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それぞれの幸せ
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あれから7ヶ月が経過していた。
桜お姉ちゃんは男の子を無事に出産し、私達の結婚式に参列してくれている。
誓いのキスをし、私とオールは夫婦になった。
やっとここまで来た。
長い道のりだったなぁとしみじみ思う。
辛い事や楽しい事がありすぎて私は泣いてしまった。
嬉し泣きだから皆は優しく見守ってくれている。
結婚式に参加してくださった皆様にお礼を言い、夜が来た……初夜だ。
私は口から心臓が出そうなくらいドキドキしている。
だが、オールは何もかもが優しかった。
痛みなんて……少し? かなり痛かったけど優しさを感じたのは確かだった。
疲れて眠ってしまった私にオールは頬にキスをして頭を撫でてくれていた。
朝日が眩しくて目を覚ますと、オールが微笑み「おはよう」と一言。
私も微笑み返して挨拶をした。
「その……身体は大丈夫か?」
「うん、痛みは少しあるけど大丈夫」
「今日はゆっくり寝ててくれ。
ランとメルルには伝えておくよ」
「うん、オールありがとう」
私は再び目を閉じて眠りについた。
オールはランとメルルに一言だけ伝えた後、執務に取り掛かっていた。
レイン様・ハーティー様・ジーナ様も私と同じで二日間寝込む事になっていた。
あれから半年。
私は今、妊娠中だ。
妊娠が分かってからの胎児の魔力は強大だった、王宮内では盛大なパ-ティ-が開かれたくらいだ。
時々、その魔力に酔ってしまいオ-ルがお腹に手を当て魔力を鎮めてくれていた。
レイン様は妊娠5ヶ月目、ハーティー様は4ヶ月目、ジーナ様と私は同じ2ヶ月目の悪阻中。
吐き気が酷くて泣いてしまう時もあるけど、フェンとグリが持ってきてくれる果実だけは吐き気が起きなかった。
お茶をする時はランとメルルが必ず果実を出してくれている。
レイン様の出産は安産で男の子が産まれた。
ハーティー様も安産で女の子が産まれ。
今はジーナ様が頑張って女の子を出産した。
残るは私だ。
正直言って怖い、でも早く我が子に会いたい……そんな事を考えてる時だった。
生温かいモノが流れてきた?
「えっ、破水?
だ、誰か……い、痛い!!
オール……」
「主!」
フェンはローミン先生の所へ急いで連れて来てくれた。
グリは皆に産気付いた事を知らせて回った。
数時間後だった、産声と同時に凄まじい魔力が漏れ出してるのが王宮内に広がり揺れ動き出した。
産まれた子は元気な男の子だ。
だが、ツノを出したまま魔力の制御が出来ない赤ちゃんには父親であるオールが漏れ出してる魔力を鎮めてあげないといけない。
「こんなに凄い魔力は初めてだぞ。
ユアは大丈夫なのか」
「ここは俺の役目だ。
ユア、今行くからな」
部屋へ入ると、魔力酔いにあった私とローミン先生がぐったりしていた。
オールは赤ちゃんを抱き、膨大な魔力を鎮めた。
ローミン先生は後処理が残っているので赤ちゃんを連れて、部屋から出た。
「おお、凛々しい子だな」
「なんて可愛いのかしら」
「ユアが頑張ってくれたから俺は……俺は父親になれた!
凄く感謝している」
皆はオールの言葉に頷いていた。
あれから3年が経ち。
私は第二子を妊娠中だ。
次は女の子が良いなと思う私だ。
皆それぞれ幸せになり、未来へと続いて行く。
桜お姉ちゃんは男の子を無事に出産し、私達の結婚式に参列してくれている。
誓いのキスをし、私とオールは夫婦になった。
やっとここまで来た。
長い道のりだったなぁとしみじみ思う。
辛い事や楽しい事がありすぎて私は泣いてしまった。
嬉し泣きだから皆は優しく見守ってくれている。
結婚式に参加してくださった皆様にお礼を言い、夜が来た……初夜だ。
私は口から心臓が出そうなくらいドキドキしている。
だが、オールは何もかもが優しかった。
痛みなんて……少し? かなり痛かったけど優しさを感じたのは確かだった。
疲れて眠ってしまった私にオールは頬にキスをして頭を撫でてくれていた。
朝日が眩しくて目を覚ますと、オールが微笑み「おはよう」と一言。
私も微笑み返して挨拶をした。
「その……身体は大丈夫か?」
「うん、痛みは少しあるけど大丈夫」
「今日はゆっくり寝ててくれ。
ランとメルルには伝えておくよ」
「うん、オールありがとう」
私は再び目を閉じて眠りについた。
オールはランとメルルに一言だけ伝えた後、執務に取り掛かっていた。
レイン様・ハーティー様・ジーナ様も私と同じで二日間寝込む事になっていた。
あれから半年。
私は今、妊娠中だ。
妊娠が分かってからの胎児の魔力は強大だった、王宮内では盛大なパ-ティ-が開かれたくらいだ。
時々、その魔力に酔ってしまいオ-ルがお腹に手を当て魔力を鎮めてくれていた。
レイン様は妊娠5ヶ月目、ハーティー様は4ヶ月目、ジーナ様と私は同じ2ヶ月目の悪阻中。
吐き気が酷くて泣いてしまう時もあるけど、フェンとグリが持ってきてくれる果実だけは吐き気が起きなかった。
お茶をする時はランとメルルが必ず果実を出してくれている。
レイン様の出産は安産で男の子が産まれた。
ハーティー様も安産で女の子が産まれ。
今はジーナ様が頑張って女の子を出産した。
残るは私だ。
正直言って怖い、でも早く我が子に会いたい……そんな事を考えてる時だった。
生温かいモノが流れてきた?
「えっ、破水?
だ、誰か……い、痛い!!
オール……」
「主!」
フェンはローミン先生の所へ急いで連れて来てくれた。
グリは皆に産気付いた事を知らせて回った。
数時間後だった、産声と同時に凄まじい魔力が漏れ出してるのが王宮内に広がり揺れ動き出した。
産まれた子は元気な男の子だ。
だが、ツノを出したまま魔力の制御が出来ない赤ちゃんには父親であるオールが漏れ出してる魔力を鎮めてあげないといけない。
「こんなに凄い魔力は初めてだぞ。
ユアは大丈夫なのか」
「ここは俺の役目だ。
ユア、今行くからな」
部屋へ入ると、魔力酔いにあった私とローミン先生がぐったりしていた。
オールは赤ちゃんを抱き、膨大な魔力を鎮めた。
ローミン先生は後処理が残っているので赤ちゃんを連れて、部屋から出た。
「おお、凛々しい子だな」
「なんて可愛いのかしら」
「ユアが頑張ってくれたから俺は……俺は父親になれた!
凄く感謝している」
皆はオールの言葉に頷いていた。
あれから3年が経ち。
私は第二子を妊娠中だ。
次は女の子が良いなと思う私だ。
皆それぞれ幸せになり、未来へと続いて行く。
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