8 / 37
異世界について少し学んだ夏梅
しおりを挟む
「では、行こうか。」
テラージは夏梅を抱えたまま移動する。
「お待ち下さい、テラージ様。」
「…なんだ?」
セバスチャンに呼び止められ、嫌そうに振り向くテラージ。
「陛下からの仕事はどうするのですか?夏梅様は私が部屋へ案内しますので、テラージ様は仕事へお戻りください。」
「…チッ」
「さぁ夏梅様をこちらへ。」
「…はぁ…」
「さぁさぁ早くお行き下さい。陛下が待ってますよ。」
「…」
無言のテラージからセバスチャンに渡される夏梅。
テラージはそのまま無言で食堂を出た。
「…はぁ、全く。…それでは夏梅様、行きましょうか。」
「はい。…大丈夫なんですか?」
「えぇ、いつものことなんです。急に陛下から仕事が入ることが今までもしょっちゅうありましてね、まぁテラージ様はああ見えて仕事はできる方ですから、陛下も頼りにしているのでしょうが、今日なんて急に仕事吹っ掛けてきたものですから、テラージ様がほんの少しだけ不機嫌なのです。でもいつもの事ですから、大丈夫ですよ。」
「…そうなんですね。」
「テラージ様は今日夜遅くまで仕事になると思いますから、先に着替えて寝ましょうか。」
「はい、分かりました。」
---------------------------------------------------
話してるうちに部屋に着いた夏梅。
「さぁ部屋に着きましたよ。」
セバスチャンさんが私を床に下ろしてくれた。
「…あぁ、そうでした。これからは私が夏梅様の身の回りのお世話をする事になりますので、何かあったら私に言って下さいませ。」
「私自分のことは自分でできます!大丈夫ですから、セバスチャンさんは他の仕事沢山あるのでしょう?私のことは気にしないで下さい!…って言ってもここのことあまり知らないんですけど…でも、教えてもらったらできます!」
「それはいけませんね。ここの世界の女性達は皆、使用人に身の回りの世話をしてもらいます。女性は貴重な存在ですのでね。ましてや異世界人である夏梅様の価値は計り知れないほどです。まぁこの世界では女性がほとんどいませんので、自ずと女性のお世話は男性の使用人がすることになりますね。また、男性ばかりのこの世界では、女性は人攫いに会ったり無理やり強姦される危険性もあります。なので夏梅様は家から出ないよう充分気を付けて下さいね。欲しいものがあればテラージ様か私に言って下さいね。」
「ッ?!…そうなんですね…。分かりました…。」
「もし何か買いたいものがあって、色々見てから買いたい場合は、基本的には商人を家に招待する形になりますね。夏梅様が外に出なくて良くなるなら、テラージ様は喜んで商人を呼ぶでしょう。」
「お二人が私の身の安全を心配してくださるのはとても嬉しいのですが、お金勿体無いので商人は呼ばなくて大丈夫です。家にあるもので充分です。」
「お金の事は気にしなくて大丈夫ですよ。テラージ様はこのクロコダイル国唯一の公爵家当主ですよ。しかも兄が国王です。そんなテラージ様がお金のことを気にする筈がありません。むしろ夏梅様の為には金をたんまり使っても構わないとさえ思ってるでしょうね。」
「そんな…?!悪いです!」
「いいえ。そんな事ありません。夏梅様が満足して毎日を過ごす事ができるなら、テラージ様は金に糸目は付けないでしょうね。」
「…。」
もう何も言い返せない夏梅。
「では、寝間着はクローゼットの中に用意してます。何かあれば呼んで下さいね。それでは。」
キィ…パタンッ
セバスチャンさんが部屋から出た。
夏梅は言われた通りクローゼットから寝間着を取り、着替えた。
(あ!!そうだった!!女神様からステータス確認してって言われてたんだった!…でもどうやって確認すればいいんだろう…女神様はステータスと唱えてって言ってたっけ…?)
