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第一話 蘇る思い出
蘇る思い出
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今朝、駅内で知らない男性から声をかけられ、そんな珍らしい出来事に真鳳くんは焦ることなく対応していた。その姿に私はどこか心を奪われかけていた。しかし、そんなこともつかの間。
「何であんなに冷静でいられたんだ?」
煌太くんが彼に聞いたのが現実を思い知らされた。
「いや、別に、そんなに冷静でいられたわけじゃないよ。そういう風に見えてたかもしれんけど、案外テンパってたよ」
クールに見えていて、かっこよかったけど、裏の事情を知ってしまうとちょっと引いてしまう。
「いやそういうけど、あんた時々笑ってたじゃん」
私も同じことを思い出した。一回だけ思ってたことが確信に変わってた。あの、ちょっと怖かった彼の笑みに私はギョッとしたのを覚えてる。
「あぁ、あれ?あれは単に俺の考えにしっくりハマったな、って思って最高だったから、ついな」
ついなんて感覚で笑ってしまう彼に恐怖感が湧いた。
「そういうのを冷静って言うんやないん?」
「そうなん?俺自身自分のことを冷静だなんて思ってなかったからな」
煌太くんの隣で緋奈と真鳳くんの会話を聞いていると、他の人みたいに二人が付き合っているみたいに見えた。二人の空間が他の空気とは違って、明るく暖かくカップルのように見えた。でも、あれなんだよね、緋奈ちゃんは真鳳くんのことを思ってて、真鳳くんには人気上昇中の女優の彼女がいて、なんとなく複雑に絡み合ってるな・・・。
「あの二人、いい感じでしょ?」
煌太くんが私に急に言った言葉は私の感情を代弁してくれたような気がした。
「うん、ずっとあんな感じ?」
「あぁ、真鳳が来てから緋奈はずっとあいつとあんな感じ」
彼の言葉にはちょっと違和感を感じた。その違和感はなんとなく懐かしい気がして、恋なのかと思ってしまう。
そこからは私と煌太くんの二人で学校までの間話していた。
「今日は部活さ、前半はみんなで的なのだけど、後半は今あるバンドの練習がメインになるから、帰っていいはずだよ」
話題は同じ部活の話。昨日は場所を教えてくれたり、部員に私のことを紹介してくれたりと、本当につくしてくれた。緋奈ちゃんのことだけど。
「うん、分かった。でもね、正直歌ってる人の声とか聞いてみたいんだよね」
「そっか、でも今日は歌わないと思うよ?部長って出来るだけ歌いたくないらしいから」
「やっぱり、喉を大切にしたがってるん?」
「そうだと思うよ。ずっと水飲んでるし」
そんなに意識の高いボーカルの代わりになんて私はなれるのだろうか。私があまり部員のみんなのことよく知れてないから分からないけど、他にボーカルをしたがっている人がいの人がするんだろうな。芸能校だし・・・。
「小岩先輩?」
私たちの会話に真鳳くんは割り込んできた。
「そう。あの人ってあんま話さんし、歌わんし、喉めっちゃ大切にしてない?」
「いや、あれってあんまり人と話したくないんやないん?」
どうして、彼女のことを気にして考えてる部員とは全く違うことを考えてしまう真鳳くんが、私にはわからない。
「真鳳はいつもそんな感じだよな、もっと明るくならんの?」
私の思いはどうやら、一年近くずっといた人でも同じ感想を持つらしい。
「そうか?・・・だって喉を大切にするなら普通マスクくらいするだろ」
私たちは、彼の言葉に圧倒された気がした。案外彼は細かいところにまで目がいってるらしい。
「「確かに・・・」」
「ねぇ、あの人だよね?その小岩先輩って」
私はあることに気づいた、その先にいたのは噂の小岩先輩だった。昨日私が部活に入ることを決めて、一応部員のみんなに挨拶をした時に彼女は覚えてなきゃって思ってたから、覚えてられてた。
「本当だ。声かけようぜ」
あぁ、煌太くんってキャラがようやく分かってきた。
「小岩センパーイ!」
煌太くんは大きな声で先輩を呼んだ。
「あっ、煌太くんに緋奈ちゃん、真鳳くんおはよう。そして、確か・・・」
私たちが先輩に追いついたら、先輩は私以外の三人に挨拶して、私の顔をじっと見つめて何かを考えている様子だった。恐らくは私の名前だろう・・・。まぁ、覚えられてないよね。
「『佐藤 鈴乃』ちゃんだったよね?」
「あっ、はい!そうです」
「私、何て呼んだらいい?」
私の顔を見つめて考えてたのは、どうやら私に対する呼び方らしい。ちょっとホッとした。
「鈴乃でお願いします」
「分かった。よろしくね鈴乃ちゃん」
昨日から思ってたけど、小岩先輩ってめちゃめちゃ可愛いんやけど・・・。それに、あんまり話したくないっていう真鳳くんの予想は完全に外れてるやん。
「あれ?真鳳くん香水変えた?」
小岩先輩が言った言葉に、緋奈ちゃんがするどい目つきで圧をかけているのが分かった。
「いや、別に今日はつけてはないですよ」
「あれ?そうなの?なんかいつもと違う感じがしたんだどな?」
「そうですか?」
彼はアハハと笑い昇降口で先輩と別れた。
そこからは昨日と同じような一日を過ごした。普通の授業しか受けていないので、どうしてこの学校が芸能校と呼ばれるのかが分からない。
放課後、部活の時間にやることは特になく、そのまま時間が終わった。後半は煌太くんの言った通り今組んでるバンドでの練習、主に去年組んでいたバンドで、人数の若干多い軽音部でも、二組のバンドしかなかった。
ボーカルも私含めて四人で、二人はもうバンドに入ってるけど、もう一人は、私と同じ時期に入部した一年生だし。バンドを組んでいない私たちは、自由な時間になった。
「佐藤先輩!」
「ん?えっと・・・」
急に私の名前を後ろから呼んできたのは、一年生の男子だったけれど、名前はよく覚えてなくて彼の顔をちょっと見ながら悩んでた。
「あっ、初めまして。僕は『波島 陽介』って言います。先輩、今から何か用事とか入ってたりします?」
急に来た後輩の陽介くんはどこか可愛げのある姿を見てちょっとキュンとした。
「ううん、何もないよ?」
「先輩がよかったらですけど、ちょっと二人で話したいんですけど」
「分かった。ええで、ならどっか行く?」
「先輩の関西弁めっちゃ可愛いっすね」
「あっ!」
私も言われて気がついた。ここで関西弁で言うなんて思ってもなかった。
「可愛いんかな・・・。可愛いのは博多弁やないん?関西弁なんてなんも可愛ないよ」
「いや、生まれも育ちも東京だと関西弁も可愛く聞こえますよ」
なんだか彼に好意が芽生えてきた気がした。
「そうなんかな・・・」
「そうなんです!」
私たちは揃って笑い、どこに行くか話し合った。
「あ、そうだ先輩、パンケーキとか好きですか?」
「え、あ、うん。パンケーキはめっちゃ好きやで」
「良かったぁ、だったら近くに最近できた、カフェができたんですよ」
生き生きと話している陽介くんの話し方が何気に可愛く見えてしまった。
「二店舗目なんですけど、一店舗目のめっちゃ人気があったところなんですよ」
私は彼の話を聞いているとなんだかそこに行きたくなってきた。
「いいね、そこ行って話そうか」
そう言って、私たちは揃ってそのカフェに向かって歩いていく。
でも校門を出る時に、私の足は止まった。
「どうかしたんですか?」
「いや、ごめん。ちょっと忘れ物したみたい」
「そうなんですか。分かりました、だったら僕はここで待ってますから、とってきていいですよ」
「ごめんね。すぐに戻る」
私はここで嘘をついた。正直何も忘れてなかった。足を止めたのは校舎のどこかから懐かしい歌が聞こえた。
私は、昇降口から走ってどこかからか分からないけど、あの歌をもう一度聞こうと探していく。
「なんで、もしかして・・・、シンくんがこの学校に?」
走りながら私はあの歌を探している。私が向かったのは私と同じ学年の階、同い年だったシンくんがいるとしたら、同じ学年か、演劇部とか、防音室じゃない所。
二年生のところで歌が聞こえた時、なんでここなのだろうって思ってしまった。
私の教室に行った時、その中にいた人が一人で嬉しかった。ようやく、この時が来たのだと思った。ずっと前にした約束とは違うけど、もう一度あの人に会える。なのに・・・、
「どうして、あなたが・・・?」
「何であんなに冷静でいられたんだ?」
煌太くんが彼に聞いたのが現実を思い知らされた。
「いや、別に、そんなに冷静でいられたわけじゃないよ。そういう風に見えてたかもしれんけど、案外テンパってたよ」
クールに見えていて、かっこよかったけど、裏の事情を知ってしまうとちょっと引いてしまう。
「いやそういうけど、あんた時々笑ってたじゃん」
私も同じことを思い出した。一回だけ思ってたことが確信に変わってた。あの、ちょっと怖かった彼の笑みに私はギョッとしたのを覚えてる。
「あぁ、あれ?あれは単に俺の考えにしっくりハマったな、って思って最高だったから、ついな」
ついなんて感覚で笑ってしまう彼に恐怖感が湧いた。
「そういうのを冷静って言うんやないん?」
「そうなん?俺自身自分のことを冷静だなんて思ってなかったからな」
煌太くんの隣で緋奈と真鳳くんの会話を聞いていると、他の人みたいに二人が付き合っているみたいに見えた。二人の空間が他の空気とは違って、明るく暖かくカップルのように見えた。でも、あれなんだよね、緋奈ちゃんは真鳳くんのことを思ってて、真鳳くんには人気上昇中の女優の彼女がいて、なんとなく複雑に絡み合ってるな・・・。
「あの二人、いい感じでしょ?」
煌太くんが私に急に言った言葉は私の感情を代弁してくれたような気がした。
「うん、ずっとあんな感じ?」
「あぁ、真鳳が来てから緋奈はずっとあいつとあんな感じ」
彼の言葉にはちょっと違和感を感じた。その違和感はなんとなく懐かしい気がして、恋なのかと思ってしまう。
そこからは私と煌太くんの二人で学校までの間話していた。
「今日は部活さ、前半はみんなで的なのだけど、後半は今あるバンドの練習がメインになるから、帰っていいはずだよ」
話題は同じ部活の話。昨日は場所を教えてくれたり、部員に私のことを紹介してくれたりと、本当につくしてくれた。緋奈ちゃんのことだけど。
「うん、分かった。でもね、正直歌ってる人の声とか聞いてみたいんだよね」
「そっか、でも今日は歌わないと思うよ?部長って出来るだけ歌いたくないらしいから」
「やっぱり、喉を大切にしたがってるん?」
「そうだと思うよ。ずっと水飲んでるし」
そんなに意識の高いボーカルの代わりになんて私はなれるのだろうか。私があまり部員のみんなのことよく知れてないから分からないけど、他にボーカルをしたがっている人がいの人がするんだろうな。芸能校だし・・・。
「小岩先輩?」
私たちの会話に真鳳くんは割り込んできた。
「そう。あの人ってあんま話さんし、歌わんし、喉めっちゃ大切にしてない?」
「いや、あれってあんまり人と話したくないんやないん?」
どうして、彼女のことを気にして考えてる部員とは全く違うことを考えてしまう真鳳くんが、私にはわからない。
「真鳳はいつもそんな感じだよな、もっと明るくならんの?」
私の思いはどうやら、一年近くずっといた人でも同じ感想を持つらしい。
「そうか?・・・だって喉を大切にするなら普通マスクくらいするだろ」
私たちは、彼の言葉に圧倒された気がした。案外彼は細かいところにまで目がいってるらしい。
「「確かに・・・」」
「ねぇ、あの人だよね?その小岩先輩って」
私はあることに気づいた、その先にいたのは噂の小岩先輩だった。昨日私が部活に入ることを決めて、一応部員のみんなに挨拶をした時に彼女は覚えてなきゃって思ってたから、覚えてられてた。
「本当だ。声かけようぜ」
あぁ、煌太くんってキャラがようやく分かってきた。
「小岩センパーイ!」
煌太くんは大きな声で先輩を呼んだ。
「あっ、煌太くんに緋奈ちゃん、真鳳くんおはよう。そして、確か・・・」
私たちが先輩に追いついたら、先輩は私以外の三人に挨拶して、私の顔をじっと見つめて何かを考えている様子だった。恐らくは私の名前だろう・・・。まぁ、覚えられてないよね。
「『佐藤 鈴乃』ちゃんだったよね?」
「あっ、はい!そうです」
「私、何て呼んだらいい?」
私の顔を見つめて考えてたのは、どうやら私に対する呼び方らしい。ちょっとホッとした。
「鈴乃でお願いします」
「分かった。よろしくね鈴乃ちゃん」
昨日から思ってたけど、小岩先輩ってめちゃめちゃ可愛いんやけど・・・。それに、あんまり話したくないっていう真鳳くんの予想は完全に外れてるやん。
「あれ?真鳳くん香水変えた?」
小岩先輩が言った言葉に、緋奈ちゃんがするどい目つきで圧をかけているのが分かった。
「いや、別に今日はつけてはないですよ」
「あれ?そうなの?なんかいつもと違う感じがしたんだどな?」
「そうですか?」
彼はアハハと笑い昇降口で先輩と別れた。
そこからは昨日と同じような一日を過ごした。普通の授業しか受けていないので、どうしてこの学校が芸能校と呼ばれるのかが分からない。
放課後、部活の時間にやることは特になく、そのまま時間が終わった。後半は煌太くんの言った通り今組んでるバンドでの練習、主に去年組んでいたバンドで、人数の若干多い軽音部でも、二組のバンドしかなかった。
ボーカルも私含めて四人で、二人はもうバンドに入ってるけど、もう一人は、私と同じ時期に入部した一年生だし。バンドを組んでいない私たちは、自由な時間になった。
「佐藤先輩!」
「ん?えっと・・・」
急に私の名前を後ろから呼んできたのは、一年生の男子だったけれど、名前はよく覚えてなくて彼の顔をちょっと見ながら悩んでた。
「あっ、初めまして。僕は『波島 陽介』って言います。先輩、今から何か用事とか入ってたりします?」
急に来た後輩の陽介くんはどこか可愛げのある姿を見てちょっとキュンとした。
「ううん、何もないよ?」
「先輩がよかったらですけど、ちょっと二人で話したいんですけど」
「分かった。ええで、ならどっか行く?」
「先輩の関西弁めっちゃ可愛いっすね」
「あっ!」
私も言われて気がついた。ここで関西弁で言うなんて思ってもなかった。
「可愛いんかな・・・。可愛いのは博多弁やないん?関西弁なんてなんも可愛ないよ」
「いや、生まれも育ちも東京だと関西弁も可愛く聞こえますよ」
なんだか彼に好意が芽生えてきた気がした。
「そうなんかな・・・」
「そうなんです!」
私たちは揃って笑い、どこに行くか話し合った。
「あ、そうだ先輩、パンケーキとか好きですか?」
「え、あ、うん。パンケーキはめっちゃ好きやで」
「良かったぁ、だったら近くに最近できた、カフェができたんですよ」
生き生きと話している陽介くんの話し方が何気に可愛く見えてしまった。
「二店舗目なんですけど、一店舗目のめっちゃ人気があったところなんですよ」
私は彼の話を聞いているとなんだかそこに行きたくなってきた。
「いいね、そこ行って話そうか」
そう言って、私たちは揃ってそのカフェに向かって歩いていく。
でも校門を出る時に、私の足は止まった。
「どうかしたんですか?」
「いや、ごめん。ちょっと忘れ物したみたい」
「そうなんですか。分かりました、だったら僕はここで待ってますから、とってきていいですよ」
「ごめんね。すぐに戻る」
私はここで嘘をついた。正直何も忘れてなかった。足を止めたのは校舎のどこかから懐かしい歌が聞こえた。
私は、昇降口から走ってどこかからか分からないけど、あの歌をもう一度聞こうと探していく。
「なんで、もしかして・・・、シンくんがこの学校に?」
走りながら私はあの歌を探している。私が向かったのは私と同じ学年の階、同い年だったシンくんがいるとしたら、同じ学年か、演劇部とか、防音室じゃない所。
二年生のところで歌が聞こえた時、なんでここなのだろうって思ってしまった。
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