58 / 247
帝都の大学
掻き捨て
しおりを挟む
馬場本と馬場末までの直線は、帝都の東__四苑の左京の比較的広い広場の中に作られていた。
ここは他の広場と違い、見上げるほど高い木々がぽつぽつ、と生え、地面が剥き出しの公園という様相である。広さは、リュディガーが言うに、帝都の端に位置する大学の門から本棟まで広がる面積に匹敵するらしい。
運河から引いた水が流れる水路。そこからさらに引き込まれる形の水を溜めた池があり枝葉を広げた木々は大抵が落葉樹で、大きくなって肥えた葉が、うまい具合に広場を覆って木陰を作り出していた。
馬場の横には石を組んで作られた舞台がある。野ざらしのそこから半円形のすり鉢状の階段が上へと伸びているのだが、これは野外の観劇場。この日はそこも観客が収容されるようになっているようだった。
石の舞台には祭壇が設えてあって、椅子に腰掛ける数人の司祭といった神職と、その舞台の周囲に警備にあたっている神殿騎士が待機していて、厳かな気配に満ちている。
キルシェは、なるほど、神事であることに違いない、と改めて実感した。
神殿騎士と神官騎士の役割は異なる。
神の愛ぐ子である神子の護衛が、神官騎士。その下の地位に神殿騎士が据えられている。どちらも神職の武官であるが、神殿騎士は文字通り、各地の神殿やその周辺地域、聖地の守備が任務である。
馬が疾走を始める馬場本を過ぎ、直線に等間隔で並ぶ菱形の的の道に至ると、途端に人の密度が増し、なかなか進めなくなった。
的の目の前がやはり見ごたえがあるから、というのは理解できるが、それにしたってまだ開始まで30分はあるというのに、キルシェの予想を遥かに上回る人の集まり具合である。
「野外劇場を通って行くべきだったか……」
ぼやいたのはリュディガーで、どうやら彼の予想をも上回っていたようだ。
皆、馬場の方を向いている中、それでもリュディガーは先導して、人垣を横断するようにかき分けて進んでいる。__それがどうにも、忍びない。
立錐の余地がない、とは言わないが、それなりの群衆だ。
大柄のリュディガーが最低限の断りを言いながら避けるようにかき分けて進めば、小さく悪態が飛んでくる。
リュディガーは気にも留めないようだが、それを見聞きするキルシェには、かなり耐え難い光景だった。
__この辺りで、いいのではないの……?
身を縮こまらせながら、足を止めたくなるのを堪えて大きな背を追う__が、怯みがちなキルシェは、じりじり、とリュディガーに遅れを取り始め、終には人の影で時折見失いそうになる。
__このまま、ここで紛れてしまっても、見られはするのでは……?
微かに誘惑の囁きが聞こえた刹那だった。
「キルシェ」
名を呼ばれたと同時に、ぐいっ、と腕を掴まれ引かれた。
引いたのはリュディガーで、大きな彼の手はしっかりと、しかしながら優しく引いて放さなかった。これにはいよいよキルシェも観念して、必死に後についていく。
頭一つ分近くは俯瞰するかたちで出ているリュディガーには、単純に進みにくい程度なのだろうが、人に囲まれた視界のキルシェは、引かれているとはいえ見通しが効かず辛いことに変わりはない。
さらに混み合ってくると、彼の歩みも鈍化した。
そうなると彼は掴んでいた腕を引いてキルシェの身体を引き寄せ、背中側から腕を回して二の腕を軽く掴む。そして、半歩先に身体を出して空いた手でキルシェを庇うようにして進み、怯みがちなキルシェの背を太い腕が押すようにして歩みを合わせさせる。
「__すまない」
人だかりの波が落ち着くところまでたどり着き、少しばかり余裕が出たところで、ぼそり、とリュディガーが言うので、キルシェは顔を上げる。
「だが、行かなけらばならない」
耐えてくれ、と言うと、今一度回された彼の手に力がこもった。それにキルシェも覚悟を決めて、目の前に見える人だかりに踏み込んだ。
雲間が晴れたように群衆から出ると、リュディガーの身体が離れたので、はぁ、とキルシェは息を吐き出した。
どうやら無意識に、息を止めがちでいたらしい。
「大丈夫か?」
こくり、と頷くのが精一杯なほど疲れていた。
人に揉まれる、というのはこういうことなのだろうか__。
熱気がすごい。群衆から抜け出して、風の清涼さに彼らの熱気がいかに強かったかを気付かされた。
「もう少し、離れよう」
周囲を軽く見張ってから、リュディガーは少し離れたところを指し示す。
ゆるい傾斜の先に、風雨にさらされて地衣類が張り付いている石の塀があった。
リュディガーの提案通り、その石の塀までたどり着くと手を置いて、あらためてキルシェは大きなため息を吐いた。
「__いい気分じゃないだろう」
彼の言う通り、ただでさえこうした賑わいに慣れていない。眺めたことはあるとは申せ、その中を徒歩で行くなど、これまで一度たりともなかった。
先導してもらった彼に頷き難く、なんと答えていいかわからずにいれば、リュディガーが後ろ頭を掻いた。
そして、リュディガーは塀に浅く腰をおろした。背の高さに見合って長い四肢の彼だからこそ座れるような高さの塀だから、キルシェには高すぎて手を置くぐらいしかできない。
「私も、さっきみたいなことは苦手だ。君ならなおのこと__だから、連れて来るのを躊躇ったんだ」
慣れていないだろうからな、と苦笑するリュディガーに、キルシェは、きょとん、としてしまう。
「でも、あまり気にもしていなかったように見えたけれど……」
「まあ、君よりは慣れているし、仕事だから、と割り切ればいいだけだからな」
「私服じゃなければ、何も言われない?」
「恐らく。もっと言えば、甲冑姿なら道が勝手に開けたはずだ」
腕を組んで少しばかり威張った風にするので、キルシェは笑ってしまう。
リュディガーも笑って、そうしてから馬場へと視線を投げた。
「__全体を見渡したいから離れたのだが、ここから見えるか?」
振り返って馬場の様子を見るキルシェ。
ゆるい傾斜の上だから、まったく見えないということはないものの、群衆の影に的が見え隠れしていた。
馬が疾走する姿を想像して重ねてみるが、的を射抜いたかどうかは見届けられないにせよ、勇壮な姿は見物できると思われる。
是が非でも観なければ、という使命感で来ていたわけではないし、キルシェの中ではリュディガーの私服警備のほうが優先だと思っているから、十分だ。
「野外劇場の方で観られればいいのだろうが、あっちは持ち場ではないから。君だけであちらへ行ってくるというのも手だが」
顎をしゃくって彼が示すのは、馬場を挟んだ向かい側。木々の間に見える半円形のすり鉢状の階段の劇場。
どうする、と視線を投げかけられ、キルシェは笑って首を振る。
「ここで。__勝手がわからないですから。……それにわかっていても、リュディガーの傍にいたほうが、安心できます」
「……そうか」
一瞬、目を見開いたリュディガーは、ひとつ咳払いして寄りかかっていた石の塀に視線を落とす。そして、キルシェとを交互に見比べながら、何やら顎に手を当てて考える彼は、よし、とまるで膝を打つようにその石の塀を叩いた。
「__座ってみるか?」
え、とキルシェは言葉につまる。
「座った方が、君の場合、高くなるから見易いと思うが」
「それは……そうでしょうが……」
「はしたない、か?」
言葉を濁していれば、リュディガーが図星を突く。
椅子ならばまだしもこれは塀で、しかも容易に座れない高さだ。子供時分ならば許されるだろうが、もう自分はそうした事が醜聞にされてしまう年齢である。
__こんなに人がいるところで……。
「図々しく人を押しのけて来たというのに……。ほらよく言うだろう。旅の恥は掻き捨て、と」
「旅って……」
「君にしてみれば、旅だろう? 普段しないことをしているんだ」
「そう、ですね……」
これにはキルシェは苦笑するしかない。
「__冗談はさておき、ここから長くかかる。座れるなら座っていたほうがいい。無論、無理強いはしないが」
真摯な顔で言われ、キルシェは提案を受け入れるつもりで塀を改めて見てるのだが、そこで躊躇う。
「でも、これ、私には座れない高さだわ」
弾みをつけてどうこうできる高さではないのは、誰の目にも明白__だが、リュディガーは、肩をすくめて塀から離れると、その場に屈んだ。
そして、指を交互に嵌めるようにして組むと、キルシェを見上げる。
その彼の様を見て、キルシェは面食らった。
それは乗馬のとき、鐙が高く足を掛けられない者に対して、踏み台代わりに手を組んでつくる足がかりだった。
ここは他の広場と違い、見上げるほど高い木々がぽつぽつ、と生え、地面が剥き出しの公園という様相である。広さは、リュディガーが言うに、帝都の端に位置する大学の門から本棟まで広がる面積に匹敵するらしい。
運河から引いた水が流れる水路。そこからさらに引き込まれる形の水を溜めた池があり枝葉を広げた木々は大抵が落葉樹で、大きくなって肥えた葉が、うまい具合に広場を覆って木陰を作り出していた。
馬場の横には石を組んで作られた舞台がある。野ざらしのそこから半円形のすり鉢状の階段が上へと伸びているのだが、これは野外の観劇場。この日はそこも観客が収容されるようになっているようだった。
石の舞台には祭壇が設えてあって、椅子に腰掛ける数人の司祭といった神職と、その舞台の周囲に警備にあたっている神殿騎士が待機していて、厳かな気配に満ちている。
キルシェは、なるほど、神事であることに違いない、と改めて実感した。
神殿騎士と神官騎士の役割は異なる。
神の愛ぐ子である神子の護衛が、神官騎士。その下の地位に神殿騎士が据えられている。どちらも神職の武官であるが、神殿騎士は文字通り、各地の神殿やその周辺地域、聖地の守備が任務である。
馬が疾走を始める馬場本を過ぎ、直線に等間隔で並ぶ菱形の的の道に至ると、途端に人の密度が増し、なかなか進めなくなった。
的の目の前がやはり見ごたえがあるから、というのは理解できるが、それにしたってまだ開始まで30分はあるというのに、キルシェの予想を遥かに上回る人の集まり具合である。
「野外劇場を通って行くべきだったか……」
ぼやいたのはリュディガーで、どうやら彼の予想をも上回っていたようだ。
皆、馬場の方を向いている中、それでもリュディガーは先導して、人垣を横断するようにかき分けて進んでいる。__それがどうにも、忍びない。
立錐の余地がない、とは言わないが、それなりの群衆だ。
大柄のリュディガーが最低限の断りを言いながら避けるようにかき分けて進めば、小さく悪態が飛んでくる。
リュディガーは気にも留めないようだが、それを見聞きするキルシェには、かなり耐え難い光景だった。
__この辺りで、いいのではないの……?
身を縮こまらせながら、足を止めたくなるのを堪えて大きな背を追う__が、怯みがちなキルシェは、じりじり、とリュディガーに遅れを取り始め、終には人の影で時折見失いそうになる。
__このまま、ここで紛れてしまっても、見られはするのでは……?
微かに誘惑の囁きが聞こえた刹那だった。
「キルシェ」
名を呼ばれたと同時に、ぐいっ、と腕を掴まれ引かれた。
引いたのはリュディガーで、大きな彼の手はしっかりと、しかしながら優しく引いて放さなかった。これにはいよいよキルシェも観念して、必死に後についていく。
頭一つ分近くは俯瞰するかたちで出ているリュディガーには、単純に進みにくい程度なのだろうが、人に囲まれた視界のキルシェは、引かれているとはいえ見通しが効かず辛いことに変わりはない。
さらに混み合ってくると、彼の歩みも鈍化した。
そうなると彼は掴んでいた腕を引いてキルシェの身体を引き寄せ、背中側から腕を回して二の腕を軽く掴む。そして、半歩先に身体を出して空いた手でキルシェを庇うようにして進み、怯みがちなキルシェの背を太い腕が押すようにして歩みを合わせさせる。
「__すまない」
人だかりの波が落ち着くところまでたどり着き、少しばかり余裕が出たところで、ぼそり、とリュディガーが言うので、キルシェは顔を上げる。
「だが、行かなけらばならない」
耐えてくれ、と言うと、今一度回された彼の手に力がこもった。それにキルシェも覚悟を決めて、目の前に見える人だかりに踏み込んだ。
雲間が晴れたように群衆から出ると、リュディガーの身体が離れたので、はぁ、とキルシェは息を吐き出した。
どうやら無意識に、息を止めがちでいたらしい。
「大丈夫か?」
こくり、と頷くのが精一杯なほど疲れていた。
人に揉まれる、というのはこういうことなのだろうか__。
熱気がすごい。群衆から抜け出して、風の清涼さに彼らの熱気がいかに強かったかを気付かされた。
「もう少し、離れよう」
周囲を軽く見張ってから、リュディガーは少し離れたところを指し示す。
ゆるい傾斜の先に、風雨にさらされて地衣類が張り付いている石の塀があった。
リュディガーの提案通り、その石の塀までたどり着くと手を置いて、あらためてキルシェは大きなため息を吐いた。
「__いい気分じゃないだろう」
彼の言う通り、ただでさえこうした賑わいに慣れていない。眺めたことはあるとは申せ、その中を徒歩で行くなど、これまで一度たりともなかった。
先導してもらった彼に頷き難く、なんと答えていいかわからずにいれば、リュディガーが後ろ頭を掻いた。
そして、リュディガーは塀に浅く腰をおろした。背の高さに見合って長い四肢の彼だからこそ座れるような高さの塀だから、キルシェには高すぎて手を置くぐらいしかできない。
「私も、さっきみたいなことは苦手だ。君ならなおのこと__だから、連れて来るのを躊躇ったんだ」
慣れていないだろうからな、と苦笑するリュディガーに、キルシェは、きょとん、としてしまう。
「でも、あまり気にもしていなかったように見えたけれど……」
「まあ、君よりは慣れているし、仕事だから、と割り切ればいいだけだからな」
「私服じゃなければ、何も言われない?」
「恐らく。もっと言えば、甲冑姿なら道が勝手に開けたはずだ」
腕を組んで少しばかり威張った風にするので、キルシェは笑ってしまう。
リュディガーも笑って、そうしてから馬場へと視線を投げた。
「__全体を見渡したいから離れたのだが、ここから見えるか?」
振り返って馬場の様子を見るキルシェ。
ゆるい傾斜の上だから、まったく見えないということはないものの、群衆の影に的が見え隠れしていた。
馬が疾走する姿を想像して重ねてみるが、的を射抜いたかどうかは見届けられないにせよ、勇壮な姿は見物できると思われる。
是が非でも観なければ、という使命感で来ていたわけではないし、キルシェの中ではリュディガーの私服警備のほうが優先だと思っているから、十分だ。
「野外劇場の方で観られればいいのだろうが、あっちは持ち場ではないから。君だけであちらへ行ってくるというのも手だが」
顎をしゃくって彼が示すのは、馬場を挟んだ向かい側。木々の間に見える半円形のすり鉢状の階段の劇場。
どうする、と視線を投げかけられ、キルシェは笑って首を振る。
「ここで。__勝手がわからないですから。……それにわかっていても、リュディガーの傍にいたほうが、安心できます」
「……そうか」
一瞬、目を見開いたリュディガーは、ひとつ咳払いして寄りかかっていた石の塀に視線を落とす。そして、キルシェとを交互に見比べながら、何やら顎に手を当てて考える彼は、よし、とまるで膝を打つようにその石の塀を叩いた。
「__座ってみるか?」
え、とキルシェは言葉につまる。
「座った方が、君の場合、高くなるから見易いと思うが」
「それは……そうでしょうが……」
