「貴女じゃ彼に不釣りあいだから別れて」と言われたので別れたのですが、呪われた上に子供まで出来てて一大事です!?

綾織季蝶

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番外編

リリアナSide2

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「事件?何があったんですか?」
「貴女は“石化事件”をご存知?」
「あ、なんか噂は聞いたかも。数年前にあったっていう生徒が石化したっていう…」
「その事件の犯人でもあったのがナーシャだったのよ」
「えぇ!?」
「けど、理由があってね」



 生徒が石化した、その事件は瞬く間に学校中に広まった。
 中には自身が石化するのでは?と恐れ、自主退学する者もいた。
 しかし、石化は解除可能らしく、リリアナは心配は杞憂だったのではないか、と思っていた。
 それより心配するべきことが彼女にはあった。

「カナリア、大丈夫なの?」
「無理…」

 食堂の一角で項垂れるカナリアにリリアナは困惑の色を見せる。
 ここ数日でカナリアの頭痛は改善するどころか、むしろ悪化していたのだ。

「お父さんにも診てもらったけど、異常が無かった…」
「ピオ先生って国内で有数の凄腕医療術師よね?そんな人でも解明不能の頭痛って…」
「おかげで原因解明に躍起になってるよ…」

カナリアはため息をつき、パスタに手を伸ばす。

「何か発端はないの?」
「発端?」
「頭痛が酷くなる予兆みたいなものよ」
「予兆…あるにはあるかな」
「それは?」

リリアナの問いにカナリアは言いづらそうに答える。

「声がするんだよね。女の子の声」
「声?」
「毎回掠れてるんだけど、この前の石化事件が起こった時間帯に結構鮮明に聞こえたんだよね…」
「どんな声?」
「えっと…」

カナリアは少し考える素振りを見せる。

「痛い、苦しい、もう嫌だ…だったな」
「そんな声が聞こえたの…?」
「うん。すごく辛そうだった」

少し深刻そうな声を上げるカナリアに対してリリアナは少しだけ動揺する。
こんなカナリアを初めてみたからだ。

「分かったわ。私も少し調べてみるわ」
「え、でも…」
「でも、じゃないわよ。しおらしい貴女を見ると調子狂うのはこっちなのよ」
「…ありがとう」
「お礼は原因解明してからにしてちょうだい」



「結局、原因って何だったんですか?」
「原因はニコラスの所有する魔法道具が発する電波だったわ」
「電波?というか、ニコラスって」
「その時期に新しくやってきた先生よ」
「その魔法道具の効果って?」
「魔法動物を意のままに操る、古の魔法道具よ。ニコラスが黒幕でバジリスク、ナーシャが利用されていた事を知ったカナリアは激怒してね…」
「あ、そうか。バジリスクの視線は石化させるから…」
「えぇ。その後は怒涛よ。カナリアとニコラスが決闘したんだから」
「決闘…拳でですか?」
「魔法よ。…でもその事件をきっかけに、彼女が蛇語を話せる事が認知されたのよ」
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