夏梅は心の中でステータスと唱えてみた。
ナツメ・ササキ 16歳/女性
HP 50
MP 50
女神の寵愛
落ち人
鑑定
隠蔽魔法
最弱な身体
極上の外見
極上の身体
(なんじゃこりゃーーーー!?)
(何これ?!女神の寵愛はまぁ…分からんでもない。こちらに馴染むように手配して下さったのだと思う。…けど最弱な身体とこの極上2セットは理解できない!!これはいらないよぉ~!!女神様のバカーーーー!!!)
グスンッ…
これからの我が身の大変さに思わず涙が出る夏梅。
とりあえずもう何も考えたくなくて、ベットにダイブしてゴロゴロする夏梅であった。
テラージは夏梅を抱えたまま移動する。
「お待ち下さい、テラージ様。」
「…なんだ?」
セバスチャンに呼び止められ、嫌そうに振り向くテラージ。
「陛下からの仕事はどうするのですか?夏梅様は私が部屋へ案内しますので、テラージ様は仕事へお戻りください。」
「…チッ」
「さぁ夏梅様をこちらへ。」
「…はぁ…」
「さぁさぁ早くお行き下さい。陛下が待ってますよ。」
「…」
無言のテラージからセバスチャンに渡される夏梅。
テラージはそのまま無言で食堂を出た。
「…はぁ、全く。…それでは夏梅様、行きましょうか。」
「はい。…大丈夫なんですか?」
「えぇ、いつものことなんです。急に陛下から仕事が入ることが今までもしょっちゅうありましてね、まぁテラージ様はああ見えて仕事はできる方ですから、陛下も頼りにしているのでしょうが、今日なんて急に仕事吹っ掛けてきたものですから、テラージ様がほんの少しだけ不機嫌なのです。でもいつもの事ですから、大丈夫ですよ。」
「…そうなんですね。」
「テラージ様は今日夜遅くまで仕事になると思いますから、先に着替えて寝ましょうか。」
「はい、分かりました。」
---------------------------------------------------
話してるうちに部屋に着いた夏梅。
「さぁ部屋に着きましたよ。」
セバスチャンさんが私を床に下ろしてくれた。
「…あぁ、そうでした。これからは私が夏梅様の身の回りのお世話をする事になりますので、何かあったら私に言って下さいませ。」
「私自分のことは自分でできます!大丈夫ですから、セバスチャンさんは他の仕事沢山あるのでしょう?私のことは気にしないで下さい!…って言ってもここのことあまり知らないんですけど…でも、教えてもらったらできます!」
「それはいけませんね。ここの世界の女性達は皆、使用人に身の回りの世話をしてもらいます。女性は貴重な存在ですのでね。ましてや異世界人である夏梅様の価値は計り知れないほどです。まぁこの世界では女性がほとんどいませんので、自ずと女性のお世話は男性の使用人がすることになりますね。また、男性ばかりのこの世界では、女性は人攫いに会ったり無理やり強姦される危険性もあります。なので夏梅様は家から出ないよう充分気を付けて下さいね。欲しいものがあればテラージ様か私に言って下さいね。」
「ッ?!…そうなんですね…。分かりました…。」
「もし何か買いたいものがあって、色々見てから買いたい場合は、基本的には商人を家に招待する形になりますね。夏梅様が外に出なくて良くなるなら、テラージ様は喜んで商人を呼ぶでしょう。」
「お二人が私の身の安全を心配してくださるのはとても嬉しいのですが、お金勿体無いので商人は呼ばなくて大丈夫です。家にあるもので充分です。」
「お金の事は気にしなくて大丈夫ですよ。テラージ様はこのクロコダイル国唯一の公爵家当主ですよ。しかも兄が国王です。そんなテラージ様がお金のことを気にする筈がありません。むしろ夏梅様の為には金をたんまり使っても構わないとさえ思ってるでしょうね。」
「そんな…?!悪いです!」
「いいえ。そんな事ありません。夏梅様が満足して毎日を過ごす事ができるなら、テラージ様は金に糸目は付けないでしょうね。」
「…。」
もう何も言い返せない夏梅。
「では、寝間着はクローゼットの中に用意してます。何かあれば呼んで下さいね。それでは。」
キィ…パタンッ
セバスチャンさんが部屋から出た。
夏梅は言われた通りクローゼットから寝間着を取り、着替えた。
(あ!!そうだった!!女神様からステータス確認してって言われてたんだった!…でもどうやって確認すればいいんだろう…女神様はステータスと唱えてって言ってたっけ…?)
