ニューハーフな生活

フロイライン

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「ユキちゃんがそういう考えなら、何も迷う事ないんじゃない?」

ワタシの話を聞き終えると、ユウさんはそう言って頷いた。

「はい。
またswallowtailでお世話になりたいです。」


「ママをはじめとして皆んながユキちゃんの完全復帰を待ってたから、大喜びだと思うよ。」


「ありがとうございます。
あと、この前一緒にヘルプで入らせてもらった佳澄なんですけど、彼女も一緒に働きたいって言ってて…」


「あの超美人の子?」


「そうです。」


「アレ、何?

あんな美人、フツーの女子を含めて全く見た事ないわよ。マジで。
ワタシが実際に見た人の中では間違いなく一番だね。」


「ワタシもです。
最初見た時、もうビックリしちゃって。」


「その佳澄ちゃんは、ユキにベタ惚れってことなのね?」


「はい。
ワタシの何がいいのかわかんないですけど。」


「アンタも負けず劣らずの美人だからね。
佳澄ちゃんて子は、多分キレイな子が好きなんじゃない?」


「そう言ってました…」


「まあ、なんとなくわかるわ。

人間て無いものねだりなところがあって、同族嫌悪する生き物だから。

佳澄ちゃんにとってユキちゃんは、初めて出会った自分よりも美しい人だったんでしょうね。」


「どうかな…」


さすがに自分の口からは答えられずに、ワタシは首を傾げた。


「ユキちゃんも佳澄ちゃんも、ママも二つ返事でお店に入ってって言うと思うよ。」


「ありがとうございます。」


「でもさあ、ユキちゃんて彼女いたよね?

だから、ニューハーフ辞めたんでしょ?」


「はい…
あの、実は…」


「まあ、大体はわかるわ。
ワタシもアンタと同類だからね。

ニューハーフとして生きる事に少し限界を感じてた頃に、彼女と出会い、付き合うようになった。

でも、こんな容姿じゃマズイと考え、せめて服装や髪型、生き方だけでも男として頑張りたいと思った。
カラダはタマ抜きしてるし、おっぱいも膨らんじゃってるから変えようがないけどね。

でも、実際に付き合ってみると、自分はもう男じゃないと思い知らされ、悩むようになった。

そんなとき、佳澄ちゃんと出会い、心を奪われてしまった…

ってとこじゃない?」


「えっ、まさにそれです。

何でわかったんですか?」



「そりゃわかるわよ。

アンタとの付き合いも長いしね。」


「そうですよね…


彼女の事もあって、なかなか踏ん切りがつかないってのが正直なところで…

それでユウさんに話を聞いて欲しくて…」


ワタシは、ユウさんにその胸の内を素直に話した。

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