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第43話
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「佐野せんぱーい!」
大輝は練習が終わると一目散に俺の元に駆け寄って抱きついてくる。「一緒に帰りましょ」と上目遣いで見つめてくる大輝の頭を軽く撫でながら「うん、帰ろっか」と微笑んで共に歩き出す。
その後ろを悠斗はいつも黙って着いてくる。以前勢い余って消えろとは言ったものの、実際急に関係を断つことはできないので仕方ない。
酷い言葉を吐いてもカルガモの雛のように俺についてまわる健気な悠斗に喜びが湧くと同時に、もうやめてほしいと心が痛む。もうぐちゃぐちゃだ。
学年が上がって悠斗と別のクラスになったこともあり去年より格段に関わりを薄くできているが、部活と住んでいるマンションが同じことと友人同士という周囲からの印象のせいであまり離れられているという実感は無い。
今日もいつもと同じように駅で川島と村瀬と別れ、そこからは家に帰りつくまでひたすら大輝のお喋りに相槌を打つ。
マンションが近付いてきてこの退屈な時間にも終わりが見えてきた頃、突然「薫」と悠斗の声がしたと同時に俺の肩を掴んで無理やり振り向かされる。
「なに…?」
「ちょっと、いきなり何するんですか!」
俺よりも先に大輝が抗議の声を上げ、俺を庇うように悠斗との間に割って入る。
すると悠斗はすぐに大輝を横に押しやり、両手で俺の手を掴んで胸の前に置き、真っ直ぐに俺を見つめる。「何してんですか!」と怒り手を伸ばす大輝を気にもとめず、悠斗は口を開く。
「薫、俺と恋人になろう」
あまりに突然のことで声が出ない。
固まっている俺の横で大輝が「はぁ!?」と大きな声を上げ悠斗に詰め寄っているが、頭がぼんやりとしてその声も耳に入らない。
(恋人って、恋人ってことか…?なんで突然)
いや、というかなんで今なんだ。
どうしよう、大輝に聞かれた。明日から噂が広まったらどうしよう…
告白されたという事実よりも、大輝に聞かれたという不安で頭の中がぐるぐるしている。
「薫…?」
不安げな顔で悠斗に名を呼ばれ、ようやくハッとする。とにかく今は返事をしなければ。
「あ、えっと…やだ」
しどろもどろでなんとか口に出し、顔を逸らす。しかし手を離してくれない悠斗に、大輝が痺れを切らして無理やり引き剥がし、気付けば俺は大輝の腕の中に収まっていた。
「フラれたんだからさっさと離れてくださいよ!
佐野先輩、大丈夫ですか?」
大輝は悠斗をキッと睨みつけた直後に心配そうに俺に声をかける。
俺は不安のせいで大輝の目も見られないまま、両腕に回された大輝の腕を僅かに掴んで声を絞り出す。
「お願い大輝、このこと誰にも言わないで」
「もちろん、誰にも言いませんよ…」
大輝はそう言うが、果たして本当に隠し通せるだろうか?お喋りな大輝のことだから、ポロッとこぼして広まってしまうかもしれない。
そんな不安に駆られる俺とは対照的に、悠斗は落ち着いた様子で自身の首を擦りながら口を開く。
「まぁ、そう言うと思ったよ。ただ、俺は薫以外との未来なんて考えてないって伝えたかった」
「なに言ってんですか?あんたフラれたんですよ?カッコつけてないで潔く諦めてください」
悠斗はそうやって噛み付く大輝のことを無視して、再び俺の手を取り「帰ろ」とすぐそこのマンションに足を向ける。
