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彼の身体で…

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大きな背中…
あったかい大好きな背中…
毎日触れていても飽きない背中。
その背中に毎晩のようにしがみつく。
愛おしくていつまででもこうしていられる。
今日一日あった嫌な事も
全て忘れさせてくれる破壊力を持ってる。
そんなこと知るはずもない彼は
今日も仕事で疲れた身体を布団に沈め
眠ってしまっている。
彼は2つほど年は下だがいつも
大人っぽく落ち着いている。
でも、寝ている時だけは
子供みたいに可愛い寝顔で無防備。
私だけが知ってる秘密の顔。

毎日、この背中に…
この唇に…この首筋に…
何度もキスをして眠りにつく。
彼は知らない。
知ってしまったら引かれると
思うから言わない。
そうして、今日も彼の身体に
キスをしていく…背中から…
ふと、寝返りを打ってこちらを向く。
起きたのかと思いビックリして
寝たフリをしてみる。
幸いにも、起きてはいなかった、が…
自然と向き合って彼の胸の中に
顔を埋めた状態で不意に
力強くギューっと抱きしめられる。
おまけに、頭の上で聞き取れるか
聞き取れないか位の感じで
名前を囁く彼。

“寝言だとは分かっていても反則だよ…”
身体が熱く火照ってくる…
もんもんとして、息が苦しくなってきた。
顔を上げて、彼の顔を覗き込む。
人の気も知らずにスヤスヤと
気持ちよさそうに眠っているかれを見ると
少しだけ腹立たしくなってみたりする…

“こんな気持ちにさせておいて
 自分は気持ちよさそうに眠ってるなんて…
 よし!仕返ししてやろう…
 私だけこんな気持ちにさせられるなんて
 不公平だもん。”
そう思って、一度彼から離れ布団を剥がす。
やっぱり、無防備に寝むっている。
浴衣を着ているけど
胸元がよれて肌が見えていて
裾も捲れていて妙に色っぽさを感じる。
そんな色気に息を呑み
しばらく動けなくなる…

“そうだ!みとれてる場合じゃない。
 仕返しするんだった。”
“ハッ”と我に帰って彼の身体に指先を
這わせてみる。
筋肉質な腕…
筋肉に程よくついた肉が
ちょうどいい硬さの胸…
少しはだけている胸元を
よりはだけさせる。
キレイ…。
頬をすり寄せてみると心音が聞こえる。
力強くて私より少し早い…
温かくて気持ちがいい。
首元に近づきキスを1回だけして
顔を覗く。
気が付かないみたい。
安心したら、自分の心臓がドキドキして
息が上がっていることに気がつく。
キスを1回するごとにスキが増して
止まらなくなる…
“ハァハァ”と息をしながら
貪るように隙間なく彼の体にキスを落とす。
彼の寝息と私の異常な吐息と
リップ音だけが部屋に響く。
なんだか、たまらなくなって
彼にしがみつく。
無意識ではあると思うが
彼も軽く手を回してくれる。
その、当たり前の様な行動に
胸が締め付けられる…
愛おしすぎて気が狂いそうだ…。
疼いている私のお股は既に
確かめなくても分かる程に濡れている…。
少し、気持ち悪さもあり
服を脱ぐことにした。
服を脱いで、彼の浴衣も
開き彼の下着も取る。
彼は腕に袖が通っているものの
二人とも裸同然の格好になった。
また、身体を合わせる。
さっきよりも、より一層彼の体温を感じて
息が荒くなってスリ合わせるように
上下に動きながら一つ一つ確かめるように
また、キスをする。
沢山、キスをして少し落ち着いたところで
少しずつ下へ行き足の間に座る。
彼も少しは気持ちよくなってくれていたのか
半立ちになっていた。
嬉しくなって笑みがこぼれる。
そしてソレにもキスをして
一時、手でゆっくりしごきながら
様子を見る。
彼の顔とおちんちんを交互に見ながら…
今、彼が目を覚したらきっと驚くだろう。
身体の疼きと同時に彼が
目を覚まさないかという
変なスリルに駆り立てられ
心臓が爆発しそうになる。
彼のおちんちんは完全に勃起したが
彼は起きる様子はない。
硬くて太くて温かくて太い血管が
妙に力強さをアピールしていて
彼のおちんちんが入ってきた時の感覚が
身体に蘇り触っているだけで濡れてしまう…
早く欲しくなって、身体が
彼のものを求めるのを我慢して
顔を近づけてキスをしてそのまま口の中へ…
お尻を突き出すようなあられもない格好で…
彼のおちんちんで口の中が支配される。
M属性の私は自分で招き入れたことも忘れ
支配されていることに喜びを感じ
彼が寝ていることも忘れ
吸いついてしゃぶりつく。

“ジュボジュボ”と卑猥な音を立て
彼のおちんちんを勝手に使い
自分の口を犯して感情を高めよがる。

「んっ…ハァ…ゥンッ…ハァ…ぁん…」
勝手に声が出てきて更に自分の声が
耳の奥で反響する…
まだ、自分の身体には全く
触れていたいというのに
熱くて仕方がない…
いやらしいおつゆが布団に
垂れてしまいそうなほどだ…
そろそろ、我慢もできない頃だが
さっきも言った通りM属性の私…
口の中をたくさん犯されて
イマラチオをされているのを想像して
イきそうになっている。
もっともっと欲しくなって
今にも弄りたい身体も我慢して
深く深く喉奥を何度も素早く突く。

