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第5話
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"俺がそばにいれば告白されるリスクが減らせる"…まさにその通りだ。
思春期の男女が集まる場所では恋が多く発生するものだが、俺にとって恋愛とは非常に面倒な現象だ。特に俺のように大勢から求められる人間にはとても高いリスクが付き纏う。告白を断れば深く傷つけることになるし、友人を傷つけられたと俺を敵視する者も現れるだろう。だからといって受け入れるのは論外だ。所詮俺の取り繕った姿に惹かれているだけの相手と恋人という親密な関係になるなど精神的負担が大きすぎる。
そんな俺にとって、犬のように俺について回る悠人と、その姿を見て喜ぶ女子たちの存在は大変都合が良かった。俺と悠人をペアとして楽しんでいる者が多くいる中で、その片方を独占しようという度胸のある人間はそう居ないだろう。いたとしても、2人を邪魔しようとする存在としてそいつの方が悪者と見倣される。
昨日まではてっきり悠人もそれ狙いでわざと俺にベタベタしているのかと思っていたので、ただの所有欲と独占欲だと知って驚いた。
「わかった、いいよ」
承諾の言葉を聞き悠人はふっと優しく微笑んだ。俺は腰を曲げ悠人の耳元に口を近づけて続ける。
「ただしお前といるメリットよりデメリットの方が上だと判断したら即捨てるから」
そう言って顔を元の位置に戻すと、悠人はより一層笑みを深めて目をギラつかせていた。
打算で関わっていると知りながら俺から離れず、今もこうして喜んでいるのだからこいつは俺の本性を知っても何も変わらないのだろう。物好きな男だ。
するとだんだん悠人の顔が近づいてくる。
(なに、なんでこっち来るんだよ)
「なぁ…」
「ちゅ、ちゅーしてる?!」
悠人が何か言いかけたその時、教室に興奮した声が響き驚いて悠人の顔を鷲掴みにして押し返す。声のした方向を見ると、ドアの前で横山さんが顔を真っ赤にして両手で口元を押さえながらこちらを見ていた。
「ちが…してない!」
「モゴモゴモゴ」
「おっはよー!…どういう状況?」
すると今度は川島がやって来て、俺と悠人と横山さんの3人を順番に見つめ困惑している。そういえばそろそろみんなが登校してくる時間か。早く誤解を解かないと厄介なことになりそうだ。
「佐野君が、清水君にちゅーして、それで、その後清水君が佐野君にちゅーしようとしてて…きゃーっ!!」
「え、マジ?」
「してない!してないから!」
「モゴモゴモゴ」
興奮して全く話を聞いてくれない横山さんに焦っているうちに、続々とクラスメイトたちが来てしまう。「きゃーっ」とぴょんぴょん跳ね回る横山さんを不思議がるクラスメイトたちに、川島が「佐野と清水がキスしたんだって」と適当に説明し、誤解が広まってゆく。
誤解を解こうと必死に否定していると、悠人が俺の手首を強く掴んで自身の顔から引き剥がした。
「はぁ、苦しい」
「あ…ごめん」
その後、キスはしていないと信じてもらうのはなかなかに大変だった。
「お互いに鼻毛が出てないかチェックしてただけー?まぁ身だしなみは大事だもんな」
「鼻毛チェックであんなに美しい光景を作り出すなんて、すごい…!」
いくら俺が否定しても聞いてもらえず焦っていたが、悠人が川島からの「で、マジでしてたの?」という質問に対し「んぁー……鼻毛?見てただけ」と答えたことでなんとか事なきを得た。
(いや、よりにもよってなんで鼻毛なんだよ。イメージ崩れるじゃないか)
しかし今までの悠人だったら俺を独占するために馬鹿正直に話していただろうから、これは良い変化と言える。
◆◇◆◇
仮入部期間が終わり、いよいよ1年生の部活動が本格的に始まった。
バスケ部には俺含め7人が入部した。そのうち5人がバスケ経験者だが、練習の様子を見る限り1年の中で俺はトップの実力だ。まぁここは強いチームとは言えないし、俺は中学時代そこそこ良い成績を残すバスケ部で部長を務めていたのだから当然だ。
中学のバスケ部は監督と1つ上の代の部長が最悪だったが、あの時の練習がこうして今に活きているのだから少しは感謝しておこう。
「にしても清水センスあるよなー。ほんとに初心者?」
練習終わり、制服に着替えながら川島が関心したように悠人に尋ねる。確かに悠人は初心者にしてはかなり上手かった。ただ、持ち前の運動神経の良さを活かして周囲の真似をしているという感じで、技術としては粗さが目立つ。しかしこのまま練習を続ければスタメン入りもすぐだろう。
悠人は川島の問いかけを無視して黙々と着替え、脱いだ練習着を畳んでゆく。悠人に無視されるのも慣れたようで、川島は軽く肩を竦めるだけで気にした様子もなく今度は俺に顔を向ける。
「てか、佐野はもっと強い高校行くと思ってた」
川島の疑問に「あ、それな」「俺も思った」とバスケ経験者の1年のなかで同意が集まる。中学がそこそこ強い学校だったことと去年部長を務めていたこと、そして恵まれた容姿のおかげでこの地域のバスケ部の中で俺はちょっとした有名人なのだ。
「なる高とか?あそこインターハイ何度も出てるし、偏差値もうちより下じゃん」
なる高…鳴宮高校は全国トップクラスのバスケ強豪校だ。周辺地域で実力とやる気のあるやつはこぞって皆そこを目指す。俺の中学からも毎年何人かそこへ進学しているし、現に俺もなる高の監督から声をかけられていた。
そしてなる高の名前が出たことで、大和先輩が少し心配そうに俺の方を見る。
「別に大した理由じゃないよ。ここの校風の方が俺に合ってるってだけ。プロ目指してるわけでもないしさ」
「ふーん、もったいない気もするけどなぁ。まぁでも校風も大事か」
俺としてはなる高で貴重な青春時代を丸々バスケに捧げる方がもったいない。とはいえこの部活にもやる気に満ち溢れた先輩はいるから口には出さないが。
「鍵閉めるからそろそろ出ろよー」
部室の鍵についたキーホルダーをくるくる回しながら大和先輩が皆に呼びかけ、俺たちは急いで外に出る。
家が反対方向の川島とは駅で別れて悠人と電車のホームへ向かう。悠人の前ではもう取り繕う必要は無いため無理に会話する必要は無いが、こういう相手は初めてのため無言だと落ち着かない。
「あいつらとはこれから3年間一緒なんだから、少しは話してやったら?」
「やだ」
「そんな自己中だと試合に出させてもらえないぞ?俺が試合でメンバーと奮闘するのを悠人はすみっこで眺めてるんだ。試合終わりは抱き合ったり慰めあったりするけど悠人とはできないなー。俺は別にいいけど」
そう言って煽ると悠人は眉を顰めて嫌そうな顔をする。
「試合に出るな」
「無理。俺バスケ上手いもん」
交友関係に文句を言わないと約束した手前どうすることもできず葛藤しているようだ。無表情で冷たい印象を持たれている悠人だが、俺の前ではこうして様々な表情を見せるところがなかなか面白い。
電車に乗っていると、途中で大和先輩が声をかけてきた。帰る方向が同じなためずっと近くにはいたが、俺たちが気まずいだろうからと他の3年生たちが電車を降りるまで待っていたそうだ。さすが気の利く男。悠人とは大違いだ。
「薫はさすがって感じだけど、清水もほんと上手いよ。今年の1年は全体的にレベルが高いし、これからが楽しみだな」
お世辞ではなく、大和先輩は心からそう思っている。打算なくここまで人を褒められるなんて本当に良い人だな。
しかしすぐに大和先輩の爽やかな笑顔が陰り、不安そうな表情で俺を見る。
「でも、薫は本当に大丈夫なのか?直接あたるとは限らないが、大会にはなる高もいるし、もしあいつと会ったら…」
「大丈夫ですよ。会場で他校の生徒とそんなに関わること無いでしょ」
本当に優しい人だ。過去にあったちょっとした事件のことをこうして今も心配してくれるなんて。
「なんの話」
1人事情を知らない悠人が不機嫌そうに聞いてくる。
「去年俺とトラブった先輩がなる高のバスケ部にいるから心配してくれてるの」
「何があったの」
「ちょっと喧嘩しただけ」
そう簡単に説明すると、今度は大和先輩が不機嫌そうな顔になる。
「ちょっとした喧嘩じゃないだろ!弟から聞いたぞ。一方的な暴力だったって」
「はぁ?」
大和先輩の言葉に悠人まで怒り出す。
