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第61話(悠斗視点)
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薫の祖父母の家は俺にとって全てが新鮮だ。山に囲まれた景色も、鹿児島弁も、古風な広い家も、家にこんなに人がいる状況も…
薫のお母さんは俺と薫の関係をこの家の人たちに伝えていないはずなのに、他人である俺にもぐいぐい世話を焼いてくるのが不思議でならない。特に薫の従兄弟である駿は、ずっと俺たちから離れずに話しかけてくる。そのおかげで俺も話すのが苦痛ではない。薫と血が繋がっていなければ無理だったが。
「あの写真について聞いた時の薫、変だった」
薫がお風呂に入っている間に、先程の疑問を駿に投げかけてみる。
「あー。薫は自殺ってワードに敏感だからな」
「なんで?」
繊細な薫が自分の先祖の死因にショックを受けたというのはわかるが、自分の首をガリガリと引っ掻くというのは異常だ。俺とお揃いのホクロが取れてしまうと思って気付いた瞬間急いで腕を引っ張ったが、薫は自分の行動に気が付いていないようだった。
それに駿の言い方は昔からそうだという感じがする。
「稔叔父さんのことがあったから…」
「なにそれ」
駿の隣に座ってくつろぎながらぽつりと呟いた詩織に聞き返せば、彼女は下を向いて口を噤んでしまった。
その様子を見て、駿が俺に説明してくれる。
「俺らの親は3人兄弟でな、俺の親父が長男、薫の母ちゃんが真ん中、そんで稔叔父さんが末っ子だったんよ。そん人は薫と同じで肌が白くて髪も目も茶色で、優しそうな雰囲気がよう似ててな…」
駿は懐かしむように天井を見上げながら話す。
薫の叔父というと、薫の家にある写真や子ども用のおもちゃのことが思い浮かぶ。川島と村瀬と初めて薫の家を訪れた際、そのおもちゃについて触れて叔父がどうのという話になった。その時はなんとなく村瀬にムカついて黙らせてしまったためあまり深堀りはできなかったが、まさかその話と関係があったりするのだろうか。
「俺らが4歳かそこらん頃だったかな。稔叔父さんが自殺したんよ。薫は元々気弱だったけど、そっから一層怖がりになった気がするな。特に自殺には大きくなってからも反応する。さっきの写真も薫に似てたから、余計怖かったんかな」
駿の話を聞いて、今までの薫の行動に納得がいった。常に徹底して敵を作らないように行動し、異常なほど周囲の目を気にするのは潜在的に死の恐怖があったからか。
その稔という人がなぜ自殺したのかはわからないが、薫はその人と自分を重ねてしまったために、あらゆるリスクを排除することに躍起にやっているのだろう。
単に怖がりなだけかと思っていたが、思ったよりずっと深いところに根っこがあって驚いた。
すっかり重くなってしまった空気を変えるためか、駿はパンッと手を叩き立ちあがる。
「ごめんな、こんなんお客さんにする話じゃなかね。俺ん部屋でゲームでもすっか」
そう言って動き出した駿に続いて詩織も立ち上がったが、ちらりと俺を見てそのまま「ギャッ」と柱にぶつかった。その様子に驚いて俺の方を振り返った駿も目を丸くする。
「良い笑顔だな。そげんゲーム好きか?」
「あぁ、そうだな」
駿に指摘され自分の口もとを触ってみれば確かに口角が上がっていた。2人を驚かせてしまったみたいだが、嬉しいのだから仕方がない。
自室へと案内する駿について行きながら、指で口の端を下げて表情をなおす。
(やっぱりここに来てよかった)
薫が自分でこのことを話すことは無いだろう。それにあの写真を見つけて薫の祖父に話を聞かなければ薫に異変が現れることもなかった。
偶然が重なった結果だが、薫のことを深く知ることができて嬉しい。
それに薫に根付いた恐怖が消えることは無い。その原因はもう死んでしまっているのだから、墓から蘇りでもしない限り薫は一生怯え続けるだろう。どれだけリスクを排除したって薫が安心出来る日は来ない。
だからこそ、俺が薫にとって安心できる存在である限り薫は俺から離れない。
それがわかっただけでもここに来た価値は大いにある。
レースゲームを一戦終えてコントローラーを詩織に渡し、ベッドに腰掛けてぼーっと2人のゲーム画面を見ていると、寝巻き姿の薫が部屋に入ってきた。