「ン゙ッ…!」
喉の奥で動きを止め彼の腕を強く握り
イマラチオの妄想だけでイってしまった…。
ゆっくりと口から離すと
喉の奥の粘液で彼のおちんちんは
ヌルヌルしてテラテラと光っている。
おまけに自分の唾液が糸を引いて
彼のおちんちんと離れたくないと
せがんでいるようでそれも
エッチにさせる。
先程、強く握った腕を見て
先の方に移動する。
大きな掌…
いつも、頭を優しく撫でててくれる
大好きな手がそこにはある。
今は寝ていて力無くダラリと垂れているが
いつもは秘部を時には優しく時には強く
刺激する太い指。
何度となく私の中に入っている指…
白濁とした液が出てくる気配もない
おちんちんをもう一度加え
おまんこを彼の手にこすりつける。
おまんこが充分に濡れているせいで
彼の手は直ぐに“ヌルヌル”になった。

「ぁ…っ…ぁあ…んっ…」
悩ましげな声を上げながら彼のおちんちんと
彼の手を使い自慰行為を続ける。
更に欲が出てきて彼の“テラテラ”と
光る指を立ておまんこの中に差し込む。
最初は1本入れて少し馴染ませてから
2本に増やす。
奥まで差し込み擦り付けるように動くと
腰の動きに合わせる様に力無く
動く彼の指が内壁を刺激する。
いつもの様に力強く
刺激してくれないもどかしさから
更に深く押し付けて激しく腰を動かす。
だけど、刺激はたいして変わらない。
このもどかしさをぶつける様に一心不乱に
“グチャグチャ”と喉の奥を突く。
彼の指が、自然といやらしく動く
入り口の開閉を私に自覚させる。
寝ている彼の体を使いオナニーをして
いやらしく腰を振る自分の姿に
また興奮し絶頂してしまう。
2度程イった事によって少し
平常心に戻った私は彼が
寝ていた事を思い出して起きていないか
恐る恐る確かめる。
彼のおちんちんはたまにぴくりと
動いたりはするが彼自身は全くと
言っていいほど起きる気配はない…
少し残念に思いながらも“ホッ”とする。
今度は、少し汗ばんだ体を起こし
火照りが冷めきらないおまんこを
彼のおちんちんにあてがう。
まだ挿入はせずに先程まで
彼の指を差し込んでいた入り口から
クリトリスまで
ゆっくりと硬くて熱いおちんちんに
“ヌルヌル”と
こすりつけながら彼の顔を覗き込む。
長くてクルンとしたまつ毛…
エッチな唇…
彫りが深くハッキリとした顔立ち…
見ているだけじゃ我慢ができない。
首筋から耳や耳の後ろ、唇に
激しくキスをする。
…っと言うか唇を力の限り
押し付けてもはやキスと呼んでいいかも
わからない…
また、気持ちよくなってきて
今度は“ビンビン”になった
クリトリスから来る刺激でさっきよりも
気持ちよくなってきて腰が止まらなくなって
歯止めがきかない。

「ハァん…ッ!アァ…。ン…ぁ…ハッ…んッ…」
あまりの気持ちよさに顔が
歪んでいくのが自分でもわかる。
目の前にある彼のきれいな顔を見ながら
このいやらしいく腰を振る哀れな姿を
彼に見られているようで
恥ずかしくて声を我慢するが
どうしても吐息が漏れてしまう…

「ンン…ンッ…!ぁ…ん…っ…ンン…」
また大きな波が来る。
声が抑えきれそうもなくて
叫び声を上げそうになり
腰を激しく振りながら咄嗟に彼の首元に
顔を埋めて声にならない声を上げながら
3度目の昇天を果たした。
身体が“ガクガク”として
脚に力が入らず一時彼の上で項垂れ
少し息を整える。
彼の体臭と彼のタバコの匂いが心地良い…
これだけ上で動いているのに
寝たフリだろうかと言う位
起きる気配がない。
まぁ、安心といえばを安心だが
少し残念だ…。
少し落ち着いて今度は挿入をする。
身体を起こして彼の様子をうかがいながら
彼のおちんちんについたいやらしい唾液と
触る前からすでに濡れていた
おまんこのヌルヌルで簡単に無理なく
挿入出来そうだ。
彼のおちんちんを握り固定して
穴にあてがう。先っちょだけゆっくりと
挿入をして手を離し…
一気に奥まで自分の膣壁を突き上げると
一気に体中に電気が走って
3度目の昇天を果たし頭の中で
何かが弾け止まらなくなる。
もぅ、彼が起きてこんな姿見られようが
どうでもいい。
奥!奥!奥!をついて
わざとらしく“パンパン”と音を立てる。
「アッ!アン!アァ!ダメッ!イク…イク!」
そう言いながら、腰は止まらず呆気なく
イってしまうが…
もぅ、腰は止まらない。

「アァ!おまんこ!おまんこきもちいいの!
 もっと!もっとついて……!
 アァ…アン…ンン…!またいっちゃう。
 おちんちんで…!
 おちんちんでいっちゃう!
 勝手におちんちん使って…!
 勝手にイっちゃう…!
 ごめんなさい!アァ…!ンン…!んぁ…」
そんな卑猥な言葉を連呼しながら
何度も何度もイク。
もぅ、何度イってしまったかわからない…
最後に、彼の名前を連呼しながら
彼に“愛してる”と言いまたイッた。

まだ、挿入したまま
“ガクガク”と痙攣する身体を
寝ている彼に預ける。
汗をかいているせいもあり熱い…
どのくらいか経ち時計を見ると
ゆうに2時間は経っていた。
明日も早い…
早く寝なければ…
彼に仕返しをしようと思っていた事も
すっかり忘れて余韻に浸りながら
そんなことを思い、一度もイくことなく
まだ反り返っている彼のおちんちんを抜いて
キレイに拭き取り、服を羽織らせて
布団を被せて自分もトイレに行き
また、隣に寝転がり彼に数回キスもして
彼の腕の中で温もりと幸せを噛み締め
深い眠りについていった…


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