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私の決断

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 叔父さんにしがみついて、震えが止まらなかった。

 あの事を思い出してしまい、叔父さん達がいる前で泣いてしまった。

「もう、やだっ!
 レオ! レオ!!
 怖い、怖いよお!!」

「ポーラ悪いがミオを眠らせてやってくれ!
 ミオ、大丈夫だ。
 俺はここにいるから」

「スリープ……ミオ、ゆっくり寝てね。
 可哀想に」

 ポーラは、領主達を睨みつけながら、眠る私に言った。

***** アーサー達の会話 ******

領主は大声で、怒鳴るように平民達を睨みながら話した。

「そいつは俺の娘だ!
 何度も言わせるな! 俺は領主だぞ、逆らってみろ、お前達は痛い目を見るぞ!!
 分かったなら、そこをどけ!!」

 アーサーは前に出て行った。

「おい、テメエは誰にモノを言っているんだ!
 逆らったら痛い目? 痛い目を見るのはお前達なんじゃねぇのか?
 ミオが娘だと、嘘をつくな! ミオは俺達の身内で俺の婚約者なんだが?」

 アーサーの叔母さんが横に来て、ダルーズ・グレッグ達の顔が青くなっていくのが分かった。

 アーサーは腕を組んで睨みつけ、額の青筋が怖い。

 皆はミオの事をアーサーとアーサー親子に任せて、無言で見守っている。

 ミオの閉じられている目からは涙が流れていた。

 ルシアはソッと拭き取ってくれた。

「ミオが何をされたのかは息子である、アーサーから聞いたから俺達は知っている。
 お前達は犯罪者にしようと思えば出来るんだが、ミオが一言でも『捕まえて』と言えば、お前達は牢屋行きだ!
 爵位も剥奪になるがな!!」

 ダルーズ・グレッグ達3人は、顔から冷や汗を出している。

 右手には禁止されている、あのアクセサリーを持っていた。

 国で禁止されているはずの、あのアクセサリーを持ったまま青い顔から、目付きを変えて私を見ている。

 ダンは顔を鬼のように変え『怒鳴り』皆もあのアクセサリーに気付いた。

「お前達、俺の娘につけるつもりだったのか!
 テメエら、ふざけんなよ! 俺の娘を傷付けやがって!
 おい、それを渡せ!!」

 私をゼクスとルシアにお願いをした後、叔父さんも前に出た。

 叔父さんはダルーズ・グレッグから奴隷のアクセサリーを奪い取り、アイテムボックスにしまった。

「ミオはお前の娘ではない!
 俺の兄の『娘』だからだよ。
 俺達の身内は珍しい髪色と瞳だから、分かるはずなんだが?
 お前の目は盲目なのか!」

 青筋を立てて、叔父さんは怒鳴った。

「ミオは王都であるレットーラへ連れて行くわ!
 お前達がいたらミオの傷が大きくなるだけよ!!」

 私を王都へ連れて行くのは決定事項だったようだ。

 だが、レット-ラへ行く選択をした私は、ここよりも酷い未来が待っている事も誰も何も知らない。
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