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異世界の料理を食べる
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ワンピースに着替え終わった夏梅は、言われた通りベルを鳴らした。
チリリリン…
ガチャ
「お着替えは終わりましたか?」
(早ッッ!)
「…どうしたのです?」
「いえ…来るの早いなぁと思って。」
「あぁ、ずっと外で待ってましたからねぇ。」
「ッすみません!お待たせしました!」
「いいえいいえ、とんでもないことです。界渡りしたばかりで右も左も分からないような方を不安にさせたくありませんでしたからね。何かあればすぐ分かるように待っていただけですよ。」
「…ッありがとうございます!」
「ふふ…では行きましょう。」
非常に安定感のある片手持ちをされた。
(……?!?!)
意気揚々と食堂に向かうセバスチャンさんに抱えられたままの私。
「あの…。自分で歩けますよ…?」
「何を言ってるのです。足に怪我でもしたらどうするのですか。夏梅様のお世話は私がしますので、夏梅様は安心して下さいね。」
「いえあの…。「着きましたよ。」
フワッと美味しそうな香りがする。
ぐぅ…。
「ふふ…。腹の虫も待ち遠しかったようですね。」
カァァァッ
「ふふ…。」
ナデナデナデ…
「ほんとうに可愛いですねぇ夏梅様は。食事も口に入れて差し上げましょう。」
いつのまにか椅子に座っていた。セバスチャンさんとともに。
(…なんで膝に座ってるの…?)
「…あの、自分で食べれます。」
「何を言ってるのですか。食器が大きすぎて使いずらいでしょう。さぁ、口に入れて差し上げます。どれから食べますか?」
「お前!!!私の存在忘れているだろう!!その場所を変われ!!私がする!!」
「チッ…仕方ありませんねえ…。夏梅様、この人に何か変なことされたらすぐ言ってくださいね。変わってさしあげますから。」
「う…うん。」
「変な事とはなんだ!!!」
「うるさいですねぇ~。早くお口に入れてあげて下さい。ご飯が冷えてしまいます。」
「なんだと!?お前に言われなくてもそうするわ!!」
ッヒョイ……ドシン。
持ち上げられて膝に乗った。
「……」
「夏梅。どれから食べたい?ん?言ってみろ。何でも取ってやる。」
目の前にはめちゃくちゃデカいご飯の数々が並べられていた。
(ッッ?!デカ!!どれもこれもデカい!どう頑張っても1人分じゃないよー!これ何人分あるの?!絶対10人分くらいあるでしょう?!美味しそうだけど絶対食べきれない!)
20センチはあるであろう大きさのやたらデカいハンバーグと、丼みたいな大きさの器に入ったスープと、ブロッコリーの房全てを使って作られたであろう温野菜と、腕くらいまでありそうな長さのパン等々、とても美味しそうだがやたらデカい。
とりあえずお腹減ってるので、自分で食べるのはもう諦めて、腹持ちしそうなパンから取ってもらう事にした。
「…じゃあパンを…。」
「分かった。一口サイズに千切ってやろう。」
丁寧な手つきで千切って夏梅の口に入れてくれた。
「…ッ美味しい!」
「それは良かった。口に合うようで安心したぞ。」
「はい!ありがとうございます!」
どうやらこの世界の食の文化もきちんと発達しているようだ。
大きさはともかく味は元の世界とそん色ないふわふわで美味しいパンである。
次はこの美味しいパンと合うであろうスープが欲しい。
「あの、次はスープが「よし分かった。」
かぶせ気味で勢い良くデカい器を持ち、口に運んでくれる。
「…ツこれも美味しい!」
濃すぎず、かといってあっさりしすぎない絶妙なさじ加減の美味しいスープであった。
「次はハンバーグがいいです!」
「あい分かった。一口サイズに切ってやろう。」
またもや綺麗に切って口に入れてくれる。
「んーーー!これもおいしい!」
でももうこれ以上は食べれない…。
おいしいけど流石にこの量はキツい。
「あの…ごちそうさまでした…。」
「ん?もう終わりか??まだたぁんとあるぞ?食べないのか?ケーキはどうする?」
(ッ?!ケーキッ!!ケーキは別腹!!)
