賊を狩り続ける冒険者~近代技術で魔法を凌駕する~

作間 直矢 

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3話 挑発と挑戦

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 日が傾きかけ、静かな街を血に汚れた騎士が歩いていた。

 目指すはバハの屋敷。
 彼は完全武装の鎧を着こみ、踏みしめる足音が重さを伝えた。

 そして、道行く人々は騎士を見て恐怖を抱く。


 「よお、これからどこに行くつもりだ?オメェ?」

 「貴様は…」


 そんな彼に声を掛けたのは冒険者である格闘家の男。

 取り巻き三人を引き連れ、一触即発の空気が流れ始める。


 「ここから先はバハ様の御屋敷だ、何か用でもあるのか?ああん?」

 「失せろ、お前らゴミ共に構っている時間はない」

 「……テメェのそういう態度が気に入らねぇんだよ、
  弱いくせにデカい口を叩きやがる、
  それに、俺達の商売の邪魔までしやがって胸糞わりぃんだよ!!」

 「―――商売とは、奴隷の横流しの事か」

 「へぇ……知っていたのか、これは驚きだ」

 「もう一度だけ言う、失せろ」


 腰に構えたクロスボウを手に取ろうとした瞬間、それを遮られる。


 「こんな街中で殺り合うつもりか、賊狩り?」


 長髪の男が悠然と現れ、にやりと笑って騎士を見た。
 冒険者たちをなだめる男に、騎士は嫌悪感を示して返す。


 「……わざわざこちらに出向くとは、好都合だ」

 「なに、それはこっちの台詞だ、わざわざここまで来たんだ、
  屋敷の敷地内までくればいい、そこで好きなだけ暴れてくれ」

 「―――いいだろう」


 振り返り、冒険者一行は屋敷に向かって歩き出す。

 それは、決して彼に見せてはいけない背後。
 油断では無い、だが隙ではあった。

 名誉も、誇りも、正道も無い彼は、躊躇なく金槌を抜いて振り下ろした。


 ―――ガツンッッ!!!!!


 先に狙ったのは体格の良い格闘家。

 彼の後頭部を殴打すると、意識を刈り取って次の行動へ移る。


 「ッッは!!??テメェッ!!!正気かッ!!??」


 残りの取り巻きが魔法を行使しようと触媒を握る。

 だが遅い。

 実戦の経験差から、間合いを詰められて残りの冒険者は腹部を殴られた。


 「ごッ!?―――ぐはッ…ぉぉ……」

 「くそっ……死ねやッ!!」


 咄嗟に振りかざしたナイフを騎士は避ける。

 鎧の重さを感じさせない身のこなしで、金槌で相手の拳を粉砕。
 そして、蹴りによって吹き飛ばし三名の冒険者を無力化した。

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