無表情いとこの隠れた欲望

春密まつり

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はじめて?

01*

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「雪哉くん……そんなにじっと見ないでよ」
「……無理。ずっと見たかったし」

 雪哉の部屋に連れ込まれた梓は、雪哉の匂いのするベッドに押し倒されていた。服を脱がされ下着姿のまま、雪哉に見下ろされている。雪哉はお風呂上りの時と変わらぬ格好だ。腰に巻いたタオルが今にも取れてしまうんじゃないかと気が気でない。
 手で身体を隠したいのに、両手は雪哉に掴まれ、ベッドに縫い付けられている。熱視線が身体をなぞるだけで梓の身体は熱を持つ。

「梓って、はじめて?」
 梓は羞恥に顔を染めながら頷いた。すると雪哉は柔らかく微笑む。
「わかった。優しくするから」

 その言葉に安心すると同時に、雪哉の唇が降りてくる。甘く激しいキスを交わしながら、雪哉の手が梓の身体にふれていく。首筋から、肩、するりと撫でるように腕にふれ、腰を撫でた。素肌に人の手がふれる感覚はくすぐったいだけのはずが、雪哉のさわりかたが変わっているのか、違う感覚が梓の身体を襲う。身体の内側から熱が溜まっていくようだ。
 下唇を食まれて口をひらくと、雪哉の舌がそろりと入ってきてすぐに梓の舌を掴まえる。何度もした激しいキスなのに、梓はまだ慣れることはない。
 小さく声を洩らしながら、雪哉を見上げる。
 少し頬が赤くなっていて、薄く開いた口からは荒い息が洩れている。目はじっと梓を食い入るように見つめていた。

「なんか、雪哉くんじゃないみたい……」
「どこが?」
 あんなに表情がない人だったのに、今は熱のある視線で梓を射抜く。あの雪哉だと思えない。
「雰囲気、とか」
「ちゃんと男だよ。ただのいとこじゃない」
「ん……」

 雪哉の舌がねじ込まれて、深く吸い上げる。激しいキスに息がしづらく、呼吸を求めてもっと口を開くと、まるで食べられるみたいに雪哉の唇が覆う。
「っ……」
 キスをしながら、雪哉の手が下着の上から梓の胸を覆った。ふれられた驚きでびくりと身体が反応した。
「梓の胸、可愛い」
 むにむにとさわりながらくすりと笑う雪哉。
「ち、小さいって意味!?」
「違うよ。おいしそうってこと」
 背中に回った手がブラジャーのホックをパチンと簡単に外す。ブラジャーをずらすと、梓の胸が露わになった。隠す隙もなく雪哉の唇が乳房にふれる。両手で包みながらふくらみの上にキスを落として、親指で両方の乳首を撫でる。

「え、んぅ……」

 変な感覚だ。
 くすぐったいような、気持ちが良いような。
 撫でられるとすぐにぷくりと形づく頂に、雪哉がキスをした。
「んっ!」
 梓の腰がくねる。その反応を楽しむかのように、雪哉は突起に舌を這わせる。ちろちろと先端を舐めたあと、唇に含み、口の中で転がす。片方の乳房は、雪哉の指先によって先端に爪を立てられる。
「あっ……ぅ」
 梓は与えられる快感から逃げるように身を捩った。

「や、雪哉くん……なんか、変っ」
「いいよ。変になって」

 胸元でしゃべられたら、敏感な先端に熱い息がかかる。それさえも刺激となり梓は腰を浮かせた。何をされても反応してしまうこの身体が憎い。

「も、やだぁ……」

 涙声で訴える。
 梓の頂は、ピンと張りつめていて、少しふれただけでも敏感に反応してしまうほど硬くなっていた。濡れて光っているのが自分で見てもいやらしい。

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