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帝都の大学
見舞い
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「こちらです」
と、鷲獅子の一頭紋が施された制服に身を包む者に通された部屋は、ほのかに薬品の香りがした。
清潔感に溢れた印象の部屋には、冴え渡る午前の外からの明かりに満たされ、眼に眩しいほどの白に染め上げられている。
寝台が余裕を持たせた等間隔で並び、その数は5床2列の10床。そのどれもが皺ひとつなく整えられていて、見ていて気が引き締まった。
そして、その景色は、キルシェには既視感がある。
__修道院の頃に見た……。
各地の神殿や修道院には、ほぼ例外なく、こうした療養施設が備わっている。
かつてキルシェが幼少期の数年を過ごした修道院の寄宿学校にも、同様にあった。しかしながら、思い出すと灰色っぽい霞の彼方の景色しかない。対して、目の前の景色は、とても鮮やか。
不思議なものだ、と思いながら、それをひとつひとつと見ていくと、奥にひとり身体を横たえる人があって、キルシェは息を飲む。
「私はこれで」
「ご案内いただき、ありがとうございました」
ビルネンベルクが案内役に丁寧な礼をとり、案内役もまたそれに丁寧に応じて、踵を返した。
それをキルシェも倣って礼をして見送り、改めて横たわった寝台を見た。
ビルネンベルクが先んじて動き、寝台へと歩み寄る。彼の背後から見え隠れする寝台が近づくごとに、緊張が高まるのがわかった。
そして、ビルネンベルクの身体が横にそれ、寝台が目の前に現れる。__そこに横たわる人を見、キルシェはさらにひとつ、大きく心臓が拍動した。
__リュディガー……。
それは、紛れもなく彼だった。
彼が大学から去ってから、翌日の夕方には生還して帝都の神殿へ移されたという。それから2日後、彼が目を覚ましたという一報があった。
彼の同期エルンストから、昏睡は4日は続く、という見立てを聞いていたから、あまりにも早い朗報で、キルシェはその日心の底から神に感謝した。
そして、目覚めたという報せの翌日である今日、ビルネンベルクとともに訪れたのだ。学長のレナーテル老師は、報せがあった日に、かなり遅い時間だったが駆けつけていて、今日は一緒ではない。
顔は、額から右目にかけて、包帯で覆われている。右側の頬には清潔なガーゼが当てられ、緑色の染みが滲んでいることから、恐らく薬草を当てているのだろう。
学長からの話であったが、龍も気力を振り絞っての帰還だったようで、やや滑り込むような着地となってしまい、その衝撃を殺しきれず彼は鞍から落とされたらしい。顔の怪我はそのときのもので、草地だったからこの程度で済んだそう。
「……男前が上がったな、リュディガー」
揶揄するように言うビルネンベルクは、小さく笑う。
__振り落とされたが、手綱は手放さなかったという。帰還する執念はすごいものだ。だからこそ、帰還できたのかもしれないな。
脳裏にレナーテルが薄く笑んで言った声が蘇る。
「思ったほど、憔悴してはいないな。__ご苦労だった、リュディガー」
ビルネンベルクは目を細めて、リュディガーをしばし見つめたまま、キルシェへ言う。
「__まだ覚醒具合が浅いのだろう。目を覚ましはしたが、夢現にあるという話だ」
「そう、ですか……」
「私は、彼の上司と少し話をしてくる。君はここにいてくれるかい?」
「はい」
柔らかく笑んで、ビルネンベルクはキルシェの肩に手を置いてから、まっすぐ部屋を後にした。
彼の後ろ姿が見えなくなってから、キルシェは近くの腰掛けを移動させて、寝台の傍に座った。
改めて、リュディガーの様子を観察する。ところどころ、怪我を処置した形跡が見受けられるが、話に聞いていた通り、命に関わるほどではないのは、キルシェの目にもわかった。
いつも後ろへ撫でつけるように整えられていた前髪も、力なく垂れて目元まで落ちていた。前髪の影に潜む目元には明らかな披露の色が見え、その眉間には皺が寄り、呼吸も浅い。
噛み締めているのか、痩けた頬の筋肉が時折ぴくぴく、と痙攣して、細く開いた唇から微かに呻きが混じった呼吸が零れる。
「リュディガー、本当にお疲れ様でした。お父様は、元気にしてらっしゃるわ。素敵なお父様なんだから、これ以上心配かけては駄目よ」
