倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２４章 【魏の帝都・洛陽】に【遣魏使】を遣わし、【魏帝】から【銅鏡】を賜る！

〔３３８〕【魏帝】から賜った【画文帯神獸鏡】と【三角縁神獸鏡】

　　【難升米】の【第１次遣魏使】が【魏帝】から賜ったのが１００枚の【画文帯神獸鏡】であり、【伊世理彦】や【掖邪狗】こと【タカヒコ】らの【第２次遣魏使】が【魏帝】から賜ったのが１００枚の【三角縁神獸鏡】であった。

【第２次遣魏使】は【日御子】から命じられていた【銅鏡鋳造熟練職人】２人をも連れ帰ったのである。

２人の職人は【イト国】に到着後、すぐに湯浴みをして、２日の休息の後、【ハヤテ国王】に謁見した。



　　【ハヤテ】は持ち前の【職人気質カタギ】から、２人の職人と意気投合して、息子の【タカヒコ】共々、一緒に【倭国の都】に行くことになった。

勿論、【都】で【女王・日御子】に拝謁するためである。

【イト国王】と【王太子】が【瀬戸の内海】の西端から東端まで、船で横断するのである。

当然のことながら、護衛船３０隻に分乗の兵５００を率いて行ったのである。

【難波】の港から上陸した一行は【都】まで、徒歩で行くと、広大な【纒向の都】は四方八方に【運河】が走っており、小舟に乗り換えて、【女王の宮殿】横の舟着場で降り立った。



　　４人は巫女の案内で【謁見広間】に入って行った。

しばらく、待っていると、【女王・日御子】が入って来た。

【魏】の国では【皇帝謁見】ともなると、視線と同じ高さの先に玉座があり、その上から見下ろされるのが当たり前だが、ここ【倭国】では、【女王】といえども、他の者と同じで、床に座具を敷いた上に座している！