「ケーキは食べます!」
「あっはっはっは!そうか!ならケーキを持って来させよう。…それ、ケーキを早う!」
「はっ!」
すぐに持ってきてくれた。…が、ホールサイズのイチゴのショートケーキである。
(……。)
「さぁ、たぁんとお食べ。」
またもや一口サイズに切ってくれた。
「あーん…。どうだ美味いか?」
「んーーー!最高!…でももう食べれません…。」
「ん?もう腹いっぱいか?もう一口どうだ?」
「…いえ大丈夫です…。うっぷ」
「そうか…。ならば仕方ない。後は全て私が食べる。」
そしてほんの10分程度で全て平らげたテラージ様。
(ッ?!早すぎない?!)
「うん。美味い。今日のコックは一段と頑張って作ったようだな。」
「あの!コックにごちそうさま美味しかったですと伝えておいて欲しいです!」
「おぅ。良いぞ良いぞ。伝えておいてやろう!コックも喜ぶぞ!お前がここで暮らす事を聞いてそれはそれは喜んでおったからな!」
「ッ?!そうなんですか…!それは嬉しいです!ありがとうございます!」
「ふふふ…。そうだぞ。ここにおる者達は全員お前を歓迎している。また全員を紹介するから待っておれ。」
「はい!ありがとうございます!」
「ふふ…。それでは疲れてるであろうから、もうそろそろ寝るぞ。なぁに紹介は明日してやるから、今日はひとまず休め。」
「はい。ありがとうございます。」
「よいよい。今日はまだお前の部屋は用意出来てないから、今日のところは私の部屋で寝ようなぁ。」
「…いいんですか?」
わざわざ申し訳ない気持ちと、男性と一緒に寝るという初めての経験でちょっと緊張する夏梅。
「これくらい構わんぞ。遠慮するな。」
「…。はいありがとうございます。」
「ふむ…。私も少し早いが寝ようか。」
チリリリン…
ガチャ
「お着替えは終わりましたか?」
(早ッッ!)
「…どうしたのです?」
「いえ…来るの早いなぁと思って。」
「あぁ、ずっと外で待ってましたからねぇ。」
「ッすみません!お待たせしました!」
「いいえいいえ、とんでもないことです。界渡りしたばかりで右も左も分からないような方を不安にさせたくありませんでしたからね。何かあればすぐ分かるように待っていただけですよ。」
「…ッありがとうございます!」
「ふふ…では行きましょう。」
非常に安定感のある片手持ちをされた。
(……?!?!)
意気揚々と食堂に向かうセバスチャンさんに抱えられたままの私。
「あの…。自分で歩けますよ…?」
「何を言ってるのです。足に怪我でもしたらどうするのですか。夏梅様のお世話は私がしますので、夏梅様は安心して下さいね。」
「いえあの…。「着きましたよ。」
フワッと美味しそうな香りがする。
ぐぅ…。
「ふふ…。腹の虫も待ち遠しかったようですね。」
カァァァッ
「ふふ…。」
ナデナデナデ…
「ほんとうに可愛いですねぇ夏梅様は。食事も口に入れて差し上げましょう。」
いつのまにか椅子に座っていた。セバスチャンさんとともに。
(…なんで膝に座ってるの…?)
「…あの、自分で食べれます。」
「何を言ってるのですか。食器が大きすぎて使いずらいでしょう。さぁ、口に入れて差し上げます。どれから食べますか?」
「お前!!!私の存在忘れているだろう!!その場所を変われ!!私がする!!」
「チッ…仕方ありませんねえ…。夏梅様、この人に何か変なことされたらすぐ言ってくださいね。変わってさしあげますから。」
「う…うん。」
「変な事とはなんだ!!!」
「うるさいですねぇ~。早くお口に入れてあげて下さい。ご飯が冷えてしまいます。」
「なんだと!?お前に言われなくてもそうするわ!!」
ッヒョイ……ドシン。
持ち上げられて膝に乗った。
「……」
「夏梅。どれから食べたい?ん?言ってみろ。何でも取ってやる。」
目の前にはめちゃくちゃデカいご飯の数々が並べられていた。
(ッッ?!デカ!!どれもこれもデカい!どう頑張っても1人分じゃないよー!これ何人分あるの?!絶対10人分くらいあるでしょう?!美味しそうだけど絶対食べきれない!)
20センチはあるであろう大きさのやたらデカいハンバーグと、丼みたいな大きさの器に入ったスープと、ブロッコリーの房全てを使って作られたであろう温野菜と、腕くらいまでありそうな長さのパン等々、とても美味しそうだがやたらデカい。
とりあえずお腹減ってるので、自分で食べるのはもう諦めて、腹持ちしそうなパンから取ってもらう事にした。
「…じゃあパンを…。」
「分かった。一口サイズに千切ってやろう。」
丁寧な手つきで千切って夏梅の口に入れてくれた。
「…ッ美味しい!」
「それは良かった。口に合うようで安心したぞ。」
「はい!ありがとうございます!」
どうやらこの世界の食の文化もきちんと発達しているようだ。
大きさはともかく味は元の世界とそん色ないふわふわで美味しいパンである。
次はこの美味しいパンと合うであろうスープが欲しい。
「あの、次はスープが「よし分かった。」
かぶせ気味で勢い良くデカい器を持ち、口に運んでくれる。
「…ツこれも美味しい!」
濃すぎず、かといってあっさりしすぎない絶妙なさじ加減の美味しいスープであった。
「次はハンバーグがいいです!」
「あい分かった。一口サイズに切ってやろう。」
またもや綺麗に切って口に入れてくれる。
「んーーー!これもおいしい!」
でももうこれ以上は食べれない…。
おいしいけど流石にこの量はキツい。
「あの…ごちそうさまでした…。」
「ん?もう終わりか??まだたぁんとあるぞ?食べないのか?ケーキはどうする?」
(ッ?!ケーキッ!!ケーキは別腹!!)
「ケーキは食べます!」
「あっはっはっは!そうか!ならケーキを持って来させよう。…それ、ケーキを早う!」
「はっ!」
すぐに持ってきてくれた。…が、ホールサイズのイチゴのショートケーキである。
(……。)
「さぁ、たぁんとお食べ。」
またもや一口サイズに切ってくれた。
「あーん…。どうだ美味いか?」
「んーーー!最高!…でももう食べれません…。」
「ん?もう腹いっぱいか?もう一口どうだ?」
「…いえ大丈夫です…。うっぷ」
「そうか…。ならば仕方ない。後は全て私が食べる。」
そしてほんの10分程度で全て平らげたテラージ様。
(ッ?!早すぎない?!)
「うん。美味い。今日のコックは一段と頑張って作ったようだな。」
「あの!コックにごちそうさま美味しかったですと伝えておいて欲しいです!」
「おぅ。良いぞ良いぞ。伝えておいてやろう!コックも喜ぶぞ!お前がここで暮らす事を聞いてそれはそれは喜んでおったからな!」
「ッ?!そうなんですか…!それは嬉しいです!ありがとうございます!」
「ふふふ…。そうだぞ。ここにおる者達は全員お前を歓迎している。また全員を紹介するから待っておれ。」
「はい!ありがとうございます!」
「ふふ…。それでは疲れてるであろうから、もうそろそろ寝るぞ。なぁに紹介は明日してやるから、今日はひとまず休め。」
「はい。ありがとうございます。」
「よいよい。今日はまだお前の部屋は用意出来てないから、今日のところは私の部屋で寝ようなぁ。」
「…いいんですか?」
わざわざ申し訳ない気持ちと、男性と一緒に寝るという初めての経験でちょっと緊張する夏梅。
「これくらい構わんぞ。遠慮するな。」
「…。はいありがとうございます。」
「ふむ…。私も少し早いが寝ようか。」
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