。」


ワタシは恐縮して、頭を下げ、家を後にした。
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