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第2章
思い出す前世
しおりを挟むタイムリミットが近づく度に 前世の記憶も時折流れてくることがあった
長谷川裕二として生をなしていたあの25年間を
会社からしばらくのホテル街の路地裏で彼と出会った
神楽坂優斗
近隣でも有名な私立の金持ち進学校のブレザーの制服をきた彼が絡まれていたから
声をかけてハッタリかまして彼を男たちから離した
「ここは危ないから君はさっさと家に帰りなさい」
「おっさんに関係ねぇから消えろよ。せっかく金が入るところだったのに」
外でなにかしていたのは分かってはいたけどまさか売春の本番だったなんて
とりあえずうちのアパートにつれて風呂にいれて制服はクリーニング
「うちに行こう。お風呂あるから」
強引に引っ張って彼を家へ招いた
「おっさんも俺とやりたいわけ?」
心にもないこと言うんじゃないよ
デコピンをしてポカンってなってる彼
「おっさんって歳でもないんだけどな。悪いが俺はノーマルだ」
「だったらほっとけよ」
「なにがあったかは聞かない。でも大人に甘えることはできるからね。俺を頼りなよ」
目の前の高校生が痛々しくみえたから......
しばらく彼の傷んだ心が休める場所になれればとお節介をやいた
「余計なお世話」
「はいこれ SNS交換 なんかあったら連絡しておいで」
彼と俺の友情?のような関係が始まった
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