倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２４章 【魏の帝都・洛陽】に【遣魏使】を遣わし、【魏帝】から【銅鏡】を賜る！

〔３３９〕【名】より【実】を取る【女王・日御子】外交の面目躍如！！

　　　【女王・日御子】は自ら座る座具を【ハヤテ】と【タカヒコ】の間に敷き、座した。

そして、【倭国語】を封印して、【中国語】で話した！

「本来なら、私はこうして、円座に座したりは致しませぬ！」
「【魏国】の外交使節に会うより、こうして，貴方方と胸襟を開いて、親しく話す方が国益に叶うからなのです。」

【日御子】は両手で２度叩くと、２人の巫女が小さな麻袋をそれぞれ持って来て、２人の職人の前に置いた！

「この麻袋には高価な宝玉が入っており、【手付け金】として，お受け取り下さい。」
「我が国の未熟な【銅鏡鋳造職人】に【師匠】として【本場中国の鋳造技術】を叩き込んでやって下さい！」
「では、【ハヤテ殿】に【タカヒコ殿】！　このお二方を【淡路島】の【製銅精錬所】に御案内して差し上げてください！」


【淡路島】には【ハヤテ】が心血を注ぎ、手塩にかけて建設した【倭国最大の製鉄所】が稼働しており、その隣りに、これまた、【倭国最大の精銅精錬所】が新たに建設されたのである。

「この、お二人は【イト国】の【国王陛下】と【王太子殿下】です！」
「それだけ、貴方方を大事に、また期待をしているのです。」
「仕事の成果次第で、５～１０年後に、この宝玉の２～５倍差し上げます！」