「なに、モリオカート?」
「そ。薫もやる?」
薫は駿からコントローラーを受け取ってテレビ画面の正面に座りゲームを始める。
(兄弟がいたらこんな感じなのかな)
従兄妹 2人と接する薫を見てそんなことを思う。
友だちと接する時より気安くて、でも俺と2人きりの時ほど本心は見せない、絶妙なバランスだ。
「明日は温泉行くか」
俺の隣に座ってきた駿がそう提案してくる。
「どこがいい?温泉街で色んなの入るのもいいし、家族風呂でゆっくりするんもあり」
「そんなにあんの」
「車で行けばあるよ」
温泉か。行ったことが無いから何がいいのかもよくわからない。
温泉街というと、箱根や草津のようなものを想像してしまうがこの近くにそんなのがあるのか?あと家族風呂って何だ…
「温泉街って言っても、地元の人しか行かないような小さいやつだよ」
「あーっ!」
薫はゲーム内で詩織にカメの甲羅を投げつけながら言う。
「家族風呂ってのは?」
「個室の温泉」
「へぇ…」
温泉にも色々あるんだな。
しかし、他人に薫の身体を見られるのはダメな気がするし、個室だと俺が危ない。駿もいるから気は紛れるが、駿がいるからこそ俺がやらかしたらまずいことになる。
「全部行くか」
俺が迷っている間に決まってしまった。
「えーズルい」
「俺らもう春休みだもーん。お前は明日も学校」
そう煽られた詩織は俺にコントローラーを渡し、そのまま駿に殴りかかる。
俺は画面の前に移動し、背後で行われる2人の喧嘩を聞きながら薫とレース開始だ。
「昔からああなんだよ」
「賑やかでいいな」
呆れたように言いながらも幸せそうに笑う薫を見ていたら、レースは最下位で終了した。
◆◇◆◇
翌朝、いつもと違う環境のせいか随分早く目が覚めてしまった。
まだ薄暗い空を縁側から眺めていると、懐かしさが胸に広がる。初めて来た場所のはずなのになんとも不思議な感覚だ。
まぁ、田舎の日本家屋は日本人にとってノスタルジーの象徴のようなものだ。過去に見た映画やドラマの影響で、擬似的に郷愁を感じているといったところか…
そんなことを考えながらしばらく外を眺め、洗面所で顔を洗ってから布団を畳んでいると、その物音で薫も起きてしまった。
「まだ寝てていいよ」
「いや、起きる」
薫は掠れた声で返事をして、しょぼしょぼと目を擦りながら顔を洗いに行く。
戻ってきた薫はすっかり目が覚めた様子で、テキパキと布団を畳み着替えを済ませる。
そうして台所に移動し2人で水を飲んでいたところで、おばあちゃんからチビの散歩を頼まれた。
「お散歩ルート知らないんだけどね…」
「まぁスマホありゃ戻って来れるだろ」
ヘッヘッヘッと嬉しそうに俺たちの顔を見つめるチビを連れて、適当に歩き出した。
「チビはいつもどこ歩いてるの?」
薫が問いかけるも当然答えは返ってこない。チビの歩く方向に俺たちも合わせて歩くだけだ。
田畑に囲まれた道を進み、住宅のある通りを抜け、チビはどんどん上り坂を登って行く。
「ねぇチビ、本当にいつもここ来てんの?おばあちゃんにこの坂登らせてんの?」
「このまま行ったら寺に着くぞ」
さすがに犬を連れて寺の敷地に入るのはまずい気がして、急いでチビを持ち上げてくるっと180度回し方向転換させる。幸いチビは抵抗することなくそのまま来た道を引き返してくれた。
そして、前方には綺麗な街並みが広がっている。坂をかなり登ってきたおかげで、田畑も住宅も、川も山もよく見下ろせる。
「田舎暮しもいいな」
「たしかにね。東京と違って人にも街にも余裕がある」
街の景色を見ながらそう呟けば、薫も賛同してくれる。
「東京はみんなせかせかしてるからな」
俺の言葉に薫はぷっと吹き出す。
「いつか東京が嫌になったらここで暮らそうかな」
「いいじゃん」
横を向いて薫を見れば、自然と首の赤い痕に目が吸い寄せられ、気付けばそこを指の背で触れていた。
「まだ赤いな」
「そんなに強く引っ掻いてたなんて、気付かなかった」
それほど叔父の件が根深いものだということだろう。こんな状態ならここも薫の安住の地にはなり得ないのではないかと思うが…まぁ俺は薫について行くだけだ。気に入らなければまた別の場所を探せばいい。
薫の首の傷を見たからだろうか、なんだか俺も首のホクロの辺りがムズムズしてきた気がする。
「悠斗も赤くなってるよ」
薫に指摘されてようやく爪を首から離す。
「おそろいだな」
「なんだよそれ」
2人で笑い合いながらチビに引っ張られ家に戻ると、玄関を開いた途端朝ごはんのいい香りがした。
薫のお母さんは俺と薫の関係をこの家の人たちに伝えていないはずなのに、他人である俺にもぐいぐい世話を焼いてくるのが不思議でならない。特に薫の従兄弟である駿は、ずっと俺たちから離れずに話しかけてくる。そのおかげで俺も話すのが苦痛ではない。薫と血が繋がっていなければ無理だったが。
「あの写真について聞いた時の薫、変だった」
薫がお風呂に入っている間に、先程の疑問を駿に投げかけてみる。
「あー。薫は自殺ってワードに敏感だからな」
「なんで?」
繊細な薫が自分の先祖の死因にショックを受けたというのはわかるが、自分の首をガリガリと引っ掻くというのは異常だ。俺とお揃いのホクロが取れてしまうと思って気付いた瞬間急いで腕を引っ張ったが、薫は自分の行動に気が付いていないようだった。
それに駿の言い方は昔からそうだという感じがする。
「稔叔父さんのことがあったから…」
「なにそれ」
駿の隣に座ってくつろぎながらぽつりと呟いた詩織に聞き返せば、彼女は下を向いて口を噤んでしまった。
その様子を見て、駿が俺に説明してくれる。
「俺らの親は3人兄弟でな、俺の親父が長男、薫の母ちゃんが真ん中、そんで稔叔父さんが末っ子だったんよ。そん人は薫と同じで肌が白くて髪も目も茶色で、優しそうな雰囲気がよう似ててな…」
駿は懐かしむように天井を見上げながら話す。
薫の叔父というと、薫の家にある写真や子ども用のおもちゃのことが思い浮かぶ。川島と村瀬と初めて薫の家を訪れた際、そのおもちゃについて触れて叔父がどうのという話になった。その時はなんとなく村瀬にムカついて黙らせてしまったためあまり深堀りはできなかったが、まさかその話と関係があったりするのだろうか。
「俺らが4歳かそこらん頃だったかな。稔叔父さんが自殺したんよ。薫は元々気弱だったけど、そっから一層怖がりになった気がするな。特に自殺には大きくなってからも反応する。さっきの写真も薫に似てたから、余計怖かったんかな」
駿の話を聞いて、今までの薫の行動に納得がいった。常に徹底して敵を作らないように行動し、異常なほど周囲の目を気にするのは潜在的に死の恐怖があったからか。
その稔という人がなぜ自殺したのかはわからないが、薫はその人と自分を重ねてしまったために、あらゆるリスクを排除することに躍起にやっているのだろう。
単に怖がりなだけかと思っていたが、思ったよりずっと深いところに根っこがあって驚いた。
すっかり重くなってしまった空気を変えるためか、駿はパンッと手を叩き立ちあがる。
「ごめんな、こんなんお客さんにする話じゃなかね。俺ん部屋でゲームでもすっか」
そう言って動き出した駿に続いて詩織も立ち上がったが、ちらりと俺を見てそのまま「ギャッ」と柱にぶつかった。その様子に驚いて俺の方を振り返った駿も目を丸くする。
「良い笑顔だな。そげんゲーム好きか?」
「あぁ、そうだな」
駿に指摘され自分の口もとを触ってみれば確かに口角が上がっていた。2人を驚かせてしまったみたいだが、嬉しいのだから仕方がない。
自室へと案内する駿について行きながら、指で口の端を下げて表情をなおす。
(やっぱりここに来てよかった)
薫が自分でこのことを話すことは無いだろう。それにあの写真を見つけて薫の祖父に話を聞かなければ薫に異変が現れることもなかった。
偶然が重なった結果だが、薫のことを深く知ることができて嬉しい。
それに薫に根付いた恐怖が消えることは無い。その原因はもう死んでしまっているのだから、墓から蘇りでもしない限り薫は一生怯え続けるだろう。どれだけリスクを排除したって薫が安心出来る日は来ない。
だからこそ、俺が薫にとって安心できる存在である限り薫は俺から離れない。
それがわかっただけでもここに来た価値は大いにある。
レースゲームを一戦終えてコントローラーを詩織に渡し、ベッドに腰掛けてぼーっと2人のゲーム画面を見ていると、寝巻き姿の薫が部屋に入ってきた。
「なに、モリオカート?」
