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28 ドルバルとレイブンを連れて隣国へ!
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「えへへ。みんな、ありがとう!」
鈴を転がしたような声で笑い、これからのことを話した結果。
「まぁ、ここはドルバルとレイブンが適任だろう。
俺は最後に移動するからなぁ……ルナ、向こうへ行ったらママが待っているからな。
そうだ、リビアはルナを養女にしたことを知らないんだった」
「ねえ、パパ。サプライズでいいんじゃない?」
「なんだぁ、その……スリーサイズって、ルルナさんにはそのような話は……駄目だ! 誰が聞いてるか分からねぇんだ!!」
スリーサイズなんて言ってないから!
「スリーサイズではなくて【サプライズ】よ!!」
スリーサイズという言葉を聞いた私は頬を膨らませてプイっと横を向いた。そんなパパを見たローランには冷めた目で見られ、ドルバルとレイブンは床に転がる勢いで爆笑されていた。
「………………」
「ひゃあぁぁひゃひゃひゃひゃっ!!」
「ぎゃははははははっ、腹痛てぇ!!」
知らない言葉だもんね。
「パパ、サプライズだよ」
「その、サプライズとはなんだ?」
この世界にはサプライズって言葉はないの? プレゼントは通じるよね?
「簡単に言うと、その人に事前に告知することなく驚かすことだよ。
例えば、事前にプレゼントを購入していた物を記念日に渡して驚かすみたいな?」
「プレなんとかとはなんだ?」
「贈り物のことだよ」
「おぉ、贈り物のことをプレなんとかというのか!」
コクコクと大きくうなずいた。おぃおぃ、プレゼントも通じないの?
「ベルおじ様、荷造りを急いだ方がいいよね?」
「あぁ、可能なら明日の朝一でお願いしたい。出来るか?」
「 はい、大丈夫です」
『我もマロンもいる。
それに、ドルバルとレイブンもいるしな』
ドルバルとレイブンがこちらに近付き、順番に頭をナデナデナデナデとずっと撫で続ける2人。
そんな2人を見たローランが口を開いた。
「もういいでしょ? ルナの綺麗な髪が崩れるわ」
「ローラン、いつもありがとう」
話も終わり、部屋へ戻る前にギルドのみんなに挨拶をし、ハグをしたあと荷造りを始めた。荷造りっていっても服だけなんだけどね。
アイテムボックスに入れて、この大切な肩掛けバック(空間ボックス)も入れてと、あとは無いな。
いつものようにスオウとマロンと一緒にベットへ入り、そのまま朝まで熟睡した。
朝日が昇る頃。身支度が終わり、ライラにポニーテールにしてもらい、可愛いリボンも付けてもらった。
ライラにギュッと抱きしめ感謝をした。
「ライラ、いつもありがとう。
向こうで待ってるから必ずみんなと来てね?」
「ふふふ、ローランと行くから待っててね」
『ルナ、行くか?』
コクリとうなずき、ギルドを出た。マロンが落ちないように服のボタン付きポケットに入れた。
ドルバルはライラを抱きしめ、頬にキスをしていた。
「おぉぉぉ……ラブラブだぁ!!」
「み、見てはダメだ! ルナにはまだ早い!!」
パパってば私の目を隠さなくても良いじゃん!
そして、外に出たスオウが元の大きさになり先頭にレイブンが飛び乗り、後方にドルバルが飛び乗った。私はその真ん中に乗ることになってるけど、パパがずっと抱きしてめて離してくれない。気持ちは分かるよ、だから私も抱きしめ返した。
パパの手からドルバルの手へと渡り、私は真ん中に座った。
「ルナ、向こうで待っててくれ。あと、危ないことは禁止だ。知らない人についていんなよ? それとな……リビアを、ママをよろしく。
……レイブンとドルバルを頼るんだぞ?」
「パパ、分かったよ。
みんな、向こうで待ってるからね。
行ってきます!!」
バサリッと大きなドラゴンの翼が広がり空へと舞い上がった。レイブンに抱きつき、後ろではドルバルが落ちないように固定てくれている。
「風が気持ちいいねぇ」
「あぁ、気持ちいい風だな。
ルナ、絶対に離すなよ?」
「離すのは怖いから離さないよ。
ドルバルも離さないでね?」
「俺は何があっても離さねぇから大丈夫だ」
2人が一緒に来てくれて本当に良かった。もし1人で行くことになってたら不安だらけだったろうな。
あれからどのくらいの時間が経ったのかな? お腹減ったな。
「スオウ、どこか安全な場所に降りてほしい」
『いいが、どうした?』
「お腹空いた」
「確かにな」
「だが、食料はパンと果物しか無いぞ?」
そう言ってくれるのを待ってました!
ふふふ。さあ、チートスキルのお時間がやって来ましたよ。出す物はダブルチーズバーガーセットよ! レイブンとドルバルはたくさん食べるだろうし、他のハンバーガーも複数だしとこ。
スオウとマロンも美味しそうにパクついてる。私もパクリ「美味しい!」と言葉が漏れ、ポテトとナゲットも食べてお腹いっぱい。
「レイブンとドルバルはハンバーガーとか足りてる?」
言うまでもなく食べることに夢中の2人。ソースを口につけちゃって、仕方ないなぁ。
箱ティッシュを出してレイブンとドルバルの口を拭いてあげると。なぜか、ポッと顔を赤らめるてる。もう! 拭いてるこっちまで恥ずかしくなるじゃない。
「あとは自分で拭いてね」
そう言ってティッシュの箱ごと手渡した。
そういえば、この世界にティッシュって無いよね。チラリと2人を見るとティッシュをマジマジと見ていた。やっばりかぁ。
「食べ終わったら、そのティッシュで口を拭いてね?」
「コレはルナの世界にあったものか?」
「うん、そうだよ」
「柔らけぇなぁ、おい」
レイブンの言葉は普通だけど、ドルバル……「柔らけぇなぁ、おい」ってオヤジが言う言葉だよ? ドルバルはまだ20代くらい? だよね。まぁ、面白いから良いけどさ。
お昼ご飯も食べたし移動開始しましょうかね。って、私も言い方!
「でゎでゎ、隣国へレッツゴー!!」
『もうすぐで着くからな。
着いたら、王宮へ行ってまどろっこしい挨拶をし、そのあと新しいギルドへ行ってからテオルの番に会いに行く予定だ』
番って、ギルマスの奥さんだからママになる人。少し緊張する!
「スオウ、番ではなくて奥さんだよ?」
『そうだったな。
ルナ、見えるか? アレが隣国のスチリア国だ』
「とうとう来たんだ。スチリア国に」
鈴を転がしたような声で笑い、これからのことを話した結果。
「まぁ、ここはドルバルとレイブンが適任だろう。
俺は最後に移動するからなぁ……ルナ、向こうへ行ったらママが待っているからな。
そうだ、リビアはルナを養女にしたことを知らないんだった」
「ねえ、パパ。サプライズでいいんじゃない?」
「なんだぁ、その……スリーサイズって、ルルナさんにはそのような話は……駄目だ! 誰が聞いてるか分からねぇんだ!!」
スリーサイズなんて言ってないから!
「スリーサイズではなくて【サプライズ】よ!!」
スリーサイズという言葉を聞いた私は頬を膨らませてプイっと横を向いた。そんなパパを見たローランには冷めた目で見られ、ドルバルとレイブンは床に転がる勢いで爆笑されていた。
「………………」
「ひゃあぁぁひゃひゃひゃひゃっ!!」
「ぎゃははははははっ、腹痛てぇ!!」
知らない言葉だもんね。
「パパ、サプライズだよ」
「その、サプライズとはなんだ?」
この世界にはサプライズって言葉はないの? プレゼントは通じるよね?
「簡単に言うと、その人に事前に告知することなく驚かすことだよ。
例えば、事前にプレゼントを購入していた物を記念日に渡して驚かすみたいな?」
「プレなんとかとはなんだ?」
「贈り物のことだよ」
「おぉ、贈り物のことをプレなんとかというのか!」
コクコクと大きくうなずいた。おぃおぃ、プレゼントも通じないの?
「ベルおじ様、荷造りを急いだ方がいいよね?」
「あぁ、可能なら明日の朝一でお願いしたい。出来るか?」
「 はい、大丈夫です」
『我もマロンもいる。
それに、ドルバルとレイブンもいるしな』
ドルバルとレイブンがこちらに近付き、順番に頭をナデナデナデナデとずっと撫で続ける2人。
そんな2人を見たローランが口を開いた。
「もういいでしょ? ルナの綺麗な髪が崩れるわ」
「ローラン、いつもありがとう」
話も終わり、部屋へ戻る前にギルドのみんなに挨拶をし、ハグをしたあと荷造りを始めた。荷造りっていっても服だけなんだけどね。
アイテムボックスに入れて、この大切な肩掛けバック(空間ボックス)も入れてと、あとは無いな。
いつものようにスオウとマロンと一緒にベットへ入り、そのまま朝まで熟睡した。
朝日が昇る頃。身支度が終わり、ライラにポニーテールにしてもらい、可愛いリボンも付けてもらった。
ライラにギュッと抱きしめ感謝をした。
「ライラ、いつもありがとう。
向こうで待ってるから必ずみんなと来てね?」
「ふふふ、ローランと行くから待っててね」
『ルナ、行くか?』
コクリとうなずき、ギルドを出た。マロンが落ちないように服のボタン付きポケットに入れた。
ドルバルはライラを抱きしめ、頬にキスをしていた。
「おぉぉぉ……ラブラブだぁ!!」
「み、見てはダメだ! ルナにはまだ早い!!」
パパってば私の目を隠さなくても良いじゃん!
そして、外に出たスオウが元の大きさになり先頭にレイブンが飛び乗り、後方にドルバルが飛び乗った。私はその真ん中に乗ることになってるけど、パパがずっと抱きしてめて離してくれない。気持ちは分かるよ、だから私も抱きしめ返した。
パパの手からドルバルの手へと渡り、私は真ん中に座った。
「ルナ、向こうで待っててくれ。あと、危ないことは禁止だ。知らない人についていんなよ? それとな……リビアを、ママをよろしく。
……レイブンとドルバルを頼るんだぞ?」
「パパ、分かったよ。
みんな、向こうで待ってるからね。
行ってきます!!」
バサリッと大きなドラゴンの翼が広がり空へと舞い上がった。レイブンに抱きつき、後ろではドルバルが落ちないように固定てくれている。
「風が気持ちいいねぇ」
「あぁ、気持ちいい風だな。
ルナ、絶対に離すなよ?」
「離すのは怖いから離さないよ。
ドルバルも離さないでね?」
「俺は何があっても離さねぇから大丈夫だ」
2人が一緒に来てくれて本当に良かった。もし1人で行くことになってたら不安だらけだったろうな。
あれからどのくらいの時間が経ったのかな? お腹減ったな。
「スオウ、どこか安全な場所に降りてほしい」
『いいが、どうした?』
「お腹空いた」
「確かにな」
「だが、食料はパンと果物しか無いぞ?」
そう言ってくれるのを待ってました!
ふふふ。さあ、チートスキルのお時間がやって来ましたよ。出す物はダブルチーズバーガーセットよ! レイブンとドルバルはたくさん食べるだろうし、他のハンバーガーも複数だしとこ。
スオウとマロンも美味しそうにパクついてる。私もパクリ「美味しい!」と言葉が漏れ、ポテトとナゲットも食べてお腹いっぱい。
「レイブンとドルバルはハンバーガーとか足りてる?」
言うまでもなく食べることに夢中の2人。ソースを口につけちゃって、仕方ないなぁ。
箱ティッシュを出してレイブンとドルバルの口を拭いてあげると。なぜか、ポッと顔を赤らめるてる。もう! 拭いてるこっちまで恥ずかしくなるじゃない。
「あとは自分で拭いてね」
そう言ってティッシュの箱ごと手渡した。
そういえば、この世界にティッシュって無いよね。チラリと2人を見るとティッシュをマジマジと見ていた。やっばりかぁ。
「食べ終わったら、そのティッシュで口を拭いてね?」
「コレはルナの世界にあったものか?」
「うん、そうだよ」
「柔らけぇなぁ、おい」
レイブンの言葉は普通だけど、ドルバル……「柔らけぇなぁ、おい」ってオヤジが言う言葉だよ? ドルバルはまだ20代くらい? だよね。まぁ、面白いから良いけどさ。
お昼ご飯も食べたし移動開始しましょうかね。って、私も言い方!
「でゎでゎ、隣国へレッツゴー!!」
『もうすぐで着くからな。
着いたら、王宮へ行ってまどろっこしい挨拶をし、そのあと新しいギルドへ行ってからテオルの番に会いに行く予定だ』
番って、ギルマスの奥さんだからママになる人。少し緊張する!
「スオウ、番ではなくて奥さんだよ?」
『そうだったな。
ルナ、見えるか? アレが隣国のスチリア国だ』
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