夏梅は心の中でステータスと唱えてみた。
ナツメ・ササキ 16歳/女性
HP 50
MP 50
女神の寵愛
落ち人
鑑定
隠蔽魔法
最弱な身体
極上の外見
極上の身体
(なんじゃこりゃーーーー!?)
(何これ?!女神の寵愛はまぁ…分からんでもない。こちらに馴染むように手配して下さったのだと思う。…けど最弱な身体とこの極上2セットは理解できない!!これはいらないよぉ~!!女神様のバカーーーー!!!)
グスンッ…
これからの我が身の大変さに思わず涙が出る夏梅。
とりあえずもう何も考えたくなくて、ベットにダイブしてゴロゴロする夏梅であった。
10
あなたにおすすめの小説
転生したら4人のヤンデレ彼氏に溺愛される日々が待っていた。
aika
恋愛
主人公まゆは冴えないOL。
ある日ちょっとした事故で命を落とし転生したら・・・
4人のイケメン俳優たちと同棲するという神展開が待っていた。
それぞれタイプの違うイケメンたちに囲まれながら、
生活することになったまゆだが、彼らはまゆを溺愛するあまり
どんどんヤンデレ男になっていき・・・・
ヤンデレ、溺愛、執着、取り合い・・・♡
何でもありのドタバタ恋愛逆ハーレムコメディです。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
身代りの花嫁は25歳年上の海軍士官に溺愛される
絵麻
恋愛
桐島花は父が病没後、継母義妹に虐げられて、使用人同然の生活を送っていた。
父の財産も尽きかけた頃、義妹に縁談が舞い込むが継母は花を嫁がせた。
理由は多額の結納金を手に入れるため。
相手は二十五歳も歳上の、海軍の大佐だという。
放り出すように、嫁がされた花を待っていたものは。
地味で冴えないと卑下された日々、花の真の力が時東邸で活かされる。
幼馴染の勇者に「魔王を倒して帰ってきたら何でもしてあげる」と言った結果
景華
恋愛
平和な村で毎日を過ごす村娘ステラ。
ある日ステラの長年の想い人である幼馴染であるリードが勇者として選ばれ、聖女、女剣士、女魔術師と共に魔王討伐に向かうことになる。
「俺……ステラと離れたくない」
そんなリードに、ステラは思わずこう告げる。
「そうだ‼ リードが帰ってきたら、私がリードのお願い、一つだけなんでも叶えてあげる‼」
そんなとっさにステラから飛び出た約束を胸に、リードは村を旅立つ。
それから半年、毎日リードの無事を祈り続けるステラのもとに、リードの史上最速での魔王城攻略の知らせが届く。
勇者一行はこれからたくさんの祝勝パーティに参加した後、故郷に凱旋するというが、それと同時に、パーティメンバーである聖女と女剣士、そして女魔術師の話も耳にすることになる。
戦いの昂りを鎮める役割も担うという三人は、戦いの後全員が重婚の認められた勇者の嫁になるということを知ったステラは思いを諦めようとするが、突然現れたリードは彼女に『ステラの身体《約束のお願い》』を迫って来て──?
誰がどう見ても両片思いな二人がお願いをきっかけに結ばれるまで──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる