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添い寝
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三度出会う運命の人。それはバグ爺さん。バズとも。
情けないことに乗船するとすぐに船酔い。
昨日の活躍が霞む。
とりあえず俺たちの部屋へ連れて行くことにした。
「かたじけない」
「まったく…… うん? おええええ! 」
急に吐き気を催す。
これは爺さんのをもらったか?
さすがに部屋で戻す訳にはいかないので自然に返す。
悪いなと思いながらも豪快に。
波の音と騒音でお戻しの音は掻き消されたように思われた。
しかし甘くない。不審に思った暇なおばさんがやって来る。
「ちょっと何やってるんですかあなた? 非常識ですよ」
鼻をつまんで気分を害したおばさんに注意を受ける。
目撃したのがお戻しで良かったじゃないか。おくそなら耐えられないだろう?
だが今はそんな言い訳してる場合じゃない。
「ティッシュ! 」
「いや! 来ないで! 来ないで! 」
おばさんは逃げて行った。
レベルアップ。
船酔いをしなくなった。妄想力がアップした。
警告が累積された。②
どうやら一連の悪行に対して超法規的処置。
それはないよ。これでも迷惑かけないようにしたのに。
警告の取り消しを求め心で抗議する。
もしかしたら後で減ってるかもしれない。
「どうだアトリ。爺の具合は? 」
「お医者様からのお薬が効いてきたようです。爺様のお顔も優れているようですし」
ただの船酔い。とは言え甘く見てるとすぐに悪化。
急いでる旅でもないが足止めを食う恐れも。
「そうだな。熱もなさそうだしな」
もう吐き気もないのか気持ちよくイビキを掻いてる。
なんかちょっと臭いな。
「ご主人様もお休みください。お疲れになったでしょう」
今日も漂流したりビーチで目いっぱい遊んだり追い掛かられたりした。
眠いし疲れた。横になりたいのは山々。でもベットは一つしかない。
俺が気を使って床で寝るのを許しはしないだろうな。
だってご主人様だぜ俺? と言うことは結果的に二人で寝ることに。
妖精だから厳密には一人と一匹だが。
「でもアトリ。ベットが一つしかないんだけど。どうする一緒に寝るか? 」
恥ずかしがっていてもしょうがないので思い切って聞く。
「はいご主人様の思うままに」
あれおかしいな。一緒にシャワーはダメで何で一緒に寝るがいいんだ?
基準がイマイチ分からない。思考回路が壊れたか?
何度も確認。それでもアトリは気にしてない様子。
ならいいか。お言葉に甘えて一緒に寝ることに。
いやもはやそれしか選択肢がないので俺の希望とかではない。
「もうご主人様ってば本当に甘えん坊なんですから」
恥の概念がないのか? やはりロボットなのか?
「なあ今度は一緒にシャワーを浴びようぜ」
どこまで許してくれるのかふざけて聞いてみる。
恥はあるのかないのか? あったら一緒には寝ないよな普通?
「ご主人様のエッチ! 」
「そんなこと言うなよ。ただのスキンシップだろ? 妖精なら当然そうするよな」
妖精はそう言うものだとアトリに植え付けて説得する。
あまりにセコイが。つい欲望が勝る。アンに悪い……
「ご主人様! 見損ないました! 」
「ははは…… 冗談だって。さあ寝よう」
一緒に寝ると言っても目の前には爺さんがいる。
何か出来るはずもなく朝陽が差し込んできた。
もう四時過ぎだと言うのに眠れない。
それもそのはず。隣には妖精とは言え可愛らしい女の子がいる。
緊張して眠れるはずがない。
しかもこいつ寝相が悪い。ロボットの癖に。
何度も定位置に戻す。
うわ…… 戻すは禁句だった。
口にした瞬間。込み上げるものがある。
やはり時間が経っても気持ち悪さは残ったまま。
仕方がない。生命の源へ一発。
おええええ!
我慢は良くない。吐き気に睡眠不足が加わりもう体調は最悪。
誰か助けてよね。
昼に第一の寄港地へ到着。
まだここではない。俺たちはこの後南へ進む。
「どうです気分転換になりました? 」
「おお済まんの妖精さん。昨夜は迷惑を掛けた」
「お気になさらずに。こちらも似た様なものですから」
アトリはご機嫌。何かいいことあったけ?
「ではとっておきのところへ案内しよう」
お爺さんに言われるままついて行く。
とにかく今は体調を戻すことが先決。
もうレベルアップしたので酔うことはないだろうが。
「こっちじゃ着いて参れ! 」
ここはまさか?
続く
情けないことに乗船するとすぐに船酔い。
昨日の活躍が霞む。
とりあえず俺たちの部屋へ連れて行くことにした。
「かたじけない」
「まったく…… うん? おええええ! 」
急に吐き気を催す。
これは爺さんのをもらったか?
さすがに部屋で戻す訳にはいかないので自然に返す。
悪いなと思いながらも豪快に。
波の音と騒音でお戻しの音は掻き消されたように思われた。
しかし甘くない。不審に思った暇なおばさんがやって来る。
「ちょっと何やってるんですかあなた? 非常識ですよ」
鼻をつまんで気分を害したおばさんに注意を受ける。
目撃したのがお戻しで良かったじゃないか。おくそなら耐えられないだろう?
だが今はそんな言い訳してる場合じゃない。
「ティッシュ! 」
「いや! 来ないで! 来ないで! 」
おばさんは逃げて行った。
レベルアップ。
船酔いをしなくなった。妄想力がアップした。
警告が累積された。②
どうやら一連の悪行に対して超法規的処置。
それはないよ。これでも迷惑かけないようにしたのに。
警告の取り消しを求め心で抗議する。
もしかしたら後で減ってるかもしれない。
「どうだアトリ。爺の具合は? 」
「お医者様からのお薬が効いてきたようです。爺様のお顔も優れているようですし」
ただの船酔い。とは言え甘く見てるとすぐに悪化。
急いでる旅でもないが足止めを食う恐れも。
「そうだな。熱もなさそうだしな」
もう吐き気もないのか気持ちよくイビキを掻いてる。
なんかちょっと臭いな。
「ご主人様もお休みください。お疲れになったでしょう」
今日も漂流したりビーチで目いっぱい遊んだり追い掛かられたりした。
眠いし疲れた。横になりたいのは山々。でもベットは一つしかない。
俺が気を使って床で寝るのを許しはしないだろうな。
だってご主人様だぜ俺? と言うことは結果的に二人で寝ることに。
妖精だから厳密には一人と一匹だが。
「でもアトリ。ベットが一つしかないんだけど。どうする一緒に寝るか? 」
恥ずかしがっていてもしょうがないので思い切って聞く。
「はいご主人様の思うままに」
あれおかしいな。一緒にシャワーはダメで何で一緒に寝るがいいんだ?
基準がイマイチ分からない。思考回路が壊れたか?
何度も確認。それでもアトリは気にしてない様子。
ならいいか。お言葉に甘えて一緒に寝ることに。
いやもはやそれしか選択肢がないので俺の希望とかではない。
「もうご主人様ってば本当に甘えん坊なんですから」
恥の概念がないのか? やはりロボットなのか?
「なあ今度は一緒にシャワーを浴びようぜ」
どこまで許してくれるのかふざけて聞いてみる。
恥はあるのかないのか? あったら一緒には寝ないよな普通?
「ご主人様のエッチ! 」
「そんなこと言うなよ。ただのスキンシップだろ? 妖精なら当然そうするよな」
妖精はそう言うものだとアトリに植え付けて説得する。
あまりにセコイが。つい欲望が勝る。アンに悪い……
「ご主人様! 見損ないました! 」
「ははは…… 冗談だって。さあ寝よう」
一緒に寝ると言っても目の前には爺さんがいる。
何か出来るはずもなく朝陽が差し込んできた。
もう四時過ぎだと言うのに眠れない。
それもそのはず。隣には妖精とは言え可愛らしい女の子がいる。
緊張して眠れるはずがない。
しかもこいつ寝相が悪い。ロボットの癖に。
何度も定位置に戻す。
うわ…… 戻すは禁句だった。
口にした瞬間。込み上げるものがある。
やはり時間が経っても気持ち悪さは残ったまま。
仕方がない。生命の源へ一発。
おええええ!
我慢は良くない。吐き気に睡眠不足が加わりもう体調は最悪。
誰か助けてよね。
昼に第一の寄港地へ到着。
まだここではない。俺たちはこの後南へ進む。
「どうです気分転換になりました? 」
「おお済まんの妖精さん。昨夜は迷惑を掛けた」
「お気になさらずに。こちらも似た様なものですから」
アトリはご機嫌。何かいいことあったけ?
「ではとっておきのところへ案内しよう」
お爺さんに言われるままついて行く。
とにかく今は体調を戻すことが先決。
もうレベルアップしたので酔うことはないだろうが。
「こっちじゃ着いて参れ! 」
ここはまさか?
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