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16 陰口や嫉妬
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隣国の王であるエルが帰国してからの翌日の朝とお昼の間の時間帯だった。
私が何をするにも注目の的で、あのイボガエルに声をかけられている時にマルクに助けられた。
「おい、そこの女。
エルクレイ様とのお見合いが成功したとは本当か?」
「…………」
(この人と話さない方が良いよね)
「黙ってないで早く答えんか!!」
凄い剣幕で怒鳴られた私は驚き、その場で動けなくなってしまった。
「よう、妹ちゃん。
やっと見つけた、お姉ちゃんが心配してっから向こうへ行こうぜ!」
マルクと食堂へ移動しようとした時にイボガエルが私の肩を掴もうとしたが、マルクの気転により阻止できた。
私を左右逆に移動させ目を細め睨んだ。
イボガエルは一瞬怯んだが、額の汗を急いで拭い終わるとアホな事を言い出した。
「おい、兄ちゃん。
その女は俺の娘だぞ!」
マルクは長いため息を吐きながら強い口調で言葉を投げつけるかの様に発言した。
「はぁ----、何寝ぼけた事言ってんだ?
嘘をつくならもっとましな事を言えよ!」
「う、噓ではない!
娘の誘拐犯として、お前を訴えるぞ!」
「あーー、はいはい。
お好きにどうぞ」
マルクは片手を挙げて呼んだのは、養子縁組をした私のパパだった。
パパを召喚すると後から、ほらね。
強い護衛の5人が揃っちゃったじゃん。
イボガエルさん、どうか成仏してください。
まだ死んではいないんだけどね。
「マルクどうし……。
ふんっ、なるほどなぁ」
「子爵家のダーズ・バードンではありませんか。
宿屋に何の御用でしょうかね?」
「はあぁぁ、子爵様は立派なお屋敷があるんですから宿屋に用はねぇだろが」
「まあぁぁぁっ!!
大きな大きな子爵様ではありませんか。
また女の子探しですか?」
「まさかとは思うが、ココネを誘拐しようとか考えてんじゃねぇだろうな?」
「ココネは私の可愛い妹なんだから、子爵様の娘になんて出来ないんですから!」
「私の娘に近付かないでおくれ。
怖がってるじゃないか!」
パパ、アルナン、ドーラン、ミミリー、ドリー、お姉ちゃん、ママの順で話してるけど貴族様に怒鳴ったりして大丈夫なの?
パパとドーランの筋肉ムキムキマッチョの大きな身体で一睨みされればビビって逃げたくなるのは分かるよ。
でも、大きな図体で弱い者にだけ威勢は良いのは何だかなぁ……情けない男。
「そんな不細工な女はいらねぇよ!!」
「…………」
分かってるわよ。
容姿が平凡なのは私が一番良く分かってる!
でも、目の前でハッキリ言われるのは傷つくし辛くなるんだよ?
私の容姿は大好きなパパとママからの贈り物なんだから!
笑えば両頬にえくぼが出来るし左右の上の歯には八重歯だってあって、可愛いって私は思ってる。
えくぼは亡くなったパパ似で、上の左右の歯に八重歯があるのは亡き母親譲りなんだから!
自分を否定するのは亡くなった両親の悪口を言ってるみたいで嫌だ。
「俺の娘に……。
てめぇ、許さねぇからな!!」
「ガリガリで古傷だらけなキモイ女は反吐が出るぜ!
ペッ!!」
私の服に唾を飛ばし、ドカドカと大きな音を立てて出て行った。
酷い、亡きパパがママに贈った大切な思い出の服なのに!
この1枚しか服は無いのにっ!
顔を上げて見ると。
知らない人達が宿屋の中を覗いたり、遠くから様子を見てる人でごった返している。
突き刺さる様な視線。
嫉妬の類の視線。
中には殺気混じりの視線まである。
この殺気混じりの視線、何処かで。
あっ、思い出した。
私がこの世界に来る前にあった。
親類が私を崖から突き落とす前に感じた殺気だ。
足元からの震えが止まらない。
「…………」
その異変に気付いたパパとアルナンが駆けつけ。
アルナンはドーランを呼び、部屋まで横抱きで運んでくれた後、私が眠るまでお姉ちゃんが付き添ってくれていた。
**ココネが寝た後の話し合い**
サーシャが下へ降り、宿の入り口を見ると野次馬の見物人だらけだ。
「ココネは大丈夫か?」
「正直言って、はっきりした返事は出来ないけど。
一応今は眠っているよ」
「そうか。
殺気混じりの視線があったが、その視線はココネに向かっていた」
ドーラン達はスズラン宿の皆が隣国へ行くのなら、自分たちの身内を連れて行くと決めたらしい。
「なぁ、お前達5人に依頼……いや、頼みがある。
冒険者から宿屋の護衛になってもらえないか?」
ゴードンにお願いされて今日から護衛として宿屋の見張りからココネやサーシャに寄り付く虫? 害虫? を駆除してくれる事になった。
一人だけはサーシャにばかり構いすぎな気もするが、まあ恋愛は人それぞれだし当の本人のサーシャがな。
マルクに話しかけられるだけで赤面状態なんだとか。
もしかすると近い将来カップル誕生になるかもしれねえな。
そうなると、複雑な心境だぜ。
だが、サーシャが幸せなら良いんじゃねえかと思うんだが。
娘であるココネとサーシャには、まだ側にいてほしいんだ。
これは親心ってやつさ。
私が何をするにも注目の的で、あのイボガエルに声をかけられている時にマルクに助けられた。
「おい、そこの女。
エルクレイ様とのお見合いが成功したとは本当か?」
「…………」
(この人と話さない方が良いよね)
「黙ってないで早く答えんか!!」
凄い剣幕で怒鳴られた私は驚き、その場で動けなくなってしまった。
「よう、妹ちゃん。
やっと見つけた、お姉ちゃんが心配してっから向こうへ行こうぜ!」
マルクと食堂へ移動しようとした時にイボガエルが私の肩を掴もうとしたが、マルクの気転により阻止できた。
私を左右逆に移動させ目を細め睨んだ。
イボガエルは一瞬怯んだが、額の汗を急いで拭い終わるとアホな事を言い出した。
「おい、兄ちゃん。
その女は俺の娘だぞ!」
マルクは長いため息を吐きながら強い口調で言葉を投げつけるかの様に発言した。
「はぁ----、何寝ぼけた事言ってんだ?
嘘をつくならもっとましな事を言えよ!」
「う、噓ではない!
娘の誘拐犯として、お前を訴えるぞ!」
「あーー、はいはい。
お好きにどうぞ」
マルクは片手を挙げて呼んだのは、養子縁組をした私のパパだった。
パパを召喚すると後から、ほらね。
強い護衛の5人が揃っちゃったじゃん。
イボガエルさん、どうか成仏してください。
まだ死んではいないんだけどね。
「マルクどうし……。
ふんっ、なるほどなぁ」
「子爵家のダーズ・バードンではありませんか。
宿屋に何の御用でしょうかね?」
「はあぁぁ、子爵様は立派なお屋敷があるんですから宿屋に用はねぇだろが」
「まあぁぁぁっ!!
大きな大きな子爵様ではありませんか。
また女の子探しですか?」
「まさかとは思うが、ココネを誘拐しようとか考えてんじゃねぇだろうな?」
「ココネは私の可愛い妹なんだから、子爵様の娘になんて出来ないんですから!」
「私の娘に近付かないでおくれ。
怖がってるじゃないか!」
パパ、アルナン、ドーラン、ミミリー、ドリー、お姉ちゃん、ママの順で話してるけど貴族様に怒鳴ったりして大丈夫なの?
パパとドーランの筋肉ムキムキマッチョの大きな身体で一睨みされればビビって逃げたくなるのは分かるよ。
でも、大きな図体で弱い者にだけ威勢は良いのは何だかなぁ……情けない男。
「そんな不細工な女はいらねぇよ!!」
「…………」
分かってるわよ。
容姿が平凡なのは私が一番良く分かってる!
でも、目の前でハッキリ言われるのは傷つくし辛くなるんだよ?
私の容姿は大好きなパパとママからの贈り物なんだから!
笑えば両頬にえくぼが出来るし左右の上の歯には八重歯だってあって、可愛いって私は思ってる。
えくぼは亡くなったパパ似で、上の左右の歯に八重歯があるのは亡き母親譲りなんだから!
自分を否定するのは亡くなった両親の悪口を言ってるみたいで嫌だ。
「俺の娘に……。
てめぇ、許さねぇからな!!」
「ガリガリで古傷だらけなキモイ女は反吐が出るぜ!
ペッ!!」
私の服に唾を飛ばし、ドカドカと大きな音を立てて出て行った。
酷い、亡きパパがママに贈った大切な思い出の服なのに!
この1枚しか服は無いのにっ!
顔を上げて見ると。
知らない人達が宿屋の中を覗いたり、遠くから様子を見てる人でごった返している。
突き刺さる様な視線。
嫉妬の類の視線。
中には殺気混じりの視線まである。
この殺気混じりの視線、何処かで。
あっ、思い出した。
私がこの世界に来る前にあった。
親類が私を崖から突き落とす前に感じた殺気だ。
足元からの震えが止まらない。
「…………」
その異変に気付いたパパとアルナンが駆けつけ。
アルナンはドーランを呼び、部屋まで横抱きで運んでくれた後、私が眠るまでお姉ちゃんが付き添ってくれていた。
**ココネが寝た後の話し合い**
サーシャが下へ降り、宿の入り口を見ると野次馬の見物人だらけだ。
「ココネは大丈夫か?」
「正直言って、はっきりした返事は出来ないけど。
一応今は眠っているよ」
「そうか。
殺気混じりの視線があったが、その視線はココネに向かっていた」
ドーラン達はスズラン宿の皆が隣国へ行くのなら、自分たちの身内を連れて行くと決めたらしい。
「なぁ、お前達5人に依頼……いや、頼みがある。
冒険者から宿屋の護衛になってもらえないか?」
ゴードンにお願いされて今日から護衛として宿屋の見張りからココネやサーシャに寄り付く虫? 害虫? を駆除してくれる事になった。
一人だけはサーシャにばかり構いすぎな気もするが、まあ恋愛は人それぞれだし当の本人のサーシャがな。
マルクに話しかけられるだけで赤面状態なんだとか。
もしかすると近い将来カップル誕生になるかもしれねえな。
そうなると、複雑な心境だぜ。
だが、サーシャが幸せなら良いんじゃねえかと思うんだが。
娘であるココネとサーシャには、まだ側にいてほしいんだ。
これは親心ってやつさ。
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