ニューハーフな生活

フロイライン

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初日


店のニューハーフは美咲さんを入れて9名 
俺が入ったことにより10名となった。 
このメンバーで接客をしたりショーを見せたりするわけだけど、とりあえず俺の役目はと言えば雑用とユウさんのヘルプに付くことだった。 
美咲さん…いや、ママにもまずは店の雰囲気になれることから始めなさいって言われたのでそれを心掛けて時間をすごした。 
美人揃いの店だけあってお客さんがひっきりなしにやってくる。 
だからボーっと考える間もなく、あっという間に閉店を迎えた。 

「ユキちゃん初日働いてみてどうだった?」 

ママが優しげに聞いてきた。 

「すごく緊張しました。ユウさん、うまくお手伝い出来なくてすみませんでした…」 

俺が頭を下げるとユウさんは俺の肩をポンと叩いて笑った。 

「ユキちゃん、なかなかやるわね。 
女言葉も自然に出てたし、常連さんからも可愛いって連発されてたじゃない~」 

俺は大げさなくらい首を何度も横に振って否定した。 
でも、こうして女性物の服を着て化粧していると自然に言葉づかいも変わってくる。 
確かにお客さんと喋るとき、俺は自分の事を「ワタシ」と言っていた。 
無理なく自然に言えたと思う。 

「それでは、失礼します。」 

俺はメイクを落とし男物の服に袖を通すと、皆に挨拶して回った。 

「お疲れさま、ユキちゃん。 
どうしたの?男物の服なんて着て…」 

帰ろうとするミカ先輩が不思議そうな顔して俺に言った。 

「ワタシ、ルームシェアしてるんですけど、まだその相手にこのバイトの事内緒にしてて…」 

「そうなんだあ、大変だね。」 

圭太のやつ、俺がニューハーフの店で働いてるって知ったら何て言うだろ… 
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