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マウントマンの必殺技
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「よし行こう! アンを求めてハイマウンテンへ! 」
「はいご主人様! 」
こうして泣く泣く二人と別れることに。
昨日までは何てことなかったのにいきなりだからなショックが大きい。
アトリと二人で気持ちを新たに歩きだす。
さっそく別れ道。
「どっちに行けばいいアトリ? 」
アトリに任せておけば間違いないはず。だから心配してない。
「はい。左に進めば一日で頂上にたどり着けるそうです」
駅のところにあったパンフレットにハイマウンテンの詳しい地図が載ってたそう。
「じゃあ左に行こうか」
何も考えずにアトリに言われるまま。きっと最善策を考えてるだろう。
二人と別れてもはや頼れるのはアトリだけ。
「待ってください。確かに左は安全で一日も掛ければ着きます。
ですがそれでは遅いのではありませんか? 」
そうだった。俺たちはただ登山してる訳ではない。
前を行くであろう流浪の民に追いつかなければならない。
だからより早い方を選ぶべきだ。
「右に行けば五時間ほどで頂上です」
最初に言わずにもったいぶって後に取っておくんだもんな。
これではまるで俺が何も考えてないように見えるじゃないか。
「何だよ最初に言ってくれよ! だったら迷うことないさ。
右に進もうぜ! さあレッツゴー! 」
「お待ちください! ですがこちらにはモンスターがウヨウヨいるそうです」
「ははは…… その為にカードがあるんだからさ。気にしない気にしない」
暴言カードともしもの為に名刀・辛水も用意した。
これで準備完了。
分れ道を右へ進む。
「あれ…… ちょっと待って。何か登りが急なんだけど? 」
異変と言うか登山すれば当然のことだが自然との戦いの要素もある。
「ご主人様。ここはモンスターもいますが何と言っても難易度が高いんです」
うわ…… 右を選択するんじゃなかった。どうしてこうなるんだ?
思ってもみなかった事態に見舞われ冷静さを失う。
このままではモンスターの餌食に。
「アトリ手を繋いでくれ! 」
「もうご主人様ったら! 」
勘違いされては困る。ただ怖いだけだっての。
狭い道。いつ滑落するかも分からない恐怖と戦う。
そんな苦戦してる最中にモンスターが襲い掛かって来る。
最悪の事態。何でこうなるんだ?
マウントマンが現れた。
「ひひひ…… 邪魔をしてやる」
性格の悪そうなモンスター。
俺たちを倒そうとするよりも驚かして落とそうとしてる。
敵のことだからろどっちでも構わないが滑落してゲームオーバーは実に情けない。
「ご主人様! 早く暴言カードを! 」
「それが…… 動くと落ちそうなんだよ。取ってくれ」
まださほど登った訳ではないが崖が見えるんだよな。
底の底に突き落とされたらシャレにならない痛さ。それだけはどうしても避けたい。
「へへへ…… バカな奴らだ」
そう言って後ろから足を掴みに掛かる。
さすがは山のモンスター。戦い方を熟知してやがる。
「うわ汚いぞ! 放せ! 放しやがれ! 」
しかしアトリも俺も手が塞がった状態。
これでは反撃できずにただやられるのを待つしかない。
地形を活かしたモンスターの攻撃に手も足も出ない。
もうどうすることも出来ない。最悪だ。
「ダメですご主人様! 動かないで! 」
そんなこと言ってもあいつが足を掴むから。
蹴とばしてみるがまったく動じない。
仕方がない。この手を使ってみるか。
「何をやってるんだ! 」
モンスターの声色を真似て説教開始。
これもノコタンが残した能力。
それを俺が継承したことでレベルアップした。
モンスターと会話も可能になったし声色も使えるようになった。
これもヒントを与えてくれた博士のお陰だな。
「お前何を…… 」
「集まれ! 話がある! 」
「クソ! 分かったよ…… 」
こうして難敵と言うほどでもないがマウントマンは逃げて行った。
これは上手く行ったぞ。さあ急ぐか。
「ご主人様ロープにおつかまりください」
難所に差し掛かるとすぐに邪魔が入る。
マウントマンが現れた。
一匹なのでそこは助かるがどうして両手が塞がってる時に来るんだ?
「一歩も動くな! 」
声色を使って命令を下す。これでマントマンは恐れて動けなくなる。
絶対に頭脳戦では負けない。負けてなるものか!
続く
「はいご主人様! 」
こうして泣く泣く二人と別れることに。
昨日までは何てことなかったのにいきなりだからなショックが大きい。
アトリと二人で気持ちを新たに歩きだす。
さっそく別れ道。
「どっちに行けばいいアトリ? 」
アトリに任せておけば間違いないはず。だから心配してない。
「はい。左に進めば一日で頂上にたどり着けるそうです」
駅のところにあったパンフレットにハイマウンテンの詳しい地図が載ってたそう。
「じゃあ左に行こうか」
何も考えずにアトリに言われるまま。きっと最善策を考えてるだろう。
二人と別れてもはや頼れるのはアトリだけ。
「待ってください。確かに左は安全で一日も掛ければ着きます。
ですがそれでは遅いのではありませんか? 」
そうだった。俺たちはただ登山してる訳ではない。
前を行くであろう流浪の民に追いつかなければならない。
だからより早い方を選ぶべきだ。
「右に行けば五時間ほどで頂上です」
最初に言わずにもったいぶって後に取っておくんだもんな。
これではまるで俺が何も考えてないように見えるじゃないか。
「何だよ最初に言ってくれよ! だったら迷うことないさ。
右に進もうぜ! さあレッツゴー! 」
「お待ちください! ですがこちらにはモンスターがウヨウヨいるそうです」
「ははは…… その為にカードがあるんだからさ。気にしない気にしない」
暴言カードともしもの為に名刀・辛水も用意した。
これで準備完了。
分れ道を右へ進む。
「あれ…… ちょっと待って。何か登りが急なんだけど? 」
異変と言うか登山すれば当然のことだが自然との戦いの要素もある。
「ご主人様。ここはモンスターもいますが何と言っても難易度が高いんです」
うわ…… 右を選択するんじゃなかった。どうしてこうなるんだ?
思ってもみなかった事態に見舞われ冷静さを失う。
このままではモンスターの餌食に。
「アトリ手を繋いでくれ! 」
「もうご主人様ったら! 」
勘違いされては困る。ただ怖いだけだっての。
狭い道。いつ滑落するかも分からない恐怖と戦う。
そんな苦戦してる最中にモンスターが襲い掛かって来る。
最悪の事態。何でこうなるんだ?
マウントマンが現れた。
「ひひひ…… 邪魔をしてやる」
性格の悪そうなモンスター。
俺たちを倒そうとするよりも驚かして落とそうとしてる。
敵のことだからろどっちでも構わないが滑落してゲームオーバーは実に情けない。
「ご主人様! 早く暴言カードを! 」
「それが…… 動くと落ちそうなんだよ。取ってくれ」
まださほど登った訳ではないが崖が見えるんだよな。
底の底に突き落とされたらシャレにならない痛さ。それだけはどうしても避けたい。
「へへへ…… バカな奴らだ」
そう言って後ろから足を掴みに掛かる。
さすがは山のモンスター。戦い方を熟知してやがる。
「うわ汚いぞ! 放せ! 放しやがれ! 」
しかしアトリも俺も手が塞がった状態。
これでは反撃できずにただやられるのを待つしかない。
地形を活かしたモンスターの攻撃に手も足も出ない。
もうどうすることも出来ない。最悪だ。
「ダメですご主人様! 動かないで! 」
そんなこと言ってもあいつが足を掴むから。
蹴とばしてみるがまったく動じない。
仕方がない。この手を使ってみるか。
「何をやってるんだ! 」
モンスターの声色を真似て説教開始。
これもノコタンが残した能力。
それを俺が継承したことでレベルアップした。
モンスターと会話も可能になったし声色も使えるようになった。
これもヒントを与えてくれた博士のお陰だな。
「お前何を…… 」
「集まれ! 話がある! 」
「クソ! 分かったよ…… 」
こうして難敵と言うほどでもないがマウントマンは逃げて行った。
これは上手く行ったぞ。さあ急ぐか。
「ご主人様ロープにおつかまりください」
難所に差し掛かるとすぐに邪魔が入る。
マウントマンが現れた。
一匹なのでそこは助かるがどうして両手が塞がってる時に来るんだ?
「一歩も動くな! 」
声色を使って命令を下す。これでマントマンは恐れて動けなくなる。
絶対に頭脳戦では負けない。負けてなるものか!
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