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3 オリジナル版を攻略してみた
しおりを挟む【迷宮学園~君に恋して~】の主なヒロインは五人いる。
主人公の義姉の生徒会長。
風紀委員長の先輩。
同じクラスの幼馴染。
幼馴染の友人。
学園のアイドル的なポジションのお姫様。
この五人はオリジナル版ゲームソフトのパッケージに美麗なイラストが描かれている。
絵師は誰だ?だいにゃんですか。素敵なイラストありがとうございます!
俺はとりあえず一番見た目が好みだった黒髪ポニーテールのヒロインの攻略を目指すことにした。
Now Loading……
一週間後。
「ふぅ……」
俺はマリンのエンディングムービーを観ながら余韻に耽っていた。
頬に流れた涙を拭いティッシュで鼻をかむ。
俺はこの一週間、寝食忘れるほどこのゲームにのめり込んだ。
いやあ親父がはまるだけあるわ。
俺もはまってしまって時間を忘れてやり込んでしまった。
おかげで他のゲームからのサークル招待やフレのお誘いメッセージを断ってしまった。
現在メインヒロインの五人をクリアし、隠しヒロインの一人であるマリンを攻略した。
プレイして思ったことは迷宮学園はやり込み要素が多過ぎる。
RPGパートはもちろんヒロインの攻略もそうだ。
メインヒロインのルート分岐からの隠しヒロインが多すぎる……。
あからさまにルートがわかるヒロインもいれば何故このヒロインのルートが解放された?などと思う分岐も存在する。
ネタバレはあまり好きくないけど、あまりに多く思った俺は隠しヒロインが何人いるのか攻略サイトで確かめると、なんと総勢百人いた……。
普通はこんなにヒロインがいたら飽きるだろうけど、今のところどのヒロインのルートも飽きずに進められてる。
基本的にヒロインのシナリオは血と汗と涙が致死量で流れて、最後は努力友情(愛情?)勝利のテンプレ王道パターンでハッピーエンドだ。
人によっては話がテンプレすぎてつまらないと感じる人もいるかもしれない。
でも俺はこういう話が好きなので全然問題ない。
エンディングを見終わり、次はどのヒロインを攻略しようかな?と考えていた時、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「拓人ちょっといいか?」
親父だ。
俺はコントローラーを置き、部屋のドアを開けると親父が茶封筒を俺に差し出してきた。
「例のゲーム、明日からダウンロードできるぞ」
「そう。で、これは?」
「中身を見てないから詳しくは知らないけど、認定されたっていう書類と迷学のアカウントが記載された書類だと思う」
俺はその場で封を開けて、ざっと書類に目を通してみると、親父の言った通りのことが書かれていた。
「まあ、なんだ。ゲームだけど新しい学校生活を楽しむといい」
そう言って親父は自分の部屋に戻っていった。
俺はドアを閉めるとベッドに腰かけて改めて書類に目を通した。
書類には要約するとこう書かれていた。
迷宮学園は俺が現実で通っていた高校と同じ偏差値に設定されている。
卒業すれば高卒の資格が得られる。
その間現実の高校に戻りたくなったら申請書を出せば復学することもできる。
仮想世界の時間軸は現実時間の卒業に合わせて適宜調整する。
オリジナル版のセーブデータがあればデータを移行して主人公のステータスのみ引き継ぎが可能。
VR版の氏名は本名で固定されていて変更不可。
仮想体は実在の体型に設定されているがカスタマイズ可能。
オートセーブ機能が付いていて、ゲームオーバーになった場合は進行に支障が起きない分岐点まで戻る。
任意でセーブもできロードし直すことも可能。
不具合を発見した場合はすぐにログアウトしGMに報告すること。
といったことが記載されていた。
「明日の朝九時からインストール可能か…。いまやってるオリジナル版のデータの引き継ぎができるなら、もう少しやっておくか」
残りの隠しヒロイン達を攻略する時間はない。
なら、主人公の職業やスキルをもう一度見直すべきか。
予習がてら序盤の立ち回りを考えてみるのもアリだな。
そう思った俺はTV画面の前に座り直すとコントローラーを握った。
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