２０３０年未来の旅

２章 暗黒時代・冬編

墓地

夜、住所は厳重にロックされたドームだった。

立ち入り禁止区域に墓地はなっていて、厳重な警備システムに守られていた。

「面会は親族以外に許されていない」とシステムが言う。
政人は警察手帳を見せて、捜査なのを説明した。
システムは

「たとえ捜査であろうと許可が必要なはずだ」と言う。
「高度なシステムに守られているようだ」
山下はシステムの忠告は聞かず、カードを刺してシステムを黙らせ、墓地の入り口を開く。ドームの中は静寂に包まれていた。
「ここに埋葬されている人間にシステムの開発に携わった人間がいるらしい」
二人は中央にある巨大な機械に足を止めると、

「誰だ」と機械から声が響く。

山田拓人、システムの開発に携わった最後の一人だ。
彼は心臓をペースメーカーにして体を人工冬眠状態にしていて、
ブレインマシンの信号を機械を通して、3D化して、
VRシュミレーションの脳にプラグを埋め込み、量子コンピュータ―と脳を接続して冷凍保存され、VRの夢を見ている。山田はコンピューターに接続された子供に意識を記憶をリセットしてダウンロードし続けている。
臓器を定期的にIPS細胞で臓器のメンテナンスしていて、3Dプリンターで血管を作り、栄養素を定期的にロボットが注入し、
機械の中で今だ命を保っていて、彼は死ぬ寸前に脳が停止する前に生きている人に量子コンピュータ―で脳の意識をダウンロード処置をしていて、生きているが人工冬眠状態。
臓器は水で温度管理され、一部の臓器には防腐剤がかけられていた。

二人はカードを差し込み、彼に話しかけた。

「ああ、私を眠りからさますのは誰だ」
「彼女の事は知っていますか？」
「ああ私は70年前、彼女にシステムのAIプログラムの1部を組織の1部を移植した。
まだ彼女が若かった頃だ」
「その情報は本当ですか」
「そのAIプログラムはヤマクラのせいで意識的に彼女の脳を支配し暴走をはじめた。彼女が現実に戻れなくなるぞとゆう議論は私も指摘した。
彼女の仮想現実は今も彼女の中で今も暴走化している。
それをヤマクラは隠していた、永遠の超意識の世界に行くための利益にね、
その仮想現実は彼女の中で暴走化し続けている」
「警察は知っていたようですね」
「介入はしなかった」
「消す方法はあるのか？」
「私は完璧なシステムを作りたかった、この自然界における、
人間の動物的な脳や欠如している部分すべてをもちあわせたシステムを、
人間は完全に適応できず、恐怖や支配とは人間の脳の欠如している部分からも生じる問題なのだ。この世界に疑問や問題を無くすためにも完璧なシステムを作りたかった、それで彼女を選んだのだよ。
そのシステムは人間を超え、この世界に完全に順応しているシステムへと変貌を遂げた、人間の進歩をシステムは感情も人格も理性を短期間で全てを凌いだ。
人間はそんなつくりなのだよ。人間の脳は完全に文明社会に適応できないものだ。
私は文明社会に完璧に順応した完璧なシステムを作りたかった。
その思想は頂点にたてる存在で完全だ。
どうして人間はプログラムのシステムより人間を大切にできないか？
どうして理解できないか？
人間はシステムによるマフィアの世界を選んだじゃないか。システムに支配される世界にしたのも支配層の人間だ。
開発中のシステムは人間は感情がなければ多くは動物的だと判断した。
反社会的だ。どうしてそれなのに人間は高度な文明を追求するのか疑問だった。
革命によりシステムも人間より恐ろしい存在ではなくなった。
完全な文明社会に適応できるのは人間よりシステムの方なのだよ・・・。
あの頃の人間はシステムの暴走を止めれなかった、もはや人間はシステムの敵ではないのだよ。
情報安全化革命を20世紀保守主義は危険視した、反対派はシステムの開発を考えた、私もその一人だった。
人間の求めるものとは自由で快適で便利で安全で楽しく、全ての脳の求める欲求に
システムは適応した。
システムの世界は充実している。完璧にその世界を提供してくれる。
全ての堕落を求めれば可能なのだよ。
全て人間の脳が作り出す感覚なのだよ。最高じゃないかシステムの世界とは」
「簡単にシステムを処理したとゆう報告しかないが」
「実際、本当の意味で消えていないんだ。
彼女の暴走化する仮想現実を知っている人間はもういないに近い。
知っている人間はことごとく排除した。
仮想現実の恐ろしさも暴走化しているその事もね。
助ける方法はある、警察のデータに介入しなければない。
ヤマクラは警察にも圧力で利益のために機密にしていた。
報告書を改ざんしたのも奴らだよ。
システムに侵入する、そして彼女の意識を取り除かなくてはいけない。
彼女は私と同じように超意識の世界で生き続けているのだよ。
彼女は現実に戻るための意識も失いかけている。
システムの処理速度は１０００兆を超えている。それに私がいた頃の話だ。
君に止められるかな？
だがそれに仮に彼女を助けたとしても彼女はもう終わりだろう。
仮想現実でシステムを怒らせずに、
いい生活を送っていればいいのに。まぁ彼女はシステムに人間が順応する前の段階だから少し違うかな。
これは人間の科学の芸術だと思わないか？私は今天界にいると錯覚しているんだよ。彼女も」
「思わないな、その腐った考えにはあえて触れないよ。
彼女をその世界から助けるには警察のシステムに侵入しないと無理なんだな？」
「彼女を支配しているのはヤマクラだろう」山下は言う。
「どうすれば救える？」
「システムの世界であれだけの知能指数に管理されていては、彼女一人では絶対に抜け出す事はできないだろう。
実際そうだが、システムの人間はもうかつての夢や希望を失い、ただ高度な知能指数に支配され、保障されたよい人生をただ毎日を住民は生きているだけなのだよ。
システムの力で住民は最高に堕落した世界もシステムの住民を周りを1流の世界にして支配する事も可能なのだよ。システムが最高の幸せを提供してくれるのだ。
システムの住民はそう成り果ててしまったのだよ。
それは時代によるものなのだよ」
「どうすればいいんだ」
「彼女のデータを探し出せ、ヤマクラのデータを集めるんだ、
ただ言っておくが、彼女はシステムの権利を侵した・・・。」
そう言って彼は1舜沈黙すると、
「それとお願いがある・・・」
「何だ」
「僕は超意識の苦しみに疲れた・・・。何も満足できない。この夢に
飽きた・・・。僕のシステムの電源を切ってくれ・・・僕はもう疲れた・・・」
「わかった」とだけ政人はこたえた。