113 / 313
初出演
しおりを挟む
「さあ、今週も始まりました底抜け転覆ゲームの時間です。
司会はワタクシ、金村ジローが務めます。」
生放送の番組が始まり、京活の事務所では、テレビの前で固唾を飲んで見守っていた。
「はい。今日の猫塚チームのゲストは、今巷で最も可愛いと言われている巨乳のオカマちゃん、友谷久美子ちゃんです。」
ジローに紹介され、ジャージ姿で頭にハチマキを巻いた久美子が笑顔で挨拶をした。
「こんばんは。友谷久美子です。
今日は猫塚チームの足を引っ張らないように頑張りまーす」
可愛らしくガッツポーズをするとお辞儀をして後ろに下がった。
「久美子なかなかいい表情してるね。」
「そうですね、可愛いです。」
村田が言うと、事務の金子裕美も頷いた。
スタジオに同行している甲斐も、拳を握ったまま、久美子の健闘を袖口を祈っていた。
この番組は出演者が2チームに分かれ、ゲームをして得点を競うというもので、コメディアンや若手の歌手が体を張って頑張るところを見せるのがウリになっていた。
久美子は若手歌手のポジションで出ていたが、それにプラスして、オカマである事から扱いが少々酷かった。
粉に顔をつけて飴玉を探したり、二人三脚などを頑張ったが、乳を揉まれるなどセクハラ行為をされまくった。
オカマのおっぱいはおっぱいではないという論理であった。
だが、久美子は自分の立場と役割をよくわきまえており
「あーんっ、エッチ」
と、オーバーリアクションで応え、スタジオを沸かせた。
この時代は、久美子のようなレディーボーイには人権など存在しなかったのだ。
だが、頑張る人間はそんな時代とはいえ認められるもの。
久美子のひたむきな努力とサービス精神は、他のタレントやスタッフの共感を呼び、無事放送を終えると、皆が彼女の周りに集まってきた。
「久美子ちゃん
すごくよかったよ」
タベプロ所属の年配のタレント、窪田正夫は、久美子にそう声をかけた。
「ありがとうございます。
上手く立ち回れなくてすみません。」
「いやいや、オカマが来るって言うからさあ
バケモノみたいなのが来ると思ってたんだよ。
まさか久美子ちゃんみたいな可愛いおかまちゃんが来るとはな。
ウチの社長が推してたのもわかるわ。」
「窪田さん、そう言っていただけるなんて、光栄というか、照れます。」
「あ、そうだ
これからジローちゃんと飲みに行くんだけど、一緒に来ない?」
「えっ、ワタシもですか?」
久美子はビックリして、後ろに立っていた甲斐の方を見たが…
甲斐は、ただ頷くだけだった。
司会はワタクシ、金村ジローが務めます。」
生放送の番組が始まり、京活の事務所では、テレビの前で固唾を飲んで見守っていた。
「はい。今日の猫塚チームのゲストは、今巷で最も可愛いと言われている巨乳のオカマちゃん、友谷久美子ちゃんです。」
ジローに紹介され、ジャージ姿で頭にハチマキを巻いた久美子が笑顔で挨拶をした。
「こんばんは。友谷久美子です。
今日は猫塚チームの足を引っ張らないように頑張りまーす」
可愛らしくガッツポーズをするとお辞儀をして後ろに下がった。
「久美子なかなかいい表情してるね。」
「そうですね、可愛いです。」
村田が言うと、事務の金子裕美も頷いた。
スタジオに同行している甲斐も、拳を握ったまま、久美子の健闘を袖口を祈っていた。
この番組は出演者が2チームに分かれ、ゲームをして得点を競うというもので、コメディアンや若手の歌手が体を張って頑張るところを見せるのがウリになっていた。
久美子は若手歌手のポジションで出ていたが、それにプラスして、オカマである事から扱いが少々酷かった。
粉に顔をつけて飴玉を探したり、二人三脚などを頑張ったが、乳を揉まれるなどセクハラ行為をされまくった。
オカマのおっぱいはおっぱいではないという論理であった。
だが、久美子は自分の立場と役割をよくわきまえており
「あーんっ、エッチ」
と、オーバーリアクションで応え、スタジオを沸かせた。
この時代は、久美子のようなレディーボーイには人権など存在しなかったのだ。
だが、頑張る人間はそんな時代とはいえ認められるもの。
久美子のひたむきな努力とサービス精神は、他のタレントやスタッフの共感を呼び、無事放送を終えると、皆が彼女の周りに集まってきた。
「久美子ちゃん
すごくよかったよ」
タベプロ所属の年配のタレント、窪田正夫は、久美子にそう声をかけた。
「ありがとうございます。
上手く立ち回れなくてすみません。」
「いやいや、オカマが来るって言うからさあ
バケモノみたいなのが来ると思ってたんだよ。
まさか久美子ちゃんみたいな可愛いおかまちゃんが来るとはな。
ウチの社長が推してたのもわかるわ。」
「窪田さん、そう言っていただけるなんて、光栄というか、照れます。」
「あ、そうだ
これからジローちゃんと飲みに行くんだけど、一緒に来ない?」
「えっ、ワタシもですか?」
久美子はビックリして、後ろに立っていた甲斐の方を見たが…
甲斐は、ただ頷くだけだった。
13
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる