41 / 88
eve達
しおりを挟む
「桑原さん
また、診察?」
部屋に帰ってきた和人に、片山が声をかけた。
「うん。
それと注射とね。」
和人は、膨らみかけの乳房を気にしながら、そう返事をした。
「ワタシも早く、桑原さんみたいに去勢して、キレイになりたいわ。」
「片山さんは、順応性があるよね。
俺なんて、いまだにワタシなんていう一人称を、恥ずかしくて使えないよ。
会長の前では、ワタシって言わないと、罰則が与えられるから、ちゃんと言ってるけど。
でもさあ、去勢なんてしたら、二度と男に戻れなくなってしまうじゃん。
ひょっとしたらここを出られる日が来るかもしれないし、そのときの事を考えたら、去勢なんてしないに越したことはないよ。」
「もう。
桑原さんで、頭の中がお花畑なのね。」
「え?」
「ワタシ達がここから出られる日なんて、永遠にやってこないわ。
一生、ワタシ達はここでこき使われて死んでいくのよ。」
片山がそう言うと、部屋にいた他の4名も頷いた。
「でも、桑原さん
あなたには心から感謝してるのよ。」
「え、僕に?」
「そうよ。
だって、あなたが会長に気に入られたおかげで、この施設が出来て、ワタシ達5人は、合格をもらってこっちに来る事が出来た。」
「それって、感謝されるような事なのかな。
ここにいたら、会長のおもちゃにされるだけだし。」
「それよ。
それがいいのよ。
少なくとも、過酷な労働をしなくても済むんだし。
それに、会長に本当の意味で好かれたら、ここを出られるかもしれないっていう噂よ。」
片山は、和人の耳元でそう囁いた。
また、診察?」
部屋に帰ってきた和人に、片山が声をかけた。
「うん。
それと注射とね。」
和人は、膨らみかけの乳房を気にしながら、そう返事をした。
「ワタシも早く、桑原さんみたいに去勢して、キレイになりたいわ。」
「片山さんは、順応性があるよね。
俺なんて、いまだにワタシなんていう一人称を、恥ずかしくて使えないよ。
会長の前では、ワタシって言わないと、罰則が与えられるから、ちゃんと言ってるけど。
でもさあ、去勢なんてしたら、二度と男に戻れなくなってしまうじゃん。
ひょっとしたらここを出られる日が来るかもしれないし、そのときの事を考えたら、去勢なんてしないに越したことはないよ。」
「もう。
桑原さんで、頭の中がお花畑なのね。」
「え?」
「ワタシ達がここから出られる日なんて、永遠にやってこないわ。
一生、ワタシ達はここでこき使われて死んでいくのよ。」
片山がそう言うと、部屋にいた他の4名も頷いた。
「でも、桑原さん
あなたには心から感謝してるのよ。」
「え、僕に?」
「そうよ。
だって、あなたが会長に気に入られたおかげで、この施設が出来て、ワタシ達5人は、合格をもらってこっちに来る事が出来た。」
「それって、感謝されるような事なのかな。
ここにいたら、会長のおもちゃにされるだけだし。」
「それよ。
それがいいのよ。
少なくとも、過酷な労働をしなくても済むんだし。
それに、会長に本当の意味で好かれたら、ここを出られるかもしれないっていう噂よ。」
片山は、和人の耳元でそう囁いた。
3
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる