倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第７章 【王太子ハヤテ】が【ミカ】を同伴し、凱旋帰国！

〔６８〕失敗続きの【越女剣・垂直落下猪突剣】実戦導入し、初成功！

　　男の肩を踏み台にして、更により高く跳躍して、その頂点で１回転半前方宙返りし、もう１人の頭上目がけて、倒立態勢のまま、【越女剣奥義・垂直落下猪突剣】を試みて、初めて成功したのだった。


その男は驚愕キョウガクの余り、腰を抜かし、両足を開いたまま尻餅をついた。


その股間間近の砂上に、倒立態勢のまま、剣を突き刺し、剣の弾力で、後方宙返り半捻ヒネりで、肩を踏み台にした男に正対した。


すると、その無傷の男も、突っ立って見ていた男も、共に驚愕キョウガクして、一目散に逃げ出してしまった。


また、軽い負傷の男達も、三々五々に逃げ出して、最後に残った尻餅の男も逃げ出してしまった！



　　「遂に、あの大技を成功させたわね！！」
「でも、まだまだ脇が甘いし、無駄な動きが多すぎるわ。」
「あれじゃ、２回に１回は失敗よ！」
「されど、よくここまで頑張ったわね。」
「それに【滑空剣の舞】は完璧な出来で、満点です。」
「誉めてあげます！」


「ありがとうございますゥー！」





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　【越女剣】の起源は【呉越同舟】という慣用熟語で有名な、春秋時代の越国王宮の、【後宮女官親衛隊】だと云われています。

この頃は【鉄剣】ばかりでしたが、前漢時代に【鋼鉄剣】が普及し、後漢時代に【女流剣士】の増加に伴い、【女流鋼鉄剣】も様々な改良が加えられました。
【越女剣】も紀元前から【女流剣法】の最高峰として、近代に至るまで隆盛を極め、現代中国にも【女流カンフー】として、脈々と受け継がれて来ました。