倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第１１章 【天孫族連合軍】対【畿内ツモ国軍】の戦い！

〔１３０〕【朱雀の翼】対【スルク弓箭連隊】及び【青龍の牙】の敵本拠地攻め！≪６≫

　　サヤカ妃はやむを得ず、ヤマトの科白セリフを代弁した。

「【ヤマト総帥】の科白セリフを代弁します。」
「南東の空が紅クレナイに染まって以来、【スルクの敵軍】が動揺し、浮き足立って来た！」
「【スルクの敵軍２０００】の内、半数近くは我が【朱雀の翼】軍が討ち取っている！」
「残りの　 【スルクの敵軍１０００余】は三々五々、南東方向へ後退し出した！」
「故に、【青龍の牙】軍に於かれては、【夜明け】をもって、北西方向へ進撃願いたし！」
「但し、【ヤマト軍団の将兵５００】は現地に残り、投降兵の受け入れ。地方からの敵兵の侵攻に対処せよ！」
「我が【朱雀の翼】軍は只今、直ちに、追撃して行きます！」
「我々の予測では、今夕にも、【挟撃態勢】となることを期待する、以上！！」



　　ハヤテ達【青龍の牙】軍は【ヤマト総帥】の指示に従って、【夜明け】をもって、既スデに【道らしき道】のある北西方向への進撃を開始した。


また、この国の地方には、大小の軍組織が存在しており、本拠地の大集落大炎上を見て、投降派と徹底抗戦派に分かれて、やって来るであろうから、【ヤマト軍団】の残留は妥当な処置であろう。



　　そして、【ヤマト総帥】の予測通り、夕方には、【スルクの敵軍】を【朱雀の翼軍】と【青龍の牙軍】が挟撃する態勢となり、両軍相対峙して睨ニラみ合った。


【スルクの敵軍】は前後を【朱雀の翼軍】と【青龍の牙軍】に挟ハサまれ、１本でも【スルクの毒矢】を放てば、自分達は一人残らず、全滅することは当然の帰結と理解したので、三々五々に弓矢を捨て出し、遂には一人残らず、弓矢を捨てて、全員が投降の意志を示したのであった。