「はしたない、か?」
言葉を濁していれば、リュディガーが図星を突く。
椅子ならばまだしもこれは塀で、しかも容易に座れない高さだ。子供時分ならば許されるだろうが、もう自分はそうした事が醜聞にされてしまう年齢である。
__こんなに人がいるところで……。
「図々しく人を押しのけて来たというのに……。ほらよく言うだろう。旅の恥は掻き捨て、と」
「旅って……」
「君にしてみれば、旅だろう? 普段しないことをしているんだ」
「そう、ですね……」
これにはキルシェは苦笑するしかない。
「__冗談はさておき、ここから長くかかる。座れるなら座っていたほうがいい。無論、無理強いはしないが」
真摯な顔で言われ、キルシェは提案を受け入れるつもりで塀を改めて見てるのだが、そこで躊躇う。
「でも、これ、私には座れない高さだわ」
弾みをつけてどうこうできる高さではないのは、誰の目にも明白__だが、リュディガーは、肩をすくめて塀から離れると、その場に屈んだ。
そして、指を交互に嵌めるようにして組むと、キルシェを見上げる。
その彼の様を見て、キルシェは面食らった。
それは乗馬のとき、鐙が高く足を掛けられない者に対して、踏み台代わりに手を組んでつくる足がかりだった。
0
あなたにおすすめの小説
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
【完結】エレクトラの婚約者
buchi
恋愛
しっかり者だが自己評価低めのエレクトラ。婚約相手は年下の美少年。迷うわー
エレクトラは、平凡な伯爵令嬢。
父の再婚で家に乗り込んできた義母と義姉たちにいいようにあしらわれ、困り果てていた。
そこへ父がエレクトラに縁談を持ち込むが、二歳年下の少年で爵位もなければ金持ちでもない。
エレクトラは悩むが、義母は借金のカタにエレクトラに別な縁談を押し付けてきた。
もう自立するわ!とエレクトラは親友の王弟殿下の娘の侍女になろうと決意を固めるが……
11万字とちょっと長め。
謙虚過ぎる性格のエレクトラと、優しいけど訳アリの高貴な三人の女友達、実は執着強めの天才肌の婚約予定者、扱いに困る義母と義姉が出てきます。暇つぶしにどうぞ。
タグにざまぁが付いていますが、義母や義姉たちが命に別状があったり、とことんひどいことになるザマァではないです。
まあ、そうなるよね〜みたいな因果応報的なざまぁです。
竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
四葉美名
恋愛
「危険です! 突然現れたそんな女など処刑して下さい!」
ある日突然、そんな怒号が飛び交う異世界に迷い込んでしまった橘莉子(たちばなりこ)。
竜王が統べるその世界では「迷い人」という、国に恩恵を与える異世界人がいたというが、莉子には全くそんな能力はなく平凡そのもの。
そのうえ莉子が現れたのは、竜王が初めて開いた「婚約者候補」を集めた夜会。しかも口に怪我をした治療として竜王にキスをされてしまい、一気に莉子は竜人女性の目の敵にされてしまう。
それでもひっそりと真面目に生きていこうと気を取り直すが、今度は竜王の子供を産む「運命の花嫁」に選ばれていた。
その「運命の花嫁」とはお腹に「竜王の子供の魂が宿る」というもので、なんと朝起きたらお腹から勝手に子供が話しかけてきた!
『ママ! 早く僕を産んでよ!』
「私に竜王様のお妃様は無理だよ!」
お腹に入ってしまった子供の魂は私をせっつくけど、「運命の花嫁」だとバレないように必死に隠さなきゃ命がない!
それでも少しずつ「お腹にいる未来の息子」にほだされ、竜王とも心を通わせていくのだが、次々と嫌がらせや命の危険が襲ってきて――!
これはちょっと不遇な育ちの平凡ヒロインが、知らなかった能力を開花させ竜王様に溺愛されるお話。
設定はゆるゆるです。他サイトでも重複投稿しています。
この度、青帝陛下の運命の番に選ばれまして
四馬㋟
恋愛
蓬莱国(ほうらいこく)を治める青帝(せいてい)は人ならざるもの、人の形をした神獣――青龍である。ゆえに不老不死で、お世継ぎを作る必要もない。それなのに私は青帝の妻にされ、后となった。望まれない后だった私は、民の反乱に乗して後宮から逃げ出そうとしたものの、夫に捕まり、殺されてしまう。と思ったら時が遡り、夫に出会う前の、四年前の自分に戻っていた。今度は間違えない、と決意した矢先、再び番(つがい)として宮城に連れ戻されてしまう。けれど状況は以前と変わっていて……。
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる