ハカイジ

show time

レンは、また裸になった。

しかし、今回は思いっきり脱ぐのを躊躇し、さっきより時間がかかった。

何故なら、すぐ側に自分の元妻が座らされて、こちらを見ていたからだ。

すっかり変わり果てたこの体

大きく膨らんだ乳房
皮下脂肪が付き、大きくなったお尻、柔らかな二の腕、全体的に丸みを帯び、女性らしくなった体のライン
去勢され、竿だけになった股間は、プラス女性ホルモンの影響で萎縮し、包茎度合いも酷くなっていた。

愛果が知る夫の体ではない。

女なのだ

全てが女そのもので、股間だけは辛うじて男の象徴があるが、後は全て女にしか見えない。



「どうだね？

奥さん


おたくの旦那は、こんな体になってるんだよ。」


安田は、実に楽しそうに笑い、愛果に言った。


愛果は、刑期十年と引き換えにここにいるという自覚をしっかり持ち、気丈に振る舞った。


「レン、大丈夫よ。

十年短縮のためよ。

私は大丈夫だから、安心して。」


愛果の心強い言葉を聞き、レンも申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも、何とか乗り切ろうと、強い気持ちを保ち続けた。

しかし、そんな二人を、安田が許すわけもなく。


「レン、始める前にコレを飲め。」


安田は、そう言うと、小さな錠剤を手渡した。


「えっ…」

レンは、嫌な予感しかしなかった。