倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

古代雅之

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  第1章 古代イト国女王【日輪の御子】崩御・昇天して、【日輪の女神】となる!!

 〔14〕【日輪の御子】崩御・昇天し、天上界にて【日輪の女神】となり、【ヤオヨロズノ神々の頂点に君臨】す!! ≪1≫

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  和やかな雰囲気の中、女王は、更に続けた。

  「30日後、ワラワが昇天する時、【日輪】も消失するが、なぁーに、一時イットキのことじゃ!」
「再び、【日輪】が出現する時をもって、各家は本家の船団やタケルヒコの船団に分乗し、逐次出立せよ!」

シバラく、間をおいて、

「今日は疲れた・・・。」
「詳細は明日以降、各家の当主に伝えておく。」
「疑問や質問は、その時にしてくれるかのォー。」
「まず、明日の朝、キヨヒコにタケルヒコ、レイカの3人はワラワの居室に参れ。」
「明日以降、各家の当主は、連絡があり次第、順次参ってくれ。」
「以上! 大儀であった!」




  翌日の早朝、キヨヒコら3人は女王の居所を訪ねた。

女王は朝の挨拶を3人から受けるや否や、早速、話を切り出した。

「キヨヒコとタケルヒコには、支配下にある数多アマタの船で、18家・各々の一族郎党を移住先まで送ってもらわねばならぬをもって、18回、この場に臨席してもらう。
「ところで、レイカや、ワラワは我が一族の中で、そなたが、最も商才にけてると思うておる。」
「そなたの家業は、金銀・宝玉の取引であったのォー?」


「金銀・紅玉ルビー緑玉エメラルド蒼玉サファイア・真珠・珊瑚等、貴金属類を幅広く、商っておりまする。」


ワラワは昨日、『【倭国大乱】に備えて、【鉄剣】をアガナって、アガナって、アガナいまくれ!』と、申し付けた。」
「『そのために、宝玉の在庫がカラになっても構わぬ。』と申した。」
「それは、我が一族に、そなたがいるからじゃ!」
「そなたとて、【右から仕入れて、多少の加工をして、左に売る】よりも、【未発掘の鉱山がいくつもあり、海には真珠や珊瑚が無尽蔵のの地に王国を築き、王となる!】方が、今よりも何千・何万倍もモウかるぞよ!!」


「そのの地がどこか、おおよその見当はつきまするが、【北の海】の荒波で、三回に一回は船の難波による死を覚悟せずばなるまい、と云われておりまする。」


「バカモン!!」
「そなたはワラワを何と心得る!?」
「【日食直後に出立せよ!】と申したは、そなたらの乗る船が大嵐に遭遇して難波するのを、避けるためぞ!」
「特例として,【予知】して進ぜよう!」
「そなたは立派な王国を築き、百歳を目前にして大往生を遂げるであろう!!」


「ハハーッ!」
「陛下の【勅命】謹んでお受けいたしまする!!」
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