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フォレストバレー
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チーム・スターフィッシュはグッドバッド博士の暮らす町へ。
博士と別れてすぐにタギョウと遭遇するも鳥のエサでタギョウを撃退。
こうして半モンスター攻略に成功。
もう逃げも隠れもせずにフィールドを自由に駆け回れるように。
余裕のチーム・スターフィッシュは博士の住むフォレストバレーに到着。
ここから数キロ先に行ったところに例のゴールドエクスプレスの駅がある。
俺たちは自称夢師のフロイテンの情報を元に話を聞くことにした。
フォレストバレーと言うぐらいだから深い渓谷があるのだろうな。
暇な時に見学にでも行くか。アトリと二人っきりで早朝にでも。
どうしてもと言うならノコタンも来ていい。
だが町の者から聞くに名残があるのみで自然は豊かだが今は昔らしい。
どちらかと言うとグッドバッド博士のように優秀な人材が集まることで有名だとか。
町の者は自分のことのように自慢しなぜか大威張り。
誰も彼もなのでいい加減頭が痛くなってくる。
せっかくなら地元の名物でも教えてくれないか。まさかの鳥のエサだったりして。
とにかく情報収集。
グッドバッド博士考案の魔法の粉はただのバーにも置かれている。
「ウイスキー! 」
連戦の疲れを癒そうとバーで一杯。
「どうぞ」
スパークリングドリンクが出される。
「おい! ただの水を出すでない! ふざけおって! 」
まだ一滴も飲んでないはずなのにもう迷惑な酔っぱらいのような絡み方。
とは言え今回は明らかに店側が悪いので止めずに様子を見る。
見かけない旅行客だからと適当なものを出すぼったくりバーに違いない。
何と値段はウイスキーと同じ。
これはいくら何でもやり過ぎでは? 爺さんが怒るのも無理ないか。
「おい! ふざけるでない! ただの水を寄越しおって! 」
「まあまあ。これで我慢しろって」
ノコタンは充分満足だと笑っている。俺も喉が渇いたから別に何でもいい。
ただ出来れば静かに飲んで欲しいな。
よそ者なのでただでさえ目立つのに爺さんは遠慮がない。
ただこの場合バーの方が間違ってるのでまだ同情の余地がある。
爺さんだって決していつも悪い訳ではない。
ただの迷惑爺さんではないと言うことだ。
「どうしましたお客さん? 」
バーテンダーがシャカシャカしながら話し掛ける。
これは俺が頼んどいたカクテル。
お洒落なブルーの輝きが目を引く。
「どうぞ」
アトリとお揃いのカクテルで気分が高揚する。
これこそが大人の余裕だろうな。
「ご主人様。アトリ飲めません」
「大丈夫だって。ほら一口飲めば自然と夢の世界へと連れて行ってくれるさ」
「でも…… アトリ怖い」
アトリは本当にかわいいな。これでロボットでなかったらな……
「ご主人様! 」
おっとまた余計なことを思ってしまった。
アトリは絶対に見逃してくれない。
「やっぱり口に合わない? ガソリンがいいのか? 」
「ですからロボットではありません! 」
まずいまずい。また怒らせてしまった。これは反省しなければな。
「ははは…… 冗談だって。かわいいよアトリ」
「もうご主人様ったら…… 」
恥ずかしがってカクテルに口をつけるアトリ。
これでもう大丈夫。機嫌は直った。
「アトリ。美味いだろ? 」
「もうご主人様ったら」
「なあこれリーダーのおごりだろ? 食いものも注文しようぜ」
良い雰囲気をぶち壊すノコタン。
勝手に注文しろっての。
ノコタンは大人しくしてればかわいいのにガサツで野蛮だからな。
何と言ってもこのチームで一番の主力。
俺だって爺さんだって敵わない破壊力の持ち主。それがノコタン。
「ねえノコタン。爺さんの世話を頼むよ」
揉めそうなので念の為に見張るように命じる。
「さあアトリ。あっちに行こう」
「はいご主人様」
二人を置いて大人の世界に浸るつもりがどうも上手く行きそうにない。
「これのどこがウイスキーじゃ? ただの水ではないか! 」
爺さんがキレる。まったく困った爺さんだな。本当に大人げないんだから。
でも今回は本当に爺さんのせいと言うよりはお店の不手際っぽいけどな。
何であれせっかくの雰囲気をぶち壊すようなことはやめて欲しい。
カクテルを持って移動。
おっとその前にトイレに行くか。緊張でどうもね……
だが戻ってくると悲惨な光景が。
青く輝いたカクテルが無残にも赤く濁ってしまった。
アトリを見るが首を振る。当然そんなことしない。
「ばら撒いてやる! 」
そんな風に怒り心頭の爺さんがそこにいた。
「ほれこの魔法の粉をお前らに掛けてやるわ! 」
怒り狂った爺さんのエネルギーは凄まじいもので手がつけれない。
ウイスキー注文でスパークリングドリンクが出て来たのが許せないらしい。
暴走する爺さんに打つ手なし。
続く
博士と別れてすぐにタギョウと遭遇するも鳥のエサでタギョウを撃退。
こうして半モンスター攻略に成功。
もう逃げも隠れもせずにフィールドを自由に駆け回れるように。
余裕のチーム・スターフィッシュは博士の住むフォレストバレーに到着。
ここから数キロ先に行ったところに例のゴールドエクスプレスの駅がある。
俺たちは自称夢師のフロイテンの情報を元に話を聞くことにした。
フォレストバレーと言うぐらいだから深い渓谷があるのだろうな。
暇な時に見学にでも行くか。アトリと二人っきりで早朝にでも。
どうしてもと言うならノコタンも来ていい。
だが町の者から聞くに名残があるのみで自然は豊かだが今は昔らしい。
どちらかと言うとグッドバッド博士のように優秀な人材が集まることで有名だとか。
町の者は自分のことのように自慢しなぜか大威張り。
誰も彼もなのでいい加減頭が痛くなってくる。
せっかくなら地元の名物でも教えてくれないか。まさかの鳥のエサだったりして。
とにかく情報収集。
グッドバッド博士考案の魔法の粉はただのバーにも置かれている。
「ウイスキー! 」
連戦の疲れを癒そうとバーで一杯。
「どうぞ」
スパークリングドリンクが出される。
「おい! ただの水を出すでない! ふざけおって! 」
まだ一滴も飲んでないはずなのにもう迷惑な酔っぱらいのような絡み方。
とは言え今回は明らかに店側が悪いので止めずに様子を見る。
見かけない旅行客だからと適当なものを出すぼったくりバーに違いない。
何と値段はウイスキーと同じ。
これはいくら何でもやり過ぎでは? 爺さんが怒るのも無理ないか。
「おい! ふざけるでない! ただの水を寄越しおって! 」
「まあまあ。これで我慢しろって」
ノコタンは充分満足だと笑っている。俺も喉が渇いたから別に何でもいい。
ただ出来れば静かに飲んで欲しいな。
よそ者なのでただでさえ目立つのに爺さんは遠慮がない。
ただこの場合バーの方が間違ってるのでまだ同情の余地がある。
爺さんだって決していつも悪い訳ではない。
ただの迷惑爺さんではないと言うことだ。
「どうしましたお客さん? 」
バーテンダーがシャカシャカしながら話し掛ける。
これは俺が頼んどいたカクテル。
お洒落なブルーの輝きが目を引く。
「どうぞ」
アトリとお揃いのカクテルで気分が高揚する。
これこそが大人の余裕だろうな。
「ご主人様。アトリ飲めません」
「大丈夫だって。ほら一口飲めば自然と夢の世界へと連れて行ってくれるさ」
「でも…… アトリ怖い」
アトリは本当にかわいいな。これでロボットでなかったらな……
「ご主人様! 」
おっとまた余計なことを思ってしまった。
アトリは絶対に見逃してくれない。
「やっぱり口に合わない? ガソリンがいいのか? 」
「ですからロボットではありません! 」
まずいまずい。また怒らせてしまった。これは反省しなければな。
「ははは…… 冗談だって。かわいいよアトリ」
「もうご主人様ったら…… 」
恥ずかしがってカクテルに口をつけるアトリ。
これでもう大丈夫。機嫌は直った。
「アトリ。美味いだろ? 」
「もうご主人様ったら」
「なあこれリーダーのおごりだろ? 食いものも注文しようぜ」
良い雰囲気をぶち壊すノコタン。
勝手に注文しろっての。
ノコタンは大人しくしてればかわいいのにガサツで野蛮だからな。
何と言ってもこのチームで一番の主力。
俺だって爺さんだって敵わない破壊力の持ち主。それがノコタン。
「ねえノコタン。爺さんの世話を頼むよ」
揉めそうなので念の為に見張るように命じる。
「さあアトリ。あっちに行こう」
「はいご主人様」
二人を置いて大人の世界に浸るつもりがどうも上手く行きそうにない。
「これのどこがウイスキーじゃ? ただの水ではないか! 」
爺さんがキレる。まったく困った爺さんだな。本当に大人げないんだから。
でも今回は本当に爺さんのせいと言うよりはお店の不手際っぽいけどな。
何であれせっかくの雰囲気をぶち壊すようなことはやめて欲しい。
カクテルを持って移動。
おっとその前にトイレに行くか。緊張でどうもね……
だが戻ってくると悲惨な光景が。
青く輝いたカクテルが無残にも赤く濁ってしまった。
アトリを見るが首を振る。当然そんなことしない。
「ばら撒いてやる! 」
そんな風に怒り心頭の爺さんがそこにいた。
「ほれこの魔法の粉をお前らに掛けてやるわ! 」
怒り狂った爺さんのエネルギーは凄まじいもので手がつけれない。
ウイスキー注文でスパークリングドリンクが出て来たのが許せないらしい。
暴走する爺さんに打つ手なし。
続く
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