【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ

文字の大きさ
52 / 76

新たな冒険? いいえ、移動です!

しおりを挟む
 私とアリアは王都であるレットーラってどんな所なんだろうね? と話しながら飛んでいた。

「ミオ、王都付近になったら知らせるが、その時はドラゴンに乗ってくれ」

「アリアは私のドラゴンに乗ってね」

 アリアと一緒に頷きながら返事をした。

「うん、分かった」

 王都は大都市で、毎日が危険と隣合わせらしく、私のように『高い魔力』それも無限で賢者なら尚の事、魔力の事を知られるわけにはいかないのだとか。

 王都は叔父さんと叔母さんの力を武器に力を持っているようなものだから、レオとの婚約も王様に無理を言って許可を得たようなものだから、王様だからと言って信用しない方が良いと私とアリアは聞かされた。

 あと、第2王子には気をつけるんだよ! とも言われた。

 特に私は髪と瞳が目立つから、レオが王都に来たら『即結婚』してもらうよ。

 私の顔はトマトや林檎のように真っ赤です!

 だって、あの約束が実現されるのだから、初恋は実らないと言われてるけど、私の初恋は実ったよ。

 あの優しくて、いつも一緒にいてくれたレオと、恋を通り越して結婚します。

 私とアリアは騎士達と鍛錬したり、王都でレオのお手伝いや、依頼をこなしたりして楽しもうと思っていました、あんな事になる前まではね。

 それに私の治癒魔法が必要としている町や村があると思うから。

「小さなお姫様、俺の前に座ってくれ」

 私は頷いてから、ドラゴンに撫でながら話しかけた。

「ドラゴンさん、少しだけ乗せてね」

 私の言葉に答えるようにして「グルルルルッ!」と喉を鳴らしている。

「アリアは私の前においで」
 
 アリアも同じように頷いた後、ドラゴンに優しく撫でながら話した。

「私は、重いと思うけど乗せてね」

 アリアは乗った後も優しく撫でていると、叔母さんのドラゴンも喉を鳴らすようにして「良いよ」とアリアに言っているようだった。

「あらっ、珍しいわね。
 私と夫のドラゴンは気性が荒くて人を寄せ付けないのだけど、ミオもアリアもテイムがあるのかしら?」

「私は賢者に無限な魔法や魔力と治癒くらいしか無いけど、アリアはテイムを持ってる可能性があるかも」

「ミオはないのね、でも珍しいわね。
 きっと仲良くなる運命だったのかもしれないわ。
 ほら2人とも、王都よ。
 王宮に着いたら王様に会わないとだけど、私達がいるから大丈夫だからね」

 私とアリアは声を揃えて『はいっ!』と、一言だけの返事をした。

「うわぁっ! 凄い大きな王宮、なんて言うか叔父さん達と行ったテーマパークのお城みたいだね」

 私の言葉に笑顔で笑って、頭を撫でてくれた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

召喚先は、誰も居ない森でした

みん
恋愛
事故に巻き込まれて行方不明になった母を探す茉白。そんな茉白を側で支えてくれていた留学生のフィンもまた、居なくなってしまい、寂しいながらも毎日を過ごしていた。そんなある日、バイト帰りに名前を呼ばれたかと思った次の瞬間、眩しい程の光に包まれて── 次に目を開けた時、茉白は森の中に居た。そして、そこには誰も居らず── その先で、茉白が見たモノは── 最初はシリアス展開が続きます。 ❋他視点のお話もあります ❋独自設定有り ❋気を付けてはいますが、誤字脱字があると思います。気付いた時に訂正していきます。

ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~

紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。 毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

モブで薬師な魔法使いと、氷の騎士の物語

みん
恋愛
【モブ】シリーズ② “巻き込まれ召喚のモブの私だけ還れなかった件について”の続編になります。 5年程前、3人の聖女召喚に巻き込まれて異世界へやって来たハル。その3年後、3人の聖女達は元の世界(日本)に還ったけど、ハルだけ還れずそのまま異世界で暮らす事に。 それから色々あった2年。規格外なチートな魔法使いのハルは、一度は日本に還ったけど、自分の意思で再び、聖女の1人─ミヤ─と一緒に異世界へと戻って来た。そんな2人と異世界の人達との物語です。 なろうさんでも投稿していますが、なろうさんでは閑話は省いて投稿しています。

せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?

志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。 父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。 多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。 オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。 それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。 この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!

異世界に落ちて、溺愛されました。

恋愛
満月の月明かりの中、自宅への帰り道に、穴に落ちた私。 落ちた先は異世界。そこで、私を番と話す人に溺愛されました。

【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?

はくら(仮名)
恋愛
 ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。 ※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。

【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました

ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。 名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。 ええ。私は今非常に困惑しております。 私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。 ...あの腹黒が現れるまでは。 『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。 個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。

転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて何故か執着されました

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
恋愛
皆様の応援のおかげでHOT女性向けランキング第7位獲得しました。 前世病弱だったニーナは転生したら周りから地味でダサいとバカにされる令嬢(もっとも平民)になっていた。「王女様とか公爵令嬢に転生したかった」と祖母に愚痴ったら叱られた。そんなニーナが祖母が死んで冒険者崩れに襲われた時に助けてくれたのが、ウィルと呼ばれる貴公子だった。 恋に落ちたニーナだが、平民の自分が二度と会うことはないだろうと思ったのも、束の間。魔法が使えることがバレて、晴れて貴族がいっぱいいる王立学園に入ることに! しかし、そこにはウィルはいなかったけれど、何故か生徒会長ら高位貴族に絡まれて学園生活を送ることに…… 見た目は地味ダサ、でも、行動力はピカ一の地味ダサ令嬢の巻き起こす波乱万丈学園恋愛物語の始まりです!? 小説家になろうでも公開しています。 第9回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作品

処理中です...