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旅人・アプリン
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ハックを黙らせ謎のきれいなお姉さんから話を聞く。
何から聞けばいいかな。嫌がるようなことを聞けばまた警告を受けることに。
己の欲望に負けずに紳士に対応する。
「その耳似合ってるね」
「これはウサギの耳。可愛いからつけたら体が勝手に変化して困っちゃう」
意外にも今のスタイルを気に入ってないらしい。何て贅沢なんだ。
だったら俺に代われよな。もう一度変身してみたい。癖になるんだよなこれが。
「本当にただのきれいなお姉さんで間違いない? 」
念のため本人から確認を取る。仮にモンスターだとしても白状しないだろうが。
「そこまで言われると本当に照れるんだけどな…… 」
そう言いながら満更でもない様子の彼女。照れてるところもとても可愛らしい。
「おい気をつけろってゲン! そいつは正体不明のモンスターなんだぞ」
黙ってろと言うのにハックが口を出す。
「ごめんね。まだ疑ってる奴がいるんだ。その耳を取ってくれないか? 」
そして出来れば俺に。もう一度だけ変身がしたい。願望を隠しきれない。
「はいはい分かりました」
嫌々ウサギ耳を取る女性。これで正体が知れる。
あっと言う間に変身前に戻るが……
「あれ…… 全然変化ないんだけど」
でもウサギ耳は外れてるしな…… これはどう言うことだ?
「そうでもないよ。足が大きくなって背も縮んだ。髪だって艶が失われたし。
それ以外にも体に変化があるんだから」
そう言って深いため息を吐く。
変身すると動きが制限されるらしい。だから戻って良かったと強がる。
見た目はほぼ変化なし。ウサギ耳を取っただけ。やはりただのきれいなお姉さん。
「そうだ…… 俺は言右衛門。ゲンって呼んでくれ。
お近づきの印にその耳を貸してくれると嬉しいんだけど」
「私はアプリン。美少女逃亡隊の一人。ごめんなさい。それは無理」
「私は妖精のエクセル。皆さんのお世話をするガイドよ」
「そして俺がハック。ピッキングとハッキングに長けた伝説の怪盗だ。よろしくな」
自己紹介を終えて様子を見る。
まさか伝説の美少女逃亡隊が活動していたなんて信じられない。
「なあ美少女逃亡隊って? 」
ハックはピンと来てないらしい。
「さあ…… 俺もエクセルから聞いただけだから」
またしても余計なお荷物を抱えることに。
これは何か嫌な予感がする。
美少女逃亡隊がまさかこんなところに。伝説の集団。
エクセルの話では確か彼女も国を持たない流浪民。
目的地まで同行することに。
第二世界に来たばかりで仲間が増えたと喜ぶべきかな。
「だがやっぱりまだ信じられない。お前モンスターじゃないのか? 」
そう言うとアプリンの体に触れる懲りないハック。もはやこれはわざとでは?
「ふざけないで! 」
強烈な一発がヒット。ハックは頬を押さえる。
アプリンが仲間になった。
「それであなたの目的は? 」
「第三世界に行って大金持ちになるのが私の夢。
第三世界には信じられないほどの大富豪が」
その夫人になることが夢だと語るアプリン。
出来れば護衛として俺たちを雇いたいそう。
まあ何であれ仲間が増えたのは良いこと。大歓迎だ。
ふふふ…… 美少女と旅が出来るのは願ってもないこと。
色々と聞いてあげるのがマナーだろう。
「どこの出身? 」
「だからさっき説明したでしょう」
「何か特技はある? 」
「私には警告を減らすことが出来る特殊能力が備わっている。
ただ一度につき一回だけ。使うと回復に一日必要。慎重さが求められる」
どうであれラッキーに違いない。
これで堂々と言葉の暴力を吐ける。
アプリンの出現によってますます旅が楽しくなる。
ロングスカートの似合うすらっとした美人のアプリン。
性格に難ありの妖精さんでは太刀打ちできそうにない。
別に戦ってる訳ではないが。
でもほら火花を散らしてるし。
ハックを巡って女の戦いが始まるか?
勝手に面白がってるだけだが。
大体相手は妖精。
人間と妖精では勝負にならない。
「ハック良かったな」
「へへへ…… 俺にはまだ早いって」
興奮して照れるハック。
俺にはアンと言う幼馴染がいる。
今回の旅だって彼女に告白することがメインなのだから。
まさか他の女性に現を抜かしてる暇はない。
俺にはアンしかいない。アン以外の女性を愛することはない。
でもたまにはおかしな感情を抱くことだってある。
アプリンはそれほど可愛くて美しい魅力的な女性。
続く
何から聞けばいいかな。嫌がるようなことを聞けばまた警告を受けることに。
己の欲望に負けずに紳士に対応する。
「その耳似合ってるね」
「これはウサギの耳。可愛いからつけたら体が勝手に変化して困っちゃう」
意外にも今のスタイルを気に入ってないらしい。何て贅沢なんだ。
だったら俺に代われよな。もう一度変身してみたい。癖になるんだよなこれが。
「本当にただのきれいなお姉さんで間違いない? 」
念のため本人から確認を取る。仮にモンスターだとしても白状しないだろうが。
「そこまで言われると本当に照れるんだけどな…… 」
そう言いながら満更でもない様子の彼女。照れてるところもとても可愛らしい。
「おい気をつけろってゲン! そいつは正体不明のモンスターなんだぞ」
黙ってろと言うのにハックが口を出す。
「ごめんね。まだ疑ってる奴がいるんだ。その耳を取ってくれないか? 」
そして出来れば俺に。もう一度だけ変身がしたい。願望を隠しきれない。
「はいはい分かりました」
嫌々ウサギ耳を取る女性。これで正体が知れる。
あっと言う間に変身前に戻るが……
「あれ…… 全然変化ないんだけど」
でもウサギ耳は外れてるしな…… これはどう言うことだ?
「そうでもないよ。足が大きくなって背も縮んだ。髪だって艶が失われたし。
それ以外にも体に変化があるんだから」
そう言って深いため息を吐く。
変身すると動きが制限されるらしい。だから戻って良かったと強がる。
見た目はほぼ変化なし。ウサギ耳を取っただけ。やはりただのきれいなお姉さん。
「そうだ…… 俺は言右衛門。ゲンって呼んでくれ。
お近づきの印にその耳を貸してくれると嬉しいんだけど」
「私はアプリン。美少女逃亡隊の一人。ごめんなさい。それは無理」
「私は妖精のエクセル。皆さんのお世話をするガイドよ」
「そして俺がハック。ピッキングとハッキングに長けた伝説の怪盗だ。よろしくな」
自己紹介を終えて様子を見る。
まさか伝説の美少女逃亡隊が活動していたなんて信じられない。
「なあ美少女逃亡隊って? 」
ハックはピンと来てないらしい。
「さあ…… 俺もエクセルから聞いただけだから」
またしても余計なお荷物を抱えることに。
これは何か嫌な予感がする。
美少女逃亡隊がまさかこんなところに。伝説の集団。
エクセルの話では確か彼女も国を持たない流浪民。
目的地まで同行することに。
第二世界に来たばかりで仲間が増えたと喜ぶべきかな。
「だがやっぱりまだ信じられない。お前モンスターじゃないのか? 」
そう言うとアプリンの体に触れる懲りないハック。もはやこれはわざとでは?
「ふざけないで! 」
強烈な一発がヒット。ハックは頬を押さえる。
アプリンが仲間になった。
「それであなたの目的は? 」
「第三世界に行って大金持ちになるのが私の夢。
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その夫人になることが夢だと語るアプリン。
出来れば護衛として俺たちを雇いたいそう。
まあ何であれ仲間が増えたのは良いこと。大歓迎だ。
ふふふ…… 美少女と旅が出来るのは願ってもないこと。
色々と聞いてあげるのがマナーだろう。
「どこの出身? 」
「だからさっき説明したでしょう」
「何か特技はある? 」
「私には警告を減らすことが出来る特殊能力が備わっている。
ただ一度につき一回だけ。使うと回復に一日必要。慎重さが求められる」
どうであれラッキーに違いない。
これで堂々と言葉の暴力を吐ける。
アプリンの出現によってますます旅が楽しくなる。
ロングスカートの似合うすらっとした美人のアプリン。
性格に難ありの妖精さんでは太刀打ちできそうにない。
別に戦ってる訳ではないが。
でもほら火花を散らしてるし。
ハックを巡って女の戦いが始まるか?
勝手に面白がってるだけだが。
大体相手は妖精。
人間と妖精では勝負にならない。
「ハック良かったな」
「へへへ…… 俺にはまだ早いって」
興奮して照れるハック。
俺にはアンと言う幼馴染がいる。
今回の旅だって彼女に告白することがメインなのだから。
まさか他の女性に現を抜かしてる暇はない。
俺にはアンしかいない。アン以外の女性を愛することはない。
でもたまにはおかしな感情を抱くことだってある。
アプリンはそれほど可愛くて美しい魅力的な女性。
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