あーめんどくさいな。本当に大丈夫なのに。「もっと自分を大切にしろ!」と怒る大和先輩と「俺がボコす」と殺気立つ悠人に適当に返答してなんとかその場をやり過ごした。
思春期の男女が集まる場所では恋が多く発生するものだが、俺にとって恋愛とは非常に面倒な現象だ。特に俺のように大勢から求められる人間にはとても高いリスクが付き纏う。告白を断れば深く傷つけることになるし、友人を傷つけられたと俺を敵視する者も現れるだろう。だからといって受け入れるのは論外だ。所詮俺の取り繕った姿に惹かれているだけの相手と恋人という親密な関係になるなど精神的負担が大きすぎる。
そんな俺にとって、犬のように俺について回る悠人と、その姿を見て喜ぶ女子たちの存在は大変都合が良かった。俺と悠人をペアとして楽しんでいる者が多くいる中で、その片方を独占しようという度胸のある人間はそう居ないだろう。いたとしても、2人を邪魔しようとする存在としてそいつの方が悪者と見倣される。
昨日まではてっきり悠人もそれ狙いでわざと俺にベタベタしているのかと思っていたので、ただの所有欲と独占欲だと知って驚いた。
「わかった、いいよ」
承諾の言葉を聞き悠人はふっと優しく微笑んだ。俺は腰を曲げ悠人の耳元に口を近づけて続ける。
「ただしお前といるメリットよりデメリットの方が上だと判断したら即捨てるから」
そう言って顔を元の位置に戻すと、悠人はより一層笑みを深めて目をギラつかせていた。
打算で関わっていると知りながら俺から離れず、今もこうして喜んでいるのだからこいつは俺の本性を知っても何も変わらないのだろう。物好きな男だ。
するとだんだん悠人の顔が近づいてくる。
(なに、なんでこっち来るんだよ)
「なぁ…」
「ちゅ、ちゅーしてる?!」
悠人が何か言いかけたその時、教室に興奮した声が響き驚いて悠人の顔を鷲掴みにして押し返す。声のした方向を見ると、ドアの前で横山さんが顔を真っ赤にして両手で口元を押さえながらこちらを見ていた。
「ちが…してない!」
「モゴモゴモゴ」
「おっはよー!…どういう状況?」
すると今度は川島がやって来て、俺と悠人と横山さんの3人を順番に見つめ困惑している。そういえばそろそろみんなが登校してくる時間か。早く誤解を解かないと厄介なことになりそうだ。
「佐野君が、清水君にちゅーして、それで、その後清水君が佐野君にちゅーしようとしてて…きゃーっ!!」
「え、マジ?」
「してない!してないから!」
「モゴモゴモゴ」
興奮して全く話を聞いてくれない横山さんに焦っているうちに、続々とクラスメイトたちが来てしまう。「きゃーっ」とぴょんぴょん跳ね回る横山さんを不思議がるクラスメイトたちに、川島が「佐野と清水がキスしたんだって」と適当に説明し、誤解が広まってゆく。
誤解を解こうと必死に否定していると、悠人が俺の手首を強く掴んで自身の顔から引き剥がした。
「はぁ、苦しい」
「あ…ごめん」
その後、キスはしていないと信じてもらうのはなかなかに大変だった。
「お互いに鼻毛が出てないかチェックしてただけー?まぁ身だしなみは大事だもんな」
「鼻毛チェックであんなに美しい光景を作り出すなんて、すごい…!」
いくら俺が否定しても聞いてもらえず焦っていたが、悠人が川島からの「で、マジでしてたの?」という質問に対し「んぁー……鼻毛?見てただけ」と答えたことでなんとか事なきを得た。
(いや、よりにもよってなんで鼻毛なんだよ。イメージ崩れるじゃないか)
しかし今までの悠人だったら俺を独占するために馬鹿正直に話していただろうから、これは良い変化と言える。
◆◇◆◇
仮入部期間が終わり、いよいよ1年生の部活動が本格的に始まった。
バスケ部には俺含め7人が入部した。そのうち5人がバスケ経験者だが、練習の様子を見る限り1年の中で俺はトップの実力だ。まぁここは強いチームとは言えないし、俺は中学時代そこそこ良い成績を残すバスケ部で部長を務めていたのだから当然だ。
中学のバスケ部は監督と1つ上の代の部長が最悪だったが、あの時の練習がこうして今に活きているのだから少しは感謝しておこう。
「にしても清水センスあるよなー。ほんとに初心者?」
