【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します！

イーベルを救出

　私は戸を優しく控えめにノックをした。

　コンコンコンッ！　「……だれ……です……？」

　声からしてヤバイと判断し、戸を開けて女性に治癒を使った。

『キュア！！』　『リフレッシュ！！』

　私とアリアは痩せ細った女性を見て「大丈夫ですか？　他に病人は？」

　女性は後ろに指をさして震えながら「夫と子供を助けて！」その言葉を聞いた私は、走って部屋へ入り

『キュア！』『リフレッシュ！』病気を先に治し、疲労回復をした。

「今はまだ寝ていて下さい。
　お料理の材料も持参したので、あとでお持ちしますね。
　では、次の患者の所へ行ってきます」

　軽い足取りで次々と『エリアキュア』と『エリアリフレッシュ』を繰り返した。

　最後の家だ！　コンコンコンッ！

　返事がない？

　もう一度、コンコンコンッ！！

　やっぱり返事が無い、ここには８人家族で祖父母・夫婦・息子２人に娘が２人と聞いたのだが、心配になり飛び込んだ！

　バアーーーーン！！

「失礼します！　『エリアキュア！！』『エリアリフレッシュ！！』」

　回りを見ると「お嬢さん、助けてくれてありがとう」

　私はアリアと床にへたり込み、２人で抱き合って泣いた。

「間に合って良かったよぅ～～、ううぅっ……グスッ、本当に良かった！」

「ミオが頑張ったからだよ、うわぁ～～んっ！　ううぅっ……グスッ、お料理のお手伝いしないとだね」

　私とアリアの頭を撫でながら

「ありがとう。
　お嬢さん達のお陰で治ったよ！　俺の兄貴だけは元気で……あれっ、居ないな？
　どこ行ったんだろ？」

　お兄さんって、もしかして「お兄さんって解体が出来ますか？」

「あれっ、兄貴の事を知ってるのかい？」

　私達がここへ来た理由と魔獣を倒し食材として持って来たは良いが、解体と料理が出来なくて困っていた所に、お兄さんが来てくれて、今は解体と料理を担当してもらっていると伝えた途端、女性陣が一斉に走って行ってしまった。

　えっ？　何かマズイ事言っちゃったのかな？

　おじさん達は苦笑いしながら教えてくれた。

「気にしなくて大丈夫だよ。
　息子は解体が得意でも料理がな……食べれんくらい『クッソ不味い』んだよ。
　だから料理は女性陣に任せて、お嬢さん達は休みなさい」

　あはははっ、まあ、解体は出来ても料理がって人はいるよね。

　村長さんが様子を見に来てくれて

「町の皆と井戸の水・食べ物まで、本当にありがとう！」

　私とアリアは微笑みながら頷いて、一緒に解体している広場へ行くと手をブンブンッと振って、血が飛び散ってる。

　魔獣の血が飛び……「うっ！」私は気持ち悪くなり、倒れてしまった。