ここから始まる俺の冒険!

まさ

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第一章、俺は冒険者になる!

第8話、忍び寄る悪意!

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今日も俺達は、森に入ってきていた。

何か最近またモンスターが増えてきた気がする。

何日か様子見て、本当に増えてるなら神父様に相談してみた方が良いな。


コブリン、コボルト、角が生えたウサギ型のモンスターのホーンラビット、それとウルフ。

種類も増えてるし、嫌な感じがする。


数が増えてるから、少しレイナの所までモンスターが近づく事が多くなったから、レイナに危ないから、家か教会にいた方が良いって言ったら…

次の日、レイナの武器が杖からメイスに変わってた。


近付くモンスターを片っ端から殴り倒している。

俺より強くないかアイツ?


何日か森に入ってみたけど、やっぱりモンスターの数が多い。



次の日、俺達は教会に行く事にした。


「神父様おはようございますー!」

「アンアン!」

「おはようございます」


「はい、おはようございます。相変わらず3人仲が良いですねぇ~」


ニコニコと優しそうな笑顔で出迎えてくれた奥様に人気のイケメン神父様だ。

この1年で、人口も増えていてもうすぐ100人をこえるらしい。

どんどん国が開拓村に人を送ってるらしいからな。

職業が農家、狩人、木こり、大工、土木みたいに開拓に必要な人が優先的に送られてるんだって。


中には冒険者を引退してから来てる人もいるから、モンスターが村の近くに来た時は瞬殺されてたりする。

そんな人達に冒険者の話を聞いたり、戦い方を聞いたり、色々と教えて貰っているから感謝です。


んで、人が増えて来たからなのか、この村にも冒険者ギルド(出張所)が出来た。

場所は村のちょうど真ん中辺り。

(出張所)ってくらいだから、冒険者の数は少ないし冒険者登録も出来ないけど、魔石や魔物の素材の買い取りをしてくれているから、狩人や俺も結構助かってる。


何人かいる冒険者は、モンスターが村を襲ってきた時の為の戦力で2~3週間毎に人が代わっている。

村防衛のクエストって言ってた。

冒険者は、だいたい4人、多くて6人くらい。


たまに暇潰しに森に入ってモンスターを間引きしてる時もある。


そんな感じで、モンスターが減っててもいいハズなんだけど、どう見ても増えてるのは、やっぱりまずい気がするよな。





「………そうですか。確かに狩人の方々も多くなってると言ってましたが、カイトくん達が行っている森でも多くなっていますか……」


そう言った後に考え出した神父様。

 何分かたった後、俺達に話しかけてきた。


「少し前に冒険者が、モンスターを討伐したばかりなのに、余りにもモンスターが増えるのが早すぎます。もう強いモンスターに追われて出てきている何て状況では無いですね……カイトくん、危険なのでしばらく森に入るのは止めておいて下さい」

「やっと上手く戦える様になって来たのに……残念だけど分かりました」

「ク~ン」

「仕方ないね」

2人も残念そうだけど、さすがに無理に入ってモンスターに囲まれたりしたら、俺もだけど特に2人が危険だしな。


「一度、『ダイタロス』に行って、領主様とギルドマスターに相談してきます。しばらく退屈してしまうかと思いますが、我慢して下さいね」

そう言うと、神父様は冒険者ギルド(出張所)に行くと言って教会を出ていった。

さっき神父様が言ってた『ダイタス』って言うのは、村の北の道の先にある大きな町で、ここら辺の村を治めている、辺境伯様が居る『城塞都市ダイタロス』だ。

1年前まで、その町の名前も知らなかったけど、冒険者の人や新しく村に来た人達に聞いた。

昔は大森林から出てくるモンスターを塞き止める役割を持っていた町だから、もの凄い大きな城壁で囲まれているんだってさ。

来年、その町に行くつもりだから、今から見るのが楽しみだぜ!

まだ成人の15才じゃないけど、14才から冒険者登録出来るらしいから、登録の為に行くつもりだ。

まぁ、レイナも着いてくるだろうから、レイナが14才になってからだと思うけどね。

ちなみに何で14才からって言うと、職業を貰って修行して慣れてきただろうって歳が14才からって事らしい。

そうじゃないと、15才からって制限すると我慢できなくて無茶して怪我したり死んだりする奴らが居るらしいからな。

まったく、我慢できないなんて子供だな。(ブーメラン)



そう言えば、神父様が領主様やギルドマスターに簡単に会いに行くって言うのは、どうやら神父様は元々『Aランク』の冒険者だったから顔が利くんだってさ。

冒険者って下から。

F、E、D、C、B、A、Sってランクが変わっていくんだって。

昔はSSランクの人もいたらしいけど、もう何十年もいないって言ってた。

ほとんどが魔王軍との戦いで死んでしまったんだってさ。

どれだけ魔王軍が強かったのかって思うと、少し怖いけど。


そんな訳で、神父様は上位の冒険者だから、領主様みたいな貴族様に簡単に会えるって訳だな。


「明日から俺はシバと一緒にとーちゃんの手伝いするしかないかな~?レイナはどうする?」

「う~ん。治療の仕事をしようかな?」


そんな話をしながら、レイナを家に送りつつ俺とシバは家に戻った。

教会を出たら、いつの間にか夕方になってたしな。






次の日、いつもより少し早く起きた俺はシバを起こして一階に降りる。

「かーちゃん、朝めし~」

「アンアンア~ン」


「ハイよ、顔を洗ってから、テーブルに付きな」


俺とシバは、家の裏にある井戸に向かって顔を洗いうがいしてリビングに戻った。


「いただきま~す」

「アンア~ン」


2人で用意された朝食を食べる。

パンに目玉焼きにベーコンだ。

あと野菜スープ。


いつものメニューだな。

とーちゃんは、もう畑に行ってる。

食べたら俺達も向かう。


朝食を食べ終わった俺達は、かーちゃんに「行ってくる!」って声をかけ家を出た。


家から、とーちゃんのいる畑まで少し距離がある。

走らない程度に少し早歩きして向かう。


「ん?」

「アン?」


村の中心の方から煙が上がっているのが見えた。


「煙?……火事か!?」


俺達はすぐに畑じゃなくて、煙の見える方に走って向かった。


ちょうど村の道が十字になっている場所。

そこは、人が一番多く住んでいる所で家も多い。




そんな場所がモンスターに襲われていた。


「な、何だよコレ?」


目の前には、平和とは言えない光景が広がっていた。

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