練習終わり、制服に着替えながら川島が関心したように悠人に尋ねる。確かに悠人は初心者にしてはかなり上手かった。ただ、持ち前の運動神経の良さを活かして周囲の真似をしているという感じで、技術としては粗さが目立つ。しかしこのまま練習を続ければスタメン入りもすぐだろう。
悠人は川島の問いかけを無視して黙々と着替え、脱いだ練習着を畳んでゆく。悠人に無視されるのも慣れたようで、川島は軽く肩を竦めるだけで気にした様子もなく今度は俺に顔を向ける。
「てか、佐野はもっと強い高校行くと思ってた」
川島の疑問に「あ、それな」「俺も思った」とバスケ経験者の1年のなかで同意が集まる。中学がそこそこ強い学校だったことと去年部長を務めていたこと、そして恵まれた容姿のおかげでこの地域のバスケ部の中で俺はちょっとした有名人なのだ。
「なる高とか?あそこインターハイ何度も出てるし、偏差値もうちより下じゃん」
なる高…鳴宮高校は全国トップクラスのバスケ強豪校だ。周辺地域で実力とやる気のあるやつはこぞって皆そこを目指す。俺の中学からも毎年何人かそこへ進学しているし、現に俺もなる高の監督から声をかけられていた。
そしてなる高の名前が出たことで、大和先輩が少し心配そうに俺の方を見る。
「別に大した理由じゃないよ。ここの校風の方が俺に合ってるってだけ。プロ目指してるわけでもないしさ」
「ふーん、もったいない気もするけどなぁ。まぁでも校風も大事か」
俺としてはなる高で貴重な青春時代を丸々バスケに捧げる方がもったいない。とはいえこの部活にもやる気に満ち溢れた先輩はいるから口には出さないが。
「鍵閉めるからそろそろ出ろよー」
部室の鍵についたキーホルダーをくるくる回しながら大和先輩が皆に呼びかけ、俺たちは急いで外に出る。
家が反対方向の川島とは駅で別れて悠人と電車のホームへ向かう。悠人の前ではもう取り繕う必要は無いため無理に会話する必要は無いが、こういう相手は初めてのため無言だと落ち着かない。
「あいつらとはこれから3年間一緒なんだから、少しは話してやったら?」
「やだ」
「そんな自己中だと試合に出させてもらえないぞ?俺が試合でメンバーと奮闘するのを悠人はすみっこで眺めてるんだ。試合終わりは抱き合ったり慰めあったりするけど悠人とはできないなー。俺は別にいいけど」
そう言って煽ると悠人は眉を顰めて嫌そうな顔をする。
「試合に出るな」
「無理。俺バスケ上手いもん」
交友関係に文句を言わないと約束した手前どうすることもできず葛藤しているようだ。無表情で冷たい印象を持たれている悠人だが、俺の前ではこうして様々な表情を見せるところがなかなか面白い。
電車に乗っていると、途中で大和先輩が声をかけてきた。帰る方向が同じなためずっと近くにはいたが、俺たちが気まずいだろうからと他の3年生たちが電車を降りるまで待っていたそうだ。さすが気の利く男。悠人とは大違いだ。
「薫はさすがって感じだけど、清水もほんと上手いよ。今年の1年は全体的にレベルが高いし、これからが楽しみだな」
お世辞ではなく、大和先輩は心からそう思っている。打算なくここまで人を褒められるなんて本当に良い人だな。
しかしすぐに大和先輩の爽やかな笑顔が陰り、不安そうな表情で俺を見る。
「でも、薫は本当に大丈夫なのか?直接あたるとは限らないが、大会にはなる高もいるし、もしあいつと会ったら…」
「大丈夫ですよ。会場で他校の生徒とそんなに関わること無いでしょ」
本当に優しい人だ。過去にあったちょっとした事件のことをこうして今も心配してくれるなんて。
「なんの話」
1人事情を知らない悠人が不機嫌そうに聞いてくる。
「去年俺とトラブった先輩がなる高のバスケ部にいるから心配してくれてるの」
「何があったの」
「ちょっと喧嘩しただけ」
そう簡単に説明すると、今度は大和先輩が不機嫌そうな顔になる。
「ちょっとした喧嘩じゃないだろ!弟から聞いたぞ。一方的な暴力だったって」
「はぁ?」
大和先輩の言葉に悠人まで怒り出す。
あーめんどくさいな。本当に大丈夫なのに。「もっと自分を大切にしろ!」と怒る大和先輩と「俺がボコす」と殺気立つ悠人に適当に返答してなんとかその場をやり過ごした。
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