ここから始まる俺の冒険!

まさ

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第二章、憧れの冒険者に!そして~

第3話、新たな出会い!

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「う~ん、釣り掘の調査か~まぁ掃除とかペット捜しよりも良いと思うけどさ」

「アンアン!」

 シバが頑張ろう!って張り切っている。

 でも可愛い。



 シバの頭をモフりながら道を進む。

 レイナは、後で俺がシバを撫でてるのを見て「萌える」とか言ってるけど良く分からないので放置だ。



 釣り掘の場所は、町の南門から出て西に少し進むと見えてきた。

 町の西側には大きな川が流れていて、そこから町に生活用水として引いてきていて、そこから分岐して大きな池が作られている。

 その池に釣り掘があった。


「すいませーん!冒険者ギルドの依頼で来ましたー!」


 池の一部を板で囲み、そこに魚を放してるんだと思う。

 その囲みの一部に小屋がくっついた様に建てられていて、そこが依頼人がいる管理小屋だ。

 俺はその管理小屋に近付きながら声をかけた。


「ん?おお~そうかそうか、良く来たの~」


 出て来たのはお爺ちゃん、腰は曲がり杖を付いているし、頭は綺麗に剥げていてって言うか全く毛が無い。

 その代わりに長い白い髭が伸びている。


「ワシがここの管理人のヨゼフっちゅうもんじゃ~よろしくの~」

「爺ちゃんよろしくな!それで、早速依頼を受けたいんだけど何をすれば良いの?」


「ん?お~そうじゃったな。実はの~この池には魚が沢山いるんじゃながの~エサをそれに合わせて与えてるんじゃが、何故か魚が痩せていっておっての~いくら餌を増やしても全然身が付かなくて困っておったのじゃ」


「へ~餌に問題は無いの?」

「もう何年も続けていて問題は無いし、ここ最近になって急に痩せていく様になったのじゃよ。餌を入れ過ぎると池が汚れて魚が死んでしまうしの。ワシももう良い歳じゃし新しいやり方をするって意欲も沸かんしな……じゃから、とりあえずはっちゅう事で依頼を出したんじゃ。魚が痩せていくのも見ていて可哀想だしの~」


「分かった!とにかく調べてみるよ!んで何から調べるの?」

「とりあえずは、まずは釣ってみい?痩せるくらいに腹が減ってるからすぐに釣れるじゃろうて」


「え?良いの?やったぜ!俺、あんまり釣りをした事が無かったから結構嬉しいかも!」


「ほっほっほ。そこの嬢ちゃんとワンちゃんもやるかの?」

「アンアン!」


「私はカイトを見てるからいらない」


「お、そ、そうかの?なら兄ちゃんとワンちゃんにだけ竿を貸そう」


「ありがとうな爺ちゃん!」

「アンアン!」



 そんな感じで、俺とシバは竿と餌を持って釣り掘りに向かった。


 ちなみに釣り堀にいる魚は三種類いて『イワナン』『ヤマメン』『フナン』だ。


『イワナン』と『ヤマメン』は塩焼きにすれば美味しいらしいし、『フナン』は鍋でグツグツ煮て骨まで柔らかくして食べるらしい。

 大きさはイワナン、ヤマメン、フナンの順で大きくなっていくみたいだ。



「良し!釣ってやるぜ!」

「アンアン!」


 餌は、パンクズに水を入れて練った物。

 それを針に付けて釣る。




 三十分後。



「アンアン♪」

 シバのバケツには痩せてるものの、魚が十匹以上入っていた。


 俺は………


「何で一匹も釣れないの?」


「おかしいのぉ~?小さい子供も簡単に釣れるハズなんじゃがの~?」


「アンアン」

 シバが俺の肩をポンポン叩き慰めてくる。
 何かドヤ顔に見えるが気のせいだろう。


「き、今日は朝から調子が悪かったからな!仕方ないぜ!本当ならバケツから溢れるくらい釣ってたのにな!残念だぜ!」


「「「………」」」


 三人の視線が痛いぜ!ぐすん。



 更に二時間後。


「アンアン!」


 バケツ三杯分の魚を釣って満足そうなシバはバケツ一杯分残して残りは池に戻した。


 俺はと言うと………


「ま、ほれ。池の掃除にもなったし、それはそれで助かったから大丈夫じゃよ?」


 爺ちゃんの憐れみの目がキツイ。

 俺のバケツとその周りには靴やら箱やら枝なんかのゴミが溢れていた。


 魚?ナニソレ?


「そろそろ夕方、カイト帰ろう」

「アンアン」


「もう少し!もう少しだけ!」


 意地でも一匹釣ってやる!

 チクショウ!ゴミが目に入って涙が出てくるぜ!


「もうダメ、暗くなるし門も閉まっちゃう」

 それから十五分粘ったものの、釣れたのはゴミばかり……何で?



「あい…帰りましょうか」


 あれ?まだゴミが目に入ってるのかな?ホロリとしてくる。


「んじゃ竿を上げて……あれ?上がってこない?」

 明らかに今まで(ゴミ)とは違う重みが竿を持つ手に伝わってくる。

「これって………釣れてる!?」

「アンアン!?」


 シバが「バカな!?」って感じで驚いてるけど……勝負は大きさだ!

 今決めた!


「オリャアァァア!!!」


 力一杯、竿を上げると………



「亀?」


「……………」



 俺の針に食い付いた拳くらいのサイズの亀がぶら下がっていた。



「え~と……釣れたぞ~?」


「「「「………」」」」


 亀も含めて、誰も反応してくれなった。


 チクショウ!ぐすん。








 それから暫くして、亀に餌を与えると信じられない位に大量の餌を食べた。

 魚の痩せた理由はコイツだな。って事で俺がコイツを引き取り依頼は終了。

見た目は、やっぱり亀。どこから見ても亀。

色は緑なんだけど、金属みたいな光沢がたる。

一目で『固い』ってわかる。


 ギルドに報告しようかなって思ったけど、それなりに遅くなったから宿屋に戻る事にした。

 
報告は明日だな。



「んで、コイツは……何だ?」

「アンアン……」

「ちょっと可愛い……」


 宿に戻った俺達は、部屋に戻る前に夕食を用意して貰い食べた。

 その時、この亀にも野菜をそのまま食べさせたんだけど……キャベツやらニンジンやらカボチャやらが、どうやって食べてるのか分からないけど、口より大きいサイズの野菜が消える様に無くなっていった。

 食べてるって言うより吸い込んでる?



「何にしてもコイツ、普通の亀じゃ無いよな?」

 宿屋のおかみさんはコイツの身体が小さいから宿泊の料金はいらないって言ってくれたけど、コイツが食べた野菜の代金が宿代をこえていた。

 それに何故か対抗してレイナも料理をたらふく食べたから食費がいつもの何倍も消えていった。


 ヤバイ!このままだと食費で破産する!


 この亀を捨てる……訳にもいかないし、どうしよう。

 まだ蓄えていたお金はあるけど、このペースだといつまでもつか分からない。



「とにかく、まずは……『鑑定』」


 亀を見てみる。


 ◇



【名前】なし(5)♂

【種族】***


 ◇

「あれ?見れない?」


「たぶん、この子の能力……見れない様に防いでいる……かも?魔力の動きを感じるし」


「て事は、やっぱりモンスターか?」

「そう……テイムしてみたら?」

「あ、そうか!その手があったな!」


 何せシバ以来、テイムなんてした事が無かったから忘れていたぜ。


「『テイム』!」


 俺の掌から緑の光が出て、目の前の亀に当たるとそのまま吸い込まれる様に消えた。


「良し!成功だ!」


 力が沸いてくる感じがした。

 コイツと繋がったんだろう。


「良し、鑑定してみるか!」


「カイト……まずは名前付けよう?」


「お?おお分かった」


レイナの圧力に負けてしまった。


「んじゃ、亀だから『カメ吉』!」

「却下」

「え?じ、じゃあ……『カメの助』!」


「はぁ……」


溜め息つかれた……


「お願いします」


「仕方ないな♪」


待ってましたと言わんばかりに『フンス』と気合いを入れてレイナが言い放った。




「この子の名前は……『コウ』」

「コウ?」

「そう……カメの甲羅からとった『コウ』」


亀を見ると右手(前足?)を上げてサムズアップしてる様に見えた。


「そうですか………」



がんばれ俺のネーミングセンス!



ぐすん。




*分かりやすい様に野菜や果物は地球と同じにしています。

魚はそれほど出ないと思うので、適当に付けましたw
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