「そ。薫もやる?」
薫は駿からコントローラーを受け取ってテレビ画面の正面に座りゲームを始める。
(兄弟がいたらこんな感じなのかな)
従兄妹 2人と接する薫を見てそんなことを思う。
友だちと接する時より気安くて、でも俺と2人きりの時ほど本心は見せない、絶妙なバランスだ。
「明日は温泉行くか」
俺の隣に座ってきた駿がそう提案してくる。
「どこがいい?温泉街で色んなの入るのもいいし、家族風呂でゆっくりするんもあり」
「そんなにあんの」
「車で行けばあるよ」
温泉か。行ったことが無いから何がいいのかもよくわからない。
温泉街というと、箱根や草津のようなものを想像してしまうがこの近くにそんなのがあるのか?あと家族風呂って何だ…
「温泉街って言っても、地元の人しか行かないような小さいやつだよ」
「あーっ!」
薫はゲーム内で詩織にカメの甲羅を投げつけながら言う。
「家族風呂ってのは?」
「個室の温泉」
「へぇ…」
温泉にも色々あるんだな。
しかし、他人に薫の身体を見られるのはダメな気がするし、個室だと俺が危ない。駿もいるから気は紛れるが、駿がいるからこそ俺がやらかしたらまずいことになる。
「全部行くか」
俺が迷っている間に決まってしまった。
「えーズルい」
「俺らもう春休みだもーん。お前は明日も学校」
そう煽られた詩織は俺にコントローラーを渡し、そのまま駿に殴りかかる。
俺は画面の前に移動し、背後で行われる2人の喧嘩を聞きながら薫とレース開始だ。
「昔からああなんだよ」
「賑やかでいいな」
呆れたように言いながらも幸せそうに笑う薫を見ていたら、レースは最下位で終了した。
◆◇◆◇
翌朝、いつもと違う環境のせいか随分早く目が覚めてしまった。
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そんなことを考えながらしばらく外を眺め、洗面所で顔を洗ってから布団を畳んでいると、その物音で薫も起きてしまった。
「まだ寝てていいよ」
「いや、起きる」
薫は掠れた声で返事をして、しょぼしょぼと目を擦りながら顔を洗いに行く。
戻ってきた薫はすっかり目が覚めた様子で、テキパキと布団を畳み着替えを済ませる。
そうして台所に移動し2人で水を飲んでいたところで、おばあちゃんからチビの散歩を頼まれた。
「お散歩ルート知らないんだけどね…」
「まぁスマホありゃ戻って来れるだろ」
ヘッヘッヘッと嬉しそうに俺たちの顔を見つめるチビを連れて、適当に歩き出した。
「チビはいつもどこ歩いてるの?」
薫が問いかけるも当然答えは返ってこない。チビの歩く方向に俺たちも合わせて歩くだけだ。
田畑に囲まれた道を進み、住宅のある通りを抜け、チビはどんどん上り坂を登って行く。
「ねぇチビ、本当にいつもここ来てんの?おばあちゃんにこの坂登らせてんの?」
「このまま行ったら寺に着くぞ」
さすがに犬を連れて寺の敷地に入るのはまずい気がして、急いでチビを持ち上げてくるっと180度回し方向転換させる。幸いチビは抵抗することなくそのまま来た道を引き返してくれた。
そして、前方には綺麗な街並みが広がっている。坂をかなり登ってきたおかげで、田畑も住宅も、川も山もよく見下ろせる。
「田舎暮しもいいな」
「たしかにね。東京と違って人にも街にも余裕がある」
街の景色を見ながらそう呟けば、薫も賛同してくれる。
「東京はみんなせかせかしてるからな」
俺の言葉に薫はぷっと吹き出す。
「いつか東京が嫌になったらここで暮らそうかな」
「いいじゃん」
横を向いて薫を見れば、自然と首の赤い痕に目が吸い寄せられ、気付けばそこを指の背で触れていた。
「まだ赤いな」
「そんなに強く引っ掻いてたなんて、気付かなかった」
それほど叔父の件が根深いものだということだろう。こんな状態ならここも薫の安住の地にはなり得ないのではないかと思うが…まぁ俺は薫について行くだけだ。気に入らなければまた別の場所を探せばいい。
薫の首の傷を見たからだろうか、なんだか俺も首のホクロの辺りがムズムズしてきた気がする。
「悠斗も赤くなってるよ」
薫に指摘されてようやく爪を首から離す。
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