脱力して、寝台に投げ出されるようにしていた手に触れる。
袖に見え隠れする包帯にわずかに顔をしかめたキルシェは、胼胝のある分厚い手を、労いの気持ちを込めて少し強く握った。
「よかった……」
胸をなでおろしながら呟き、反応がないか、と注意深く観察する。気のせいか、少しだけ眉間の皺が薄れたように見えた。
触れた手は筋張って無骨だが、柔らかく温か。この手が、これまでも今回のように、最小限の損害で最大限の成果をもぎ取ってきたのだ。
温かい手は、血の通いがある証拠。太い首筋の血管が拍動が一定であることを見て取っていると、痩せこけた頬と顎の輪郭に無精髭があることに気づいて、どきり、とした。
普段の__記憶にある彼は、常に身奇麗にして、髭のひとつも生えていない。
あまりにも無防備な彼からは、疲れた雰囲気も相まって、どこか色気のようなものが滲み出ているように見え、キルシェは動揺した。
__なに、どきどき、しているの……。
彼のことは、体格のこともありつくづく異性とは理解しているものの、学生、学友という認識が強いため、普段は友人として接していた。
だから、異性としてこれほどまで色気を認識したことはない__否、そもそも持っていたのかもしれないが、この瞬間まで気づきもしなかった。
__普段見ない側面だからよ……。何してるの、私。
小さく首を振り、気を取り直すキルシェ。
「__そう、弓射。弓射がまだ待っているのだから、早くよくなって。免除はない、と言われてしまったのでしょう?」
「__その弓射とは、大学の必修のものかね」
唐突な、朗々とした低い声が、そこそこに近いところから聞こえた。キルシェは身体を弾ませるほど驚き、リュディガーの手を放して背後を振り返る。
年の頃は、父の世代より少し上の壮年の男。金の髪は白髪が混じって、鼻の下__人中の、唇に沿って整えられた髭も同様である。
上背はそこそこに高く体格もしっかりとして大柄だが、それでいていかつい雰囲気もない。龍帝従騎士団の制服ではないから、ここに配属されている文官なのだろうか。とにかく、ここに居るということは、龍帝従騎士団の関係者には間違いない。
佇まいの貫禄から察するに、そこそこの責任ある立場なのだろう。
と、鷲獅子の一頭紋が施された制服に身を包む者に通された部屋は、ほのかに薬品の香りがした。
清潔感に溢れた印象の部屋には、冴え渡る午前の外からの明かりに満たされ、眼に眩しいほどの白に染め上げられている。
寝台が余裕を持たせた等間隔で並び、その数は5床2列の10床。そのどれもが皺ひとつなく整えられていて、見ていて気が引き締まった。
そして、その景色は、キルシェには既視感がある。
__修道院の頃に見た……。
各地の神殿や修道院には、ほぼ例外なく、こうした療養施設が備わっている。
かつてキルシェが幼少期の数年を過ごした修道院の寄宿学校にも、同様にあった。しかしながら、思い出すと灰色っぽい霞の彼方の景色しかない。対して、目の前の景色は、とても鮮やか。
不思議なものだ、と思いながら、それをひとつひとつと見ていくと、奥にひとり身体を横たえる人があって、キルシェは息を飲む。
「私はこれで」
「ご案内いただき、ありがとうございました」
ビルネンベルクが案内役に丁寧な礼をとり、案内役もまたそれに丁寧に応じて、踵を返した。
それをキルシェも倣って礼をして見送り、改めて横たわった寝台を見た。
ビルネンベルクが先んじて動き、寝台へと歩み寄る。彼の背後から見え隠れする寝台が近づくごとに、緊張が高まるのがわかった。
そして、ビルネンベルクの身体が横にそれ、寝台が目の前に現れる。__そこに横たわる人を見、キルシェはさらにひとつ、大きく心臓が拍動した。
__リュディガー……。
それは、紛れもなく彼だった。
彼が大学から去ってから、翌日の夕方には生還して帝都の神殿へ移されたという。それから2日後、彼が目を覚ましたという一報があった。
彼の同期エルンストから、昏睡は4日は続く、という見立てを聞いていたから、あまりにも早い朗報で、キルシェはその日心の底から神に感謝した。
そして、目覚めたという報せの翌日である今日、ビルネンベルクとともに訪れたのだ。学長のレナーテル老師は、報せがあった日に、かなり遅い時間だったが駆けつけていて、今日は一緒ではない。
