49 / 71
幕間
第45話 追放されたSSS級チート回復術師~美少女たちが復讐しようと言うので、仕方なく旅に出た~④(クロウ視点)
しおりを挟む
× × ×
このメルベンという街は、市民全員が協力して復興を目指している真っ最中だった。大工や職人が集まって、道路と建物を急ピッチで再建している。ボランティアなのか、広場では炊き出しを行う貴族の姿もあって、男も女も、みんな何かを忘れるために必死で働いていると感じる。
そして、街のど真ん中には、大きな穴が開いていた。彼らはそこにひたすら土を被せて、隠すような作業をしている。しかし、誰に訊いてもこうなってしまった理由を話す者はいなかった。噂ではシロウがいたと聞いているが、どうして冒険者ギルドもないこの街に訪れたのだろう。
そんな中、作業の指揮を取る一人の女の姿があった。周囲の作業員からは、リンゴさんと呼ばれている。彼女がここらのリーダーなのだろうか。ならば、シロウの事を知っているかもしれない。
「シロウさんなら、明日にはクレオという街に行くはず。そんな連絡が、娘からあったの」
「……娘?」
「あの人のパーティにお世話になってる、モモコという女の子が私の娘なのよ」
「あなた、あの猫女の?」
ヒナは耳をピクリと動かして、上目でリンゴを睨みつける。しかし、だから何だといった様子で彼女は笑いかけると、手を振ってから仕事の現場へ戻って行った。
「あいつがいなければ、クロウ様が蹴られる事も無かったのに」
ブツブツと文句を言うが、ヒナは言動とは裏腹に攻撃を仕掛けるような事はしなかった。でも、何となく分かる。理由は恐らく、あの目を見たからだ。
明るいのに、闇を感じる目。絶望して、何かを悟って誰かに期待する事を止めたようなあの目。見ていると、自分が見透かされているような気がして、強さとは関係なしにどうしても逸してしまうあの目。シロウと同じ、あの目。
彼女たちがこの街で何を見たのかと考えていると、突然街の外から魔物の群れがやってきた。数は、優に百を超えている。この旅の中で、幾度と見てきた光景だ。
ダンジョンを管理する悪魔幹部が消えて、支配されなくなった魔物たちが活発に動き始めたことで、最近ではこうして近隣の街を襲うようになっているのだ。だからだろうか。近頃は、冒険者ギルドには憲兵に勧誘するポスターが貼られているのをよく見かける。
「やれやれ。この街、冒険者はいるのか?」
思って杖を構えようとしたその時、街の中にベルの音が鳴り響いた。そして、それを聞いた彼らはスコップやつるはしを手に取ると、誰が指示するわけでもなく仕事を中断して、無言で魔物の群れへと向かって行ったのだ。
その戦闘は、凄惨を極めていた。
相手は、ゴブリンやスライムやハーピィ等の弱い魔物だった事は確かだ。しかし、あれだけの数を。それも、冒険者ではない一般人たちが撃退するだなんて、そんな話は聞いたことがない。だからこそ、この世界には戦う事を生業とする職業があるのに。使えるスキルもほとんど無いのに、傷付きながら、仲間が倒れるのを見ながら、彼らはやってくる魔物たちをただ無言で殺し続けたのだ。
それを見ていると、俺はどうしてか、力を貸してやりたくなってしまった。
「……みんな、彼らを回復してやろう」
「うん。……初めてだね。クロウが、自分から何かをやろうとするの」
そう言ったアカネは俺に倣い、傷付いて倒れる者を治療し始める。しかし、ヒナとセシリアはショックを受けて、動く事が出来ないみたいだ。
思えば、二人がこんな生々しい戦闘を見るのは初めてだった。そこには、冒険者特有の勝ち方に拘る美学は無くて、繰り広げられるのは今あるモノだけを使った卑劣で卑怯な戦い。理性はどこかに置いてきて、無意味な事は一切しない。あらかじめ仕掛けておいたのであろう網を引き揚げて、足に絡めてから頭を叩き潰す。ただそれだけの戦いは、得も言われぬプレッシャーと狂気を感じて。
どこまでも、シロウと重なった。
やがて、戦闘は終わった。矢面に立って挑んだ戦士は、指揮を執っていたと思われる巨大なハーピィに頭を啄まれたようで、脳漿を垂れ流しながら魔物の屍の上に横たわっている。傍らには、スコップではなく剣を持った死体が二つ。彼らは、冒険者だったのだろう。
「ヘヴケア。……大丈夫か?」
そんな訳が無い。もう、彼は助からない。スキルは、時間を巻き戻せるような代物ではないのだ。修復は、あくまでそこにある体に対して行われる。だから、俺がやったことはただ、彼の命を僅かに伸ばしただけに過ぎない。
「……ずっと、後悔していたんだ」
「なに?」
白目を剥きながら、虚ろに言葉を口にして、彼は俺のローブを掴んだ。
「キータさんの言葉を、実行出来なかった事。オッケとリツが殺されて、なのに戦う事すら出来なかった事」
「一体、何の話だ。今、キータと言ったのか?あんた、キータに何を言われたんだ!?」
しかし、もう俺の声は届いていない。
「なぁ、もしそこに誰かいるのなら、今度はトロサは逃げなかったと、伝えてくれないか。妻のお腹の子には、心の底から幸せになってほしいと思っていると、伝えてくれないか」
そして、彼、トロサは呼吸をやめて、静かに息を引き取った。
俺は、それから目を逸らしてしまった。どうしてだろう、突然、恐くなってしまったのだ。
俺は、間違いなく最強の冒険者のハズだ。もう少し早くここに辿り着いていれば、彼らを全員救う事だって出来たに違いない。だから、魔物に恐れたんじゃない。現に、魔物相手の戦いは、何度も経験してきている。彼らが頼みさえすれば、誰一人として死なない未来だってあったハズだ。
俺は、悪くない。頼まなかったこいつらが悪い。そうだよな?
「……クロウ、大丈夫?」
唯一動けたアカネが、後を追って俺の後ろに立った。目の前の亡骸を見て、少しだけ涙を流したのだろう。悲しさよりも恐怖が勝っているのは、振り返らなくても声で分かった。
「……アカネ」
「な、なに?」
「シロウは、どうして俺を追放したんだと思う?」
訊いたのは、この惨状を目の当たりにして、微かに自分に疑問が生まれたからだ。ここに来るまでの旅で、幾度となく否定して来たあいつのやり方を、理由を考えずにいたあいつのやり方を、少しだけ理解してしまったからだ。
「俺に救えないモノがあるなんて、どうして誰も教えてくれなかったんだ?」
言葉が、溢れてくる。
「俺は、最強じゃなかったのか?だって、どいつもこいつも言ってたじゃないか!俺は、最強の冒険者だって!俺の活躍を見て、俺を評価してくれて。誰も、誰も俺に出来ない事があるだなんて言わなかったじゃないか!!」
「クロウ、落ち着いて」
「落ち着けだって?だって、こいつら俺に助けを求めなかった!俺という最強の存在がすぐそこに居たのに、頼ろうとしなくて。だから、この三人が死んだのは俺のせいなんかじゃなくて!で、でも……」
なんだ。俺は、一体何を言いたいんだ?
自分でも、おかしな話をしているのは分かっている。支離滅裂な事を口にしているのは分かっている。それなのに、うまく思考を組み立てることが出来ない。自分が口にしたい事を、考える事が……。
「落ち着いて、クロウ」
言うと、アカネは俺の背中を抱きしめた。
「な、なぁ。ひょっとして、シロウは俺がこうなる事を知っていたのか?俺は、キータにすら劣っているのか?俺が守ってやってたハズのあいつに?じょ、冗談だよな。なぁ、アカネ。頼む、教えてくれ……」
しかし、彼女は答えず、代わりに「ごめんね」と呟くだけだった。
……待ってくれ。俺は今、キータにすら、と言ったのか?最初から、シロウには勝てないとどこかで知っていたのか?
