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狂宴
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安田がセンターの椅子に腰掛けると、いつも安田の側にいる手下の男が
「全員、会長の前に縦に並べ!」
と、厳しい口調で言った。
レンも仕方なく、列の後ろに裸のまま並んだ。
毎回、一人ずつ安田に挨拶をする事から始まるのだ。
そして、リーダー格の片山から始まるのも、決まり事となっていた。
「No.0002
片山馨です。」
「おう、馨
元気にしていたかね」
「はい。
おかげさまで…」
「馨は、ここに来て、もうどれくらいになる?」
「はい。
来月で丸三年になります。」
「そうか。
早いものだなあ。
和人と馨を見て、私はこの施設を作ろうと思い立ったんだから。
二人には感謝しているよ。」
「いえ…」
「体つきもすっかり女だな。
三年もホルモンを続けていたら、否が応でもそうなってしまうか。」
「そうですね」
「下がっていいよ。」
安田と片山の会話が終了し、次の者が前に出た。
一番の新参者のレンは、いつものように最後尾から、その様子を見ていたが、三十分ほどして、ようやく自分の番となった。
「No.0047
平野蓮です。」
「平野蓮…
いつ、この施設に来た?」
「はい。
半年前です。」
「半年前といえば、この部屋に来るのは、少なくとも三回目だな?」
「はい。
今日で三回目です。」
「なかなか美しいじゃないか
体も女性化しているし。
なのに今までの印象がないのはなぜだ?」
「いえ、ワタシは、皆さんに比べたらまだまだですので…」
レンは恥ずかしそうにしながら、小さな声で答えた。
「まあいい。
期待を持って見せてもらおうじゃないか。」
安田がそう言うと、側近の男が皆に目で合図を送った。
レン達は、再び安田を囲むように円を描いて並んだ。
「それでは、始めっ!」
側近はそれだけ言うと、安田を部屋に残して退出してしまった。
それがスタートの合図で、レン達は、自らのペニスを握り、手を激しく動かして擦り始めた。
安田が最も好む余興であり、二十人が無言で自慰をするという、まさに異常な光景がそこにあった。
二十人共が、去勢手術をされ、女性ホルモンの投与を定期的に受けている。
故に、勃起しにくく、また、性欲も全くない。
そんな状態の中、誰が一番に射精するかを競い合い、一番になった者には、安田から褒賞が与えられる。
たとえば、刑期の短縮や、この施設内で快適に暮らすための家電など…
本来であれば、ここに来たのが一番最近であるレンが有利であるといえるが、実のところ、全くペニスが反応せず、いつも先輩達の後塵を拝する結果となっていた。
それでも、なんとか必死に出そうと頑張ってはみたが…
「全員、会長の前に縦に並べ!」
と、厳しい口調で言った。
レンも仕方なく、列の後ろに裸のまま並んだ。
毎回、一人ずつ安田に挨拶をする事から始まるのだ。
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「No.0002
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「おう、馨
元気にしていたかね」
「はい。
おかげさまで…」
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「はい。
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「そうか。
早いものだなあ。
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二人には感謝しているよ。」
「いえ…」
「体つきもすっかり女だな。
三年もホルモンを続けていたら、否が応でもそうなってしまうか。」
「そうですね」
「下がっていいよ。」
安田と片山の会話が終了し、次の者が前に出た。
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「No.0047
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「平野蓮…
いつ、この施設に来た?」
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「はい。
今日で三回目です。」
「なかなか美しいじゃないか
体も女性化しているし。
なのに今までの印象がないのはなぜだ?」
「いえ、ワタシは、皆さんに比べたらまだまだですので…」
レンは恥ずかしそうにしながら、小さな声で答えた。
「まあいい。
期待を持って見せてもらおうじゃないか。」
安田がそう言うと、側近の男が皆に目で合図を送った。
レン達は、再び安田を囲むように円を描いて並んだ。
「それでは、始めっ!」
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