しかし、悠斗に導かれるまま一歩踏み出そうとした俺の足は、腕に力を入れた大輝によって止められる。
「この状況で2人きりにするわけないでしょ」
「離せよ。ここが家なんだから仕方ねぇだろ」
2人の間にバチバチと火花が散っているのを感じる。
「俺、疲れてるから。じゃあね大輝、また明日」
「あっ、そんな、佐野先輩…!」
この後悠斗と2人きりになるのは俺も嫌だが、かといってこの状況で大輝と2人でいるのも気まずい。なら少しだけ我慢してさっさと家で休むしかない。
俺は大輝の腕から抜け出し真っ直ぐマンションへ入る。
その後ろを悠斗が追いかけ、同じエレベーターに乗り込む。
「ごめん薫、2人きりの時じゃ返事してくれないと思って」
「……」
「欲張りすぎかと思ってずっと言えなかっただけで、本当はずっと、薫と一生一緒にいたいと思ってた。この先もずっと俺の一番は薫だし、薫にとっても俺がそうであってほしい」
悠斗の言葉にこれ以上無いほどの喜びが胸に広がる。しかしそれと同時に悲しさと虚しさも広がり目頭が熱くなる。深く息を吸って心に蓋をしてなんとか堪えたところで、ちょうどエレベーターの扉が開く。
後ろを振り返らずそのまま家に入れば、いつも通り母が作る夕食の香りに包まれる。
◆◇◆◇
バンッバンッとボールが叩きつけられる音がテンポよく体育館に響く。
バレー部の生徒がボールを高く飛ばし、俺たちはタイミングよく走り出して床を踏み込み、ボールをネットの向こう側に叩きつける。
数日前から体育の授業でバレーが始まったため、毎回こうしてスパイクの練習が行われる。
ボールがネットにぶつかってしまう者、ジャンプのタイミングが合わずボールを打てない者、パワーは十分だがラインを越えてしまう者など様々だ。
「村瀬上手いね」
「中学ではバレー部だったんで」
普段オドオドしている村瀬だが、この授業ではいきいきとしている。今はバスケ部ではあるものの、中学3年間で培ったバレーの実力は未だ衰えていないようで、先程から見事なスパイクを決めている。バスケの試合中パニックになってレシーブをしたりなど残念な一面としてしか村瀬のバレー要素を見たことがなかったので、こうしてちゃんと実力を見るのは新鮮だ。
一列に並び1人ずつ順番にレシーブをしてゆく様子を見ながらも、俺の頭の中にはどうしても昨日の悠斗の発言がチラつく。
バレーに集中して頭から追い出そうとしても、気がつけば悠斗のことを考えている。
どんどん列が進み俺の番がやってきたというのに、ボールの位置、スピードを考える間にもちょこちょこと頭の中で悠斗が邪魔してくる。
その結果、力が入りすぎてしまいボールはラインをゆうに越えて遠くに行ってしまった。
コロコロと転がるボールを走って追いかけ、やっとの思いで捕まえる。
(危な、あとちょっとで階段の下行っちゃうとこだった)
ボールは体育館後方の扉を越え、外に繋がる階段を降りようとしていた。この学校の体育館は二階建てのため、この階段の下に行くとなると結構な段数がありめんどくさい。
ボールを両手で掴みホッと胸をなで下ろし、みんなの元に帰ろうと振り向いたところで「危ない!」と誰かの声が響いた。
その瞬間顔面に強い衝撃を感じ、そのまま体を後ろに持っていかれる。
(あ、やば。ここ階段)
なんだかやけに景色がゆっくり流れている。
空がきれいだなぁと呑気なことが頭に浮かんだ後、痛みとともに視界も思考も真っ暗になった。
◆◇◆◇
い草の香りとセミの声がする。
(今夏だったっけ?)
違和感を感じ目を開けると、俺は祖父母の家の居間にいた。
(あれ、今夏休みなのか?俺はいつの間にここに来たんだ)
しかし、祖父母の家だとしたらおかしい。いつも祖父母のどちらかか母がいるはず。それか従兄弟の駿か詩織か、その両親がぺちゃくちゃと喋っているはずだ。
なのに今はそのうちの誰でもない男が、優雅に座って机の上の花を愛でている。
「その花…」
「可愛いだろう?オダマキの花だ」
「知ってるよ」
体を起こして声を出すと、男は指先で花をちょんちょんとつつきながら語りかけてくる。
上下カーキ色の服を着たその男は異質な存在だった。歴史の教科書で見るような服装であることも、セミがうるさい中で長袖のかっちりとした服を着込んでいることも、おかしなことだらけだ。だがコスプレという感じはなく、その人にはその服装が当たり前のように思えるのでなおのこと不思議だ。
そしてその人は俺と同じような髪と目の色をしており、顔立ちもどことなく俺と似ている。
(この人どこかで見たことあるような気がするんだよなぁ…)
「お前にそっくりだよなぁ。この花」
「は?」
にっこりと優しい微笑みを浮かべながら、その人は言う。しかし彼は俺の反応も無視して勝手にしゃべり続ける。
「時代が変わっても、いつまで経っても素直になれない。楽になれる道などいくらでもあるのに、自ら苦しみに行く。
再び出会えたというのにまた拒絶されて、あいつが不憫だ」
「なんの話」
俺が尋ねても彼はこちらに目も向けず、1人でしゃべり続ける。
「そういえば、あいつはあの後幸せになれたんだろうか…」
「ねぇほんとになんの話」
声を強めても全く聞く耳を持って貰えず、彼はブツブツと独り言を始めてしまった。
(あぁ、これ夢か。どう考えてもおかしいもんな)
唐突な祖父母の家に季節外れのセミの声、そして謎の軍人。これが現実であるはずがない。
(もう眠ろう。目覚めたらきっと普通に戻ってるはずだ)
畳の上に寝転がり、男に背を向けて目を閉じる。よく分からない状況だが、なんだか久しぶりによく眠れそうな気がする。
「因果なものだなぁ…」
男の独り言が耳に届いたところで、意識がスーッと遠のいてゆく。なんだか不思議ととても心地がいい。
大輝は練習が終わると一目散に俺の元に駆け寄って抱きついてくる。「一緒に帰りましょ」と上目遣いで見つめてくる大輝の頭を軽く撫でながら「うん、帰ろっか」と微笑んで共に歩き出す。
その後ろを悠斗はいつも黙って着いてくる。以前勢い余って消えろとは言ったものの、実際急に関係を断つことはできないので仕方ない。
酷い言葉を吐いてもカルガモの雛のように俺についてまわる健気な悠斗に喜びが湧くと同時に、もうやめてほしいと心が痛む。もうぐちゃぐちゃだ。
学年が上がって悠斗と別のクラスになったこともあり去年より格段に関わりを薄くできているが、部活と住んでいるマンションが同じことと友人同士という周囲からの印象のせいであまり離れられているという実感は無い。
今日もいつもと同じように駅で川島と村瀬と別れ、そこからは家に帰りつくまでひたすら大輝のお喋りに相槌を打つ。
マンションが近付いてきてこの退屈な時間にも終わりが見えてきた頃、突然「薫」と悠斗の声がしたと同時に俺の肩を掴んで無理やり振り向かされる。
「なに…?」
「ちょっと、いきなり何するんですか!」
俺よりも先に大輝が抗議の声を上げ、俺を庇うように悠斗との間に割って入る。
すると悠斗はすぐに大輝を横に押しやり、両手で俺の手を掴んで胸の前に置き、真っ直ぐに俺を見つめる。「何してんですか!」と怒り手を伸ばす大輝を気にもとめず、悠斗は口を開く。
「薫、俺と恋人になろう」
あまりに突然のことで声が出ない。
固まっている俺の横で大輝が「はぁ!?」と大きな声を上げ悠斗に詰め寄っているが、頭がぼんやりとしてその声も耳に入らない。
(恋人って、恋人ってことか…?なんで突然)
いや、というかなんで今なんだ。
どうしよう、大輝に聞かれた。明日から噂が広まったらどうしよう…
告白されたという事実よりも、大輝に聞かれたという不安で頭の中がぐるぐるしている。
「薫…?」
不安げな顔で悠斗に名を呼ばれ、ようやくハッとする。とにかく今は返事をしなければ。
「あ、えっと…やだ」
しどろもどろでなんとか口に出し、顔を逸らす。しかし手を離してくれない悠斗に、大輝が痺れを切らして無理やり引き剥がし、気付けば俺は大輝の腕の中に収まっていた。
「フラれたんだからさっさと離れてくださいよ!
佐野先輩、大丈夫ですか?」
大輝は悠斗をキッと睨みつけた直後に心配そうに俺に声をかける。
俺は不安のせいで大輝の目も見られないまま、両腕に回された大輝の腕を僅かに掴んで声を絞り出す。
「お願い大輝、このこと誰にも言わないで」
「もちろん、誰にも言いませんよ…」
大輝はそう言うが、果たして本当に隠し通せるだろうか?お喋りな大輝のことだから、ポロッとこぼして広まってしまうかもしれない。
そんな不安に駆られる俺とは対照的に、悠斗は落ち着いた様子で自身の首を擦りながら口を開く。
「まぁ、そう言うと思ったよ。ただ、俺は薫以外との未来なんて考えてないって伝えたかった」
「なに言ってんですか?あんたフラれたんですよ?カッコつけてないで潔く諦めてください」
悠斗はそうやって噛み付く大輝のことを無視して、再び俺の手を取り「帰ろ」とすぐそこのマンションに足を向ける。
しかし、悠斗に導かれるまま一歩踏み出そうとした俺の足は、腕に力を入れた大輝によって止められる。
「この状況で2人きりにするわけないでしょ」
「離せよ。ここが家なんだから仕方ねぇだろ」
2人の間にバチバチと火花が散っているのを感じる。
「俺、疲れてるから。じゃあね大輝、また明日」
「あっ、そんな、佐野先輩…!」
この後悠斗と2人きりになるのは俺も嫌だが、かといってこの状況で大輝と2人でいるのも気まずい。なら少しだけ我慢してさっさと家で休むしかない。
俺は大輝の腕から抜け出し真っ直ぐマンションへ入る。
その後ろを悠斗が追いかけ、同じエレベーターに乗り込む。
「ごめん薫、2人きりの時じゃ返事してくれないと思って」
「……」
「欲張りすぎかと思ってずっと言えなかっただけで、本当はずっと、薫と一生一緒にいたいと思ってた。この先もずっと俺の一番は薫だし、薫にとっても俺がそうであってほしい」
悠斗の言葉にこれ以上無いほどの喜びが胸に広がる。しかしそれと同時に悲しさと虚しさも広がり目頭が熱くなる。深く息を吸って心に蓋をしてなんとか堪えたところで、ちょうどエレベーターの扉が開く。
後ろを振り返らずそのまま家に入れば、いつも通り母が作る夕食の香りに包まれる。
◆◇◆◇
バンッバンッとボールが叩きつけられる音がテンポよく体育館に響く。
バレー部の生徒がボールを高く飛ばし、俺たちはタイミングよく走り出して床を踏み込み、ボールをネットの向こう側に叩きつける。
数日前から体育の授業でバレーが始まったため、毎回こうしてスパイクの練習が行われる。
ボールがネットにぶつかってしまう者、ジャンプのタイミングが合わずボールを打てない者、パワーは十分だがラインを越えてしまう者など様々だ。
「村瀬上手いね」
「中学ではバレー部だったんで」
普段オドオドしている村瀬だが、この授業ではいきいきとしている。今はバスケ部ではあるものの、中学3年間で培ったバレーの実力は未だ衰えていないようで、先程から見事なスパイクを決めている。バスケの試合中パニックになってレシーブをしたりなど残念な一面としてしか村瀬のバレー要素を見たことがなかったので、こうしてちゃんと実力を見るのは新鮮だ。
一列に並び1人ずつ順番にレシーブをしてゆく様子を見ながらも、俺の頭の中にはどうしても昨日の悠斗の発言がチラつく。
バレーに集中して頭から追い出そうとしても、気がつけば悠斗のことを考えている。
どんどん列が進み俺の番がやってきたというのに、ボールの位置、スピードを考える間にもちょこちょこと頭の中で悠斗が邪魔してくる。
その結果、力が入りすぎてしまいボールはラインをゆうに越えて遠くに行ってしまった。
コロコロと転がるボールを走って追いかけ、やっとの思いで捕まえる。
(危な、あとちょっとで階段の下行っちゃうとこだった)
ボールは体育館後方の扉を越え、外に繋がる階段を降りようとしていた。この学校の体育館は二階建てのため、この階段の下に行くとなると結構な段数がありめんどくさい。
ボールを両手で掴みホッと胸をなで下ろし、みんなの元に帰ろうと振り向いたところで「危ない!」と誰かの声が響いた。
その瞬間顔面に強い衝撃を感じ、そのまま体を後ろに持っていかれる。
(あ、やば。ここ階段)
なんだかやけに景色がゆっくり流れている。
空がきれいだなぁと呑気なことが頭に浮かんだ後、痛みとともに視界も思考も真っ暗になった。
◆◇◆◇
い草の香りとセミの声がする。
(今夏だったっけ?)
違和感を感じ目を開けると、俺は祖父母の家の居間にいた。
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しかし、祖父母の家だとしたらおかしい。いつも祖父母のどちらかか母がいるはず。それか従兄弟の駿か詩織か、その両親がぺちゃくちゃと喋っているはずだ。
なのに今はそのうちの誰でもない男が、優雅に座って机の上の花を愛でている。
「その花…」
「可愛いだろう?オダマキの花だ」
「知ってるよ」
体を起こして声を出すと、男は指先で花をちょんちょんとつつきながら語りかけてくる。
上下カーキ色の服を着たその男は異質な存在だった。歴史の教科書で見るような服装であることも、セミがうるさい中で長袖のかっちりとした服を着込んでいることも、おかしなことだらけだ。だがコスプレという感じはなく、その人にはその服装が当たり前のように思えるのでなおのこと不思議だ。
そしてその人は俺と同じような髪と目の色をしており、顔立ちもどことなく俺と似ている。
(この人どこかで見たことあるような気がするんだよなぁ…)
「お前にそっくりだよなぁ。この花」
「は?」
にっこりと優しい微笑みを浮かべながら、その人は言う。しかし彼は俺の反応も無視して勝手にしゃべり続ける。
「時代が変わっても、いつまで経っても素直になれない。楽になれる道などいくらでもあるのに、自ら苦しみに行く。
再び出会えたというのにまた拒絶されて、あいつが不憫だ」
「なんの話」
俺が尋ねても彼はこちらに目も向けず、1人でしゃべり続ける。
「そういえば、あいつはあの後幸せになれたんだろうか…」
「ねぇほんとになんの話」
声を強めても全く聞く耳を持って貰えず、彼はブツブツと独り言を始めてしまった。
(あぁ、これ夢か。どう考えてもおかしいもんな)
唐突な祖父母の家に季節外れのセミの声、そして謎の軍人。これが現実であるはずがない。
(もう眠ろう。目覚めたらきっと普通に戻ってるはずだ)
畳の上に寝転がり、男に背を向けて目を閉じる。よく分からない状況だが、なんだか久しぶりによく眠れそうな気がする。
「因果なものだなぁ…」
男の独り言が耳に届いたところで、意識がスーッと遠のいてゆく。なんだか不思議ととても心地がいい。
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