嘘だろ?そんなワケない。そんな事、あるハズがない。
頼む、誰か俺の震えを、止めてくれ。
このメルベンという街は、市民全員が協力して復興を目指している真っ最中だった。大工や職人が集まって、道路と建物を急ピッチで再建している。ボランティアなのか、広場では炊き出しを行う貴族の姿もあって、男も女も、みんな何かを忘れるために必死で働いていると感じる。
そして、街のど真ん中には、大きな穴が開いていた。彼らはそこにひたすら土を被せて、隠すような作業をしている。しかし、誰に訊いてもこうなってしまった理由を話す者はいなかった。噂ではシロウがいたと聞いているが、どうして冒険者ギルドもないこの街に訪れたのだろう。
そんな中、作業の指揮を取る一人の女の姿があった。周囲の作業員からは、リンゴさんと呼ばれている。彼女がここらのリーダーなのだろうか。ならば、シロウの事を知っているかもしれない。
「シロウさんなら、明日にはクレオという街に行くはず。そんな連絡が、娘からあったの」
「……娘?」
「あの人のパーティにお世話になってる、モモコという女の子が私の娘なのよ」
「あなた、あの猫女の?」
ヒナは耳をピクリと動かして、上目でリンゴを睨みつける。しかし、だから何だといった様子で彼女は笑いかけると、手を振ってから仕事の現場へ戻って行った。
「あいつがいなければ、クロウ様が蹴られる事も無かったのに」
ブツブツと文句を言うが、ヒナは言動とは裏腹に攻撃を仕掛けるような事はしなかった。でも、何となく分かる。理由は恐らく、あの目を見たからだ。
明るいのに、闇を感じる目。絶望して、何かを悟って誰かに期待する事を止めたようなあの目。見ていると、自分が見透かされているような気がして、強さとは関係なしにどうしても逸してしまうあの目。シロウと同じ、あの目。
彼女たちがこの街で何を見たのかと考えていると、突然街の外から魔物の群れがやってきた。数は、優に百を超えている。この旅の中で、幾度と見てきた光景だ。
ダンジョンを管理する悪魔幹部が消えて、支配されなくなった魔物たちが活発に動き始めたことで、最近ではこうして近隣の街を襲うようになっているのだ。だからだろうか。近頃は、冒険者ギルドには憲兵に勧誘するポスターが貼られているのをよく見かける。
「やれやれ。この街、冒険者はいるのか?」
思って杖を構えようとしたその時、街の中にベルの音が鳴り響いた。そして、それを聞いた彼らはスコップやつるはしを手に取ると、誰が指示するわけでもなく仕事を中断して、無言で魔物の群れへと向かって行ったのだ。
その戦闘は、凄惨を極めていた。
相手は、ゴブリンやスライムやハーピィ等の弱い魔物だった事は確かだ。しかし、あれだけの数を。それも、冒険者ではない一般人たちが撃退するだなんて、そんな話は聞いたことがない。だからこそ、この世界には戦う事を生業とする職業があるのに。使えるスキルもほとんど無いのに、傷付きながら、仲間が倒れるのを見ながら、彼らはやってくる魔物たちをただ無言で殺し続けたのだ。
それを見ていると、俺はどうしてか、力を貸してやりたくなってしまった。
「……みんな、彼らを回復してやろう」
「うん。……初めてだね。クロウが、自分から何かをやろうとするの」
そう言ったアカネは俺に倣い、傷付いて倒れる者を治療し始める。しかし、ヒナとセシリアはショックを受けて、動く事が出来ないみたいだ。
思えば、二人がこんな生々しい戦闘を見るのは初めてだった。そこには、冒険者特有の勝ち方に拘る美学は無くて、繰り広げられるのは今あるモノだけを使った卑劣で卑怯な戦い。理性はどこかに置いてきて、無意味な事は一切しない。あらかじめ仕掛けておいたのであろう網を引き揚げて、足に絡めてから頭を叩き潰す。ただそれだけの戦いは、得も言われぬプレッシャーと狂気を感じて。
どこまでも、シロウと重なった。
やがて、戦闘は終わった。矢面に立って挑んだ戦士は、指揮を執っていたと思われる巨大なハーピィに頭を啄まれたようで、脳漿を垂れ流しながら魔物の屍の上に横たわっている。傍らには、スコップではなく剣を持った死体が二つ。彼らは、冒険者だったのだろう。
「ヘヴケア。……大丈夫か?」
そんな訳が無い。もう、彼は助からない。スキルは、時間を巻き戻せるような代物ではないのだ。修復は、あくまでそこにある体に対して行われる。だから、俺がやったことはただ、彼の命を僅かに伸ばしただけに過ぎない。
「……ずっと、後悔していたんだ」
「なに?」
白目を剥きながら、虚ろに言葉を口にして、彼は俺のローブを掴んだ。
「キータさんの言葉を、実行出来なかった事。オッケとリツが殺されて、なのに戦う事すら出来なかった事」
「一体、何の話だ。今、キータと言ったのか?あんた、キータに何を言われたんだ!?」
しかし、もう俺の声は届いていない。
「なぁ、もしそこに誰かいるのなら、今度はトロサは逃げなかったと、伝えてくれないか。妻のお腹の子には、心の底から幸せになってほしいと思っていると、伝えてくれないか」
そして、彼、トロサは呼吸をやめて、静かに息を引き取った。
俺は、それから目を逸らしてしまった。どうしてだろう、突然、恐くなってしまったのだ。
俺は、間違いなく最強の冒険者のハズだ。もう少し早くここに辿り着いていれば、彼らを全員救う事だって出来たに違いない。だから、魔物に恐れたんじゃない。現に、魔物相手の戦いは、何度も経験してきている。彼らが頼みさえすれば、誰一人として死なない未来だってあったハズだ。
俺は、悪くない。頼まなかったこいつらが悪い。そうだよな?
「……クロウ、大丈夫?」
唯一動けたアカネが、後を追って俺の後ろに立った。目の前の亡骸を見て、少しだけ涙を流したのだろう。悲しさよりも恐怖が勝っているのは、振り返らなくても声で分かった。
「……アカネ」
「な、なに?」
「シロウは、どうして俺を追放したんだと思う?」
訊いたのは、この惨状を目の当たりにして、微かに自分に疑問が生まれたからだ。ここに来るまでの旅で、幾度となく否定して来たあいつのやり方を、理由を考えずにいたあいつのやり方を、少しだけ理解してしまったからだ。
「俺に救えないモノがあるなんて、どうして誰も教えてくれなかったんだ?」
言葉が、溢れてくる。
「俺は、最強じゃなかったのか?だって、どいつもこいつも言ってたじゃないか!俺は、最強の冒険者だって!俺の活躍を見て、俺を評価してくれて。誰も、誰も俺に出来ない事があるだなんて言わなかったじゃないか!!」
「クロウ、落ち着いて」
「落ち着けだって?だって、こいつら俺に助けを求めなかった!俺という最強の存在がすぐそこに居たのに、頼ろうとしなくて。だから、この三人が死んだのは俺のせいなんかじゃなくて!で、でも……」
なんだ。俺は、一体何を言いたいんだ?
自分でも、おかしな話をしているのは分かっている。支離滅裂な事を口にしているのは分かっている。それなのに、うまく思考を組み立てることが出来ない。自分が口にしたい事を、考える事が……。
「落ち着いて、クロウ」
言うと、アカネは俺の背中を抱きしめた。
「な、なぁ。ひょっとして、シロウは俺がこうなる事を知っていたのか?俺は、キータにすら劣っているのか?俺が守ってやってたハズのあいつに?じょ、冗談だよな。なぁ、アカネ。頼む、教えてくれ……」
しかし、彼女は答えず、代わりに「ごめんね」と呟くだけだった。
……待ってくれ。俺は今、キータにすら、と言ったのか?最初から、シロウには勝てないとどこかで知っていたのか?
嘘だろ?そんなワケない。そんな事、あるハズがない。
頼む、誰か俺の震えを、止めてくれ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
本物の聖女じゃないと追放されたので、隣国で竜の巫女をします。私は聖女の上位存在、神巫だったようですがそちらは大丈夫ですか?
今川幸乃
ファンタジー
ネクスタ王国の聖女だったシンシアは突然、バルク王子に「お前は本物の聖女じゃない」と言われ追放されてしまう。
バルクはアリエラという聖女の加護を受けた女を聖女にしたが、シンシアの加護である神巫(かんなぎ)は聖女の上位存在であった。
追放されたシンシアはたまたま隣国エルドラン王国で竜の巫女を探していたハリス王子にその力を見抜かれ、巫女候補として招かれる。そこでシンシアは神巫の力は神や竜など人外の存在の意志をほぼ全て理解するという恐るべきものだということを知るのだった。
シンシアがいなくなったバルクはアリエラとやりたい放題するが、すぐに神の怒りに触れてしまう。
無属性魔法使いの下剋上~現代日本の知識を持つ魔導書と契約したら、俺だけが使える「科学魔法」で学園の英雄に成り上がりました~
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は今日から、俺の主(マスター)だ」――魔力を持たない“無能”と蔑まれる落ちこぼれ貴族、ユキナリ。彼が手にした一冊の古びた魔導書。そこに宿っていたのは、異世界日本の知識を持つ生意気な魂、カイだった!
「俺の知識とお前の魔力があれば、最強だって夢じゃない」
主従契約から始まる、二人の秘密の特訓。科学的知識で魔法の常識を覆し、落ちこぼれが天才たちに成り上がる! 無自覚に甘い主従関係と、胸がすくような下剋上劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる