12 / 19
月影の閨 Ⅲ*
しおりを挟む
リュディガーは、大柄だ。それに見合って手も大きく、指も長く太い。
__あの指が……。
大好きな彼の手。
胼胝のある無骨な筋張った手は、リュディガーを異性として意識するようになってから、キルシェにとって色気があるように見えていた。
__あの手が……触れている……。
足の力が入らなくなって、リュディガーが腕で器用に足を開かせる。
「あ……ん……んっ……」
抵抗が減って、より深く動く指。
ゆっくりと内壁を押し、中を広げるように円を描く動きになりながら、さらに奥まで入り込んでくる。そして、いくらか奥を押し広げるように押してから、引き抜き切るぎりぎりまで浅く下がり、再び奥まで__。
くちゅくちゅ、と音を立てる秘部。ゆっくり動く指のせいで、よりねっとり、とした響きにも聞こえる。
「んっ……ぁっぁ……」
「力を抜いて……」
内部の違和感が増した。もう一指増えたようだ。動いがより複雑な瞬間があって、腰が震えてしまう。
リュディガーの身体に凭れかかっていくしかない。
「ぃっ……あああっ!」
首筋を嬲っていたリュディガーが、突然、空いていたもう一方の胸の頂を口に含んで軽く食んだ。
キルシェは突然の快感に身体を撓らせるように弾ませる。口に含んだまま、乳房の脂肪を舌で頂点へ押し上げるように嬲られ、秘部からの快感だけでなく、胸への増した愛撫からの快感に、身悶えるしかなかった。
リュディガーと密着する腰辺りに硬い感触があたっていることに気づいた。石とは違って、いくらかの弾力があるそれ。
なんだろう、とぼんやりとそれを認識していれば、胸を愛撫していた口が離れた。
「キルシェ……愛してる……」
「リュディ__」
キルシェの言葉は、リュディガーによって飲み込まれてしまった。
覆いかぶさるように体重を掛けられ、支える力などなくなっていたキルシェは寝台に横たわるしかない。
太ももあたりにあたる、弾力がある硬いものは、ぐりぐり、と押し付けられているようで、それでキルシェはそれが何なのかを察した。そして、秘裂の内部、膣の内壁を押すように相変わらず動く指。それは、間違いなくリュディガーを受け入れる為に、彼が意図して解しているのだと悟る。
__ここに……入る……。
想像して、ぞくり、とした。
「あ……ぁ……んっ……ぁっ……」
唇が離れ、膣を広げる指が、浅く深く出入りしながら内壁を押す動きになった。粘性の高い水の音で、どれほど濡れているのかがわかる。
「あぁんっ……ん……」
首筋を舌が這い、再び胸へと至って乳首を吸われる。わざとらしい音を立てて。舌で転がされ、勝手に腰がよじれて動いてしまうのだが、膣に入っている指のせいで、それもまた自分で刺激を増やしてしまうことになった。
「ぃ……! いやっ……あ……ん……っ」
指の動きがいくらか早くなってきて、卑猥な水の音とともに増してくる快感に、どうにも逃げ場がない状況。どうしていいかもわからないキルシェは、ぎゅっ、と耐えていたのだが、唐突に胸の愛撫が止み、次いで膣を嬲っていた指の動きがゆるくなり、最終的に秘裂をなぞるようにしながら抜かれてしまった。
「あ、ん……」
はぁ、と肩で息をしていると、リュディガーの身体も離れていき、夜気の冷たさに晒された自身を抱いた。
それを見つめていたリュディガーの太い腕が身体の下に差し込まれる。何を、と身構えていれば、小さく口元で笑みをつくる彼は、寝台の中央へと軽々と移動させた。
その際、するり、と寝間着から身体はうまい具合に脱げてしまって全裸となっているキルシェ。改めて寝かされた寝具の冷たさが、火照った身体には心地良く、小さくため息を吐く。しかし、すぐさま身を固くした。大きなリュディガーが、キルシェの足元ににじり寄ったのだ。
足元で膝立ちになって、じっと見つめてくるリュディガー。大きな体は見とれるほど均整の取れたもので、武人らしい実用的な筋肉の発達をしている。大柄だから、ひとつひとつの筋肉が大きく見え、引き締まっているが柔らかくも見え、それでいて、荒々しくも映る。
ごくり、と生唾を飲んで、筋肉を辿って下へと視線を落とすと、意図しないものがあって思わず息を詰めてしまう。
割れた腹筋の下、反り返る怒張__リュディガーは僅かの間に全裸になっていた。
怒張は、彼の指などとは比べるべくもないほど太く大きい。
血管が表面に浮いて、ひくり、と動くのが生々しい。
息を詰めて身を固めていると、彼の膝が、キルシェの膝の間に割って入り、太い身体までをも割り込んできた。そして、顔の片手をついて支えにし、リュディガーの身体が覆いかぶさるように動く。そうなると、視界から怒張が隠された。
「初めてだから、あまり見ないほうがいい」
苦笑を浮かべるリュディガー。
膝の間に割り込んだ太い身体。否応なく、局部が晒された状況に隠すこともできずにいれば、細腰をなぞるように優しく撫でる手に、ぞくぞく、と身体が反応してしまう。ただ撫でられているだけで、これほど身体がざわめくことにキルシェは戸惑った。
「本当に、細いな……君は……」
自身を掻き抱くようにしていた手の片方を、もう一方の手が取って自身の頬に擦り付ける。
「壊してしまわないか、心配だが……」
うっとり、と頬ずりしていた彼が視線を交えた。
「んっ……」
秘裂に何か__指ではない何かが触れた。熱を持ったそれ。指よりも太く、先端のあるもの。
どきどき、と心臓が早鐘を打つ。強く早いそれは、耳に響くほど。
「__いいか?」
見つめてくる彼の目は熱に浮かされたようで、その奥に強い彼の劣情が見え隠れしているようにキルシェには映った。
何と答えたらいいのかわからない。
嫌なはずがない。
大好きな人に求められているのだ。
だが、怖さもある。
一瞬見えた彼の怒張の大きさは、今彼が頬ずりする手の手首ほどもあるのではなかろうか。それが、果たして入るのか。受け入れられるのか。
__世の中の夫婦って……初夜って……どうなの、かしら……。
「ぁっ……」
ひくり、と動いた怒張が秘裂に触れる先端で押した。にゅるり、としとどに濡れた愛液で先端が滑って、刺激に対して油断していたキルシェの身体が跳ねてしまう。
秘裂をなぞっていた指と明確に太さに差があることを知り、指こそ受け入れたが、どうなのだろう、と余計に不安になる。
「たぶん、怖いよな……」
自嘲気味に言うリュディガーに、キルシェは否定どころか、何も答えることができない。
リュディガーは頬ずりしていた手を離し、今度は彼がキルシェの頬を優しく包んだ。
「無理そうなら、そこで止める」
真摯な表情で、親指の腹で頬を撫でるリュディガー。
「痛かったら素直に言ってくれ。止められる自信はある」
こんな状況でも、誠実で__これほどまでに、労られ、愛されているのだと、胸の深いところから彼への春めいた気持ちが湧いてくる。
__リュディガーでよかった……。
自分を愛してくれるのも、自分が愛するのも。
__愛しいのだもの……。
緊張が、ゆるく解けていく。
キルシェは小さく深呼吸をしてから、自身を掻き抱いていた手をどかしてシーツへ降ろし、頬に触れている大きな手をもう一方で触れる。
目をいくらか見開くリュディガーに、キルシェは柔らかく笑みを向けることができた。
「__来て……リュディガー」
__あの指が……。
大好きな彼の手。
胼胝のある無骨な筋張った手は、リュディガーを異性として意識するようになってから、キルシェにとって色気があるように見えていた。
__あの手が……触れている……。
足の力が入らなくなって、リュディガーが腕で器用に足を開かせる。
「あ……ん……んっ……」
抵抗が減って、より深く動く指。
ゆっくりと内壁を押し、中を広げるように円を描く動きになりながら、さらに奥まで入り込んでくる。そして、いくらか奥を押し広げるように押してから、引き抜き切るぎりぎりまで浅く下がり、再び奥まで__。
くちゅくちゅ、と音を立てる秘部。ゆっくり動く指のせいで、よりねっとり、とした響きにも聞こえる。
「んっ……ぁっぁ……」
「力を抜いて……」
内部の違和感が増した。もう一指増えたようだ。動いがより複雑な瞬間があって、腰が震えてしまう。
リュディガーの身体に凭れかかっていくしかない。
「ぃっ……あああっ!」
首筋を嬲っていたリュディガーが、突然、空いていたもう一方の胸の頂を口に含んで軽く食んだ。
キルシェは突然の快感に身体を撓らせるように弾ませる。口に含んだまま、乳房の脂肪を舌で頂点へ押し上げるように嬲られ、秘部からの快感だけでなく、胸への増した愛撫からの快感に、身悶えるしかなかった。
リュディガーと密着する腰辺りに硬い感触があたっていることに気づいた。石とは違って、いくらかの弾力があるそれ。
なんだろう、とぼんやりとそれを認識していれば、胸を愛撫していた口が離れた。
「キルシェ……愛してる……」
「リュディ__」
キルシェの言葉は、リュディガーによって飲み込まれてしまった。
覆いかぶさるように体重を掛けられ、支える力などなくなっていたキルシェは寝台に横たわるしかない。
太ももあたりにあたる、弾力がある硬いものは、ぐりぐり、と押し付けられているようで、それでキルシェはそれが何なのかを察した。そして、秘裂の内部、膣の内壁を押すように相変わらず動く指。それは、間違いなくリュディガーを受け入れる為に、彼が意図して解しているのだと悟る。
__ここに……入る……。
想像して、ぞくり、とした。
「あ……ぁ……んっ……ぁっ……」
唇が離れ、膣を広げる指が、浅く深く出入りしながら内壁を押す動きになった。粘性の高い水の音で、どれほど濡れているのかがわかる。
「あぁんっ……ん……」
首筋を舌が這い、再び胸へと至って乳首を吸われる。わざとらしい音を立てて。舌で転がされ、勝手に腰がよじれて動いてしまうのだが、膣に入っている指のせいで、それもまた自分で刺激を増やしてしまうことになった。
「ぃ……! いやっ……あ……ん……っ」
指の動きがいくらか早くなってきて、卑猥な水の音とともに増してくる快感に、どうにも逃げ場がない状況。どうしていいかもわからないキルシェは、ぎゅっ、と耐えていたのだが、唐突に胸の愛撫が止み、次いで膣を嬲っていた指の動きがゆるくなり、最終的に秘裂をなぞるようにしながら抜かれてしまった。
「あ、ん……」
はぁ、と肩で息をしていると、リュディガーの身体も離れていき、夜気の冷たさに晒された自身を抱いた。
それを見つめていたリュディガーの太い腕が身体の下に差し込まれる。何を、と身構えていれば、小さく口元で笑みをつくる彼は、寝台の中央へと軽々と移動させた。
その際、するり、と寝間着から身体はうまい具合に脱げてしまって全裸となっているキルシェ。改めて寝かされた寝具の冷たさが、火照った身体には心地良く、小さくため息を吐く。しかし、すぐさま身を固くした。大きなリュディガーが、キルシェの足元ににじり寄ったのだ。
足元で膝立ちになって、じっと見つめてくるリュディガー。大きな体は見とれるほど均整の取れたもので、武人らしい実用的な筋肉の発達をしている。大柄だから、ひとつひとつの筋肉が大きく見え、引き締まっているが柔らかくも見え、それでいて、荒々しくも映る。
ごくり、と生唾を飲んで、筋肉を辿って下へと視線を落とすと、意図しないものがあって思わず息を詰めてしまう。
割れた腹筋の下、反り返る怒張__リュディガーは僅かの間に全裸になっていた。
怒張は、彼の指などとは比べるべくもないほど太く大きい。
血管が表面に浮いて、ひくり、と動くのが生々しい。
息を詰めて身を固めていると、彼の膝が、キルシェの膝の間に割って入り、太い身体までをも割り込んできた。そして、顔の片手をついて支えにし、リュディガーの身体が覆いかぶさるように動く。そうなると、視界から怒張が隠された。
「初めてだから、あまり見ないほうがいい」
苦笑を浮かべるリュディガー。
膝の間に割り込んだ太い身体。否応なく、局部が晒された状況に隠すこともできずにいれば、細腰をなぞるように優しく撫でる手に、ぞくぞく、と身体が反応してしまう。ただ撫でられているだけで、これほど身体がざわめくことにキルシェは戸惑った。
「本当に、細いな……君は……」
自身を掻き抱くようにしていた手の片方を、もう一方の手が取って自身の頬に擦り付ける。
「壊してしまわないか、心配だが……」
うっとり、と頬ずりしていた彼が視線を交えた。
「んっ……」
秘裂に何か__指ではない何かが触れた。熱を持ったそれ。指よりも太く、先端のあるもの。
どきどき、と心臓が早鐘を打つ。強く早いそれは、耳に響くほど。
「__いいか?」
見つめてくる彼の目は熱に浮かされたようで、その奥に強い彼の劣情が見え隠れしているようにキルシェには映った。
何と答えたらいいのかわからない。
嫌なはずがない。
大好きな人に求められているのだ。
だが、怖さもある。
一瞬見えた彼の怒張の大きさは、今彼が頬ずりする手の手首ほどもあるのではなかろうか。それが、果たして入るのか。受け入れられるのか。
__世の中の夫婦って……初夜って……どうなの、かしら……。
「ぁっ……」
ひくり、と動いた怒張が秘裂に触れる先端で押した。にゅるり、としとどに濡れた愛液で先端が滑って、刺激に対して油断していたキルシェの身体が跳ねてしまう。
秘裂をなぞっていた指と明確に太さに差があることを知り、指こそ受け入れたが、どうなのだろう、と余計に不安になる。
「たぶん、怖いよな……」
自嘲気味に言うリュディガーに、キルシェは否定どころか、何も答えることができない。
リュディガーは頬ずりしていた手を離し、今度は彼がキルシェの頬を優しく包んだ。
「無理そうなら、そこで止める」
真摯な表情で、親指の腹で頬を撫でるリュディガー。
「痛かったら素直に言ってくれ。止められる自信はある」
こんな状況でも、誠実で__これほどまでに、労られ、愛されているのだと、胸の深いところから彼への春めいた気持ちが湧いてくる。
__リュディガーでよかった……。
自分を愛してくれるのも、自分が愛するのも。
__愛しいのだもの……。
緊張が、ゆるく解けていく。
キルシェは小さく深呼吸をしてから、自身を掻き抱いていた手をどかしてシーツへ降ろし、頬に触れている大きな手をもう一方で触れる。
目をいくらか見開くリュディガーに、キルシェは柔らかく笑みを向けることができた。
「__来て……リュディガー」
0
あなたにおすすめの小説
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
二度目の初恋は、穏やかな伯爵と
柴田はつみ
恋愛
交通事故に遭い、気がつけば18歳のアランと出会う前の自分に戻っていた伯爵令嬢リーシャン。
冷酷で傲慢な伯爵アランとの不和な結婚生活を経験した彼女は、今度こそ彼とは関わらないと固く誓う。しかし運命のいたずらか、リーシャンは再びアランと出会ってしまう。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる