145 / 247
煌めきの都
氷の騎士
しおりを挟む
父が振り返った先を、マイャリスもまた父越しに見やる__が人の姿などはない。
「面を上げたまえ」
怪訝にしていれば、父が言い放つ言葉で、引き合わせたい者という相手がその護衛官だと悟る。
ゆるり、と身体を起こすも、跪礼のままの護衛官。
指示以外のことはしない従順な部下なのだろう。有事でもない今、身分が格下で不敬にもあたるが、兜を外すことはしないその護衛官。
兜によって顔の全容はおろか、目庇の奥に隠れて双眸さえも見ることができない。
ただただ、侮れない雰囲気__覇気とでも形容すればよいのだろうか、一切の隙きがないことは、武人でないマイャリスでさえ感じ取る事ができる。
「マイャリス、お前は『氷の騎士』と呼ばれる輩を知っているか?」
小さく頷くマイャリス。
「……皆さんが噂している限りですが。__昨今の、お父様のお気に入りの方だそうですね」
揶揄する響きを込めて言ってみるが、さも面白い、と言わんばかりに、くつり、と父の口元が笑みに歪んだ。
「__彼だよ」
背後のマーガレットが息を飲む気配がしたが、振り返ることなく父に顔を向けたまま面を上げた護衛官__騎士を見た。
「兜を」
その指示には、ちらり、と主人を見る騎士に対し、促すように顎をしゃくる。
それを受けてやっと兜を外すも、そっと脇に置く仕草の流れで、男は今一度、頭を垂れた。男の風貌は、兜を外す動作でまるで見えなかった。
唯一見えるのは、彼の頭__御髪に目を細めた。榛色の御髪。兜を被っていくぶん乱れていたが、それでも整えられていることが分かる。
「__少し、昔話にでも花を咲かせるといい」
「昔話、ですか?」
怪訝にするマイャリスに対して、くつくつ、と喉の奥で笑う父は、連れてきた彼をそのままに踵を返す。
「粋な計らい、と受け取ってくれて構わん。__あとは、よしなに」
去っていく父の姿を見送って、その姿が草木の向こうへ消えてから、マイャリスは改めて男を見た。
相変わらず律儀に指示を待っているのだろう。頭を垂れたまま動かない。
__お父様が連れてきた気に入り……よりにもよって噂の御仁とは。
父が使う__使えると判断した者は、実力こそあるが為人は期待できない輩ばかり。
マイャリスの周りの者__使用人ばかりだが、彼ら彼女らから漏れ聞こえる話を聞くに、やるせない気持ちを抱かせる。
彼もそうした輩のひとりだろう__否、そうだ。
__そんな方と、昔話とは……よくわからないわね。
交友は限られている。
しかもそれは、すべて父が承知のはずだ。
__知っているからこそ、連れてきたのでしょうけれど……。
よくわからないわ、とため息を小さく零して、マイャリスは気持ちを切り替える。
ここでは父が絶対だ。抵抗するだけ無駄であるし、今、父の気に入りだからと邪険にするのは大人げないことで、自分自身を貶める行為に思えてならない。
「どうぞ、こちらへ。ちょうどお茶にしていたところです。__そちらへお掛けになって」
マイャリスは踵を返して事務的な響きで言えば、はっ、と短く応じる声。その声は、覇気を放つ男にしては、控えめなものだった。
ゆらり、と立ち上がる気配を背に感じながら、自身の羽織物をとって向かいの椅子へと掛けてから、自分は元の席へと腰を下ろした。
マーガレットがお茶の用意をしようと動くのを制し、マイャリスが自らお茶のポットにお湯を注ぎ淹れ、控えているように目配せで指示をする。
そうしていると手元が陰った__陰ったのは何故、と見れば、男が東屋に踏み入って差し込む陽光を遮ったからだとわかった。
より近づいて、男がいかに大柄か驚かされる。
その大柄さだけではない。
その顔__深い青の底に沈むような紫の双眸に、息を呑んだ。
じっと見つめてくるその目。
忘れることがない、その目__否、今、記憶の奥底に沈めて、忘れようと努めていたことを思い出した。
__なんで……。
心臓がひとつ早く、大きく打つ。
明らかに動じたのを見たはずなのに、彼は素知らぬ顔で椅子に敷いた羽織物を取ってマイャリスへと返してから、その椅子に腰を下ろした。
緊張から強張って取りこぼしそうになる羽織物を、辛うじて受け取るが、彼の顔から目が離せない。
目の前の男の表情は、蓬莱から伝わった能面にあるように、一見して無表情にも見えるが、同時に怒りにも哀しみにも憂いにも染まって見えるもの。その内に潜む鬱屈した心が燻っているような、不思議で形容し難い顔である。
記憶の中の彼は、自分に対してこんな顔を向けてきたことなどない。
端正な顔立ちにはしかし、皮肉にもよく似合った。
__何故彼が、ここに居るの。
「……リュディガー……」
自分は彼を知っている。
__どうして、貴方が……貴方ほどの人が……。
羽織物とともに膝に置いていた手が震えるので、握りしめて堪える。
__彼が『氷の騎士』……。
何かの間違いではないのか。
表情を変えることなく、無慈悲に断罪をするとされるその者。今や心も凍てつかせた『氷の騎士』という、揶揄とも尊崇ともとれる異名を囁かれる、父の気に入りの懐刀。
表に出ることはない自分の耳にもその噂は届いていたが、それが彼だとは思いもしなかった。
なぜなら、自分の知る彼は崇高な理念をもち、良心も持ち合わせ、人の痛みが分かる人__だったはず。
そんな彼が、父のような男に付き従うとは天地がひっくり返ってもありえない。
__何が彼を変えてしまったの……。
深みに紫を秘めた蒼の双眸は、相変わらず一点の曇りなく。しかしながら、苛烈なほどに射抜いてくる。
彼の視線__かつてのことを責め立てているように思え、ただただ胸が苦しくなってくるのだった。
__多くを、伏せていたから……。
そんな胸の内を知ってか知らずか、彼は僅かに目を細める。
「__3年前、貴女様は、お隠れになった、と聞きました」
よく通る低い声は、淀みない。
感情の読み取れないその声で淡々と言い放たれた言葉は、瞬時に理解できない言葉だった。
__隠れる?
隠れる、とは、文字通り隠れることか。
であれば、彼と別れてから確かに軟禁生活だ。
てっきり、嫁がされるものだと思ったらそうはならず、だからといって表へ出されることもない生活。それが今日まで続いている。
「だが……生きておられた」
更に続く男の言葉は、混乱の渦にさらに叩き落とす。
__生きて……?
「……なにを、言っているの?」
__わからない。
何が、どうして__。
「__キルシェ・ラウペン」
抑揚なく紡がれたその言葉に、ぐぎり、と胸に痛みを覚えた。
「面を上げたまえ」
怪訝にしていれば、父が言い放つ言葉で、引き合わせたい者という相手がその護衛官だと悟る。
ゆるり、と身体を起こすも、跪礼のままの護衛官。
指示以外のことはしない従順な部下なのだろう。有事でもない今、身分が格下で不敬にもあたるが、兜を外すことはしないその護衛官。
兜によって顔の全容はおろか、目庇の奥に隠れて双眸さえも見ることができない。
ただただ、侮れない雰囲気__覇気とでも形容すればよいのだろうか、一切の隙きがないことは、武人でないマイャリスでさえ感じ取る事ができる。
「マイャリス、お前は『氷の騎士』と呼ばれる輩を知っているか?」
小さく頷くマイャリス。
「……皆さんが噂している限りですが。__昨今の、お父様のお気に入りの方だそうですね」
揶揄する響きを込めて言ってみるが、さも面白い、と言わんばかりに、くつり、と父の口元が笑みに歪んだ。
「__彼だよ」
背後のマーガレットが息を飲む気配がしたが、振り返ることなく父に顔を向けたまま面を上げた護衛官__騎士を見た。
「兜を」
その指示には、ちらり、と主人を見る騎士に対し、促すように顎をしゃくる。
それを受けてやっと兜を外すも、そっと脇に置く仕草の流れで、男は今一度、頭を垂れた。男の風貌は、兜を外す動作でまるで見えなかった。
唯一見えるのは、彼の頭__御髪に目を細めた。榛色の御髪。兜を被っていくぶん乱れていたが、それでも整えられていることが分かる。
「__少し、昔話にでも花を咲かせるといい」
「昔話、ですか?」
怪訝にするマイャリスに対して、くつくつ、と喉の奥で笑う父は、連れてきた彼をそのままに踵を返す。
「粋な計らい、と受け取ってくれて構わん。__あとは、よしなに」
去っていく父の姿を見送って、その姿が草木の向こうへ消えてから、マイャリスは改めて男を見た。
相変わらず律儀に指示を待っているのだろう。頭を垂れたまま動かない。
__お父様が連れてきた気に入り……よりにもよって噂の御仁とは。
父が使う__使えると判断した者は、実力こそあるが為人は期待できない輩ばかり。
マイャリスの周りの者__使用人ばかりだが、彼ら彼女らから漏れ聞こえる話を聞くに、やるせない気持ちを抱かせる。
彼もそうした輩のひとりだろう__否、そうだ。
__そんな方と、昔話とは……よくわからないわね。
交友は限