顔は、額から右目にかけて、包帯で覆われている。右側の頬には清潔なガーゼが当てられ、緑色の染みが滲んでいることから、恐らく薬草を当てているのだろう。
学長からの話であったが、龍も気力を振り絞っての帰還だったようで、やや滑り込むような着地となってしまい、その衝撃を殺しきれず彼は鞍から落とされたらしい。顔の怪我はそのときのもので、草地だったからこの程度で済んだそう。
「……男前が上がったな、リュディガー」
揶揄するように言うビルネンベルクは、小さく笑う。
__振り落とされたが、手綱は手放さなかったという。帰還する執念はすごいものだ。だからこそ、帰還できたのかもしれないな。
脳裏にレナーテルが薄く笑んで言った声が蘇る。
「思ったほど、憔悴してはいないな。__ご苦労だった、リュディガー」
ビルネンベルクは目を細めて、リュディガーをしばし見つめたまま、キルシェへ言う。
「__まだ覚醒具合が浅いのだろう。目を覚ましはしたが、夢現にあるという話だ」
「そう、ですか……」
「私は、彼の上司と少し話をしてくる。君はここにいてくれるかい?」
「はい」
柔らかく笑んで、ビルネンベルクはキルシェの肩に手を置いてから、まっすぐ部屋を後にした。
彼の後ろ姿が見えなくなってから、キルシェは近くの腰掛けを移動させて、寝台の傍に座った。
改めて、リュディガーの様子を観察する。ところどころ、怪我を処置した形跡が見受けられるが、話に聞いていた通り、命に関わるほどではないのは、キルシェの目にもわかった。
いつも後ろへ撫でつけるように整えられていた前髪も、力なく垂れて目元まで落ちていた。前髪の影に潜む目元には明らかな披露の色が見え、その眉間には皺が寄り、呼吸も浅い。
噛み締めているのか、痩けた頬の筋肉が時折ぴくぴく、と痙攣して、細く開いた唇から微かに呻きが混じった呼吸が零れる。
「リュディガー、本当にお疲れ様でした。お父様は、元気にしてらっしゃるわ。素敵なお父様なんだから、これ以上心配かけては駄目よ」
脱力して、寝台に投げ出されるようにしていた手に触れる。
袖に見え隠れする包帯にわずかに顔をしかめたキルシェは、胼胝のある分厚い手を、労いの気持ちを込めて少し強く握った。
「よかった……」
胸をなでおろしながら呟き、反応がないか、と注意深く観察する。気のせいか、少しだけ眉間の皺が薄れたように見えた。
触れた手は筋張って無骨だが、柔らかく温か。この手が、これまでも今回のように、最小限の損害で最大限の成果をもぎ取ってきたのだ。
温かい手は、血の通いがある証拠。太い首筋の血管が拍動が一定であることを見て取っていると、痩せこけた頬と顎の輪郭に無精髭があることに気づいて、どきり、とした。
普段の__記憶にある彼は、常に身奇麗にして、髭のひとつも生えていない。
あまりにも無防備な彼からは、疲れた雰囲気も相まって、どこか色気のようなものが滲み出ているように見え、キルシェは動揺した。
__なに、どきどき、しているの……。
彼のことは、体格のこともありつくづく異性とは理解しているものの、学生、学友という認識が強いため、普段は友人として接していた。
だから、異性としてこれほどまで色気を認識したことはない__否、そもそも持っていたのかもしれないが、この瞬間まで気づきもしなかった。
__普段見ない側面だからよ……。何してるの、私。
小さく首を振り、気を取り直すキルシェ。
「__そう、弓射。弓射がまだ待っているのだから、早くよくなって。免除はない、と言われてしまったのでしょう?」
「__その弓射とは、大学の必修のものかね」
唐突な、朗々とした低い声が、そこそこに近いところから聞こえた。キルシェは身体を弾ませるほど驚き、リュディガーの手を放して背後を振り返る。
年の頃は、父の世代より少し上の壮年の男。金の髪は白髪が混じって、鼻の下__人中の、唇に沿って整えられた髭も同様である。
上背はそこそこに高く体格もしっかりとして大柄だが、それでいていかつい雰囲気もない。龍帝従騎士団の制服ではないから、ここに配属されている文官なのだろうか。とにかく、ここに居るということは、龍帝従騎士団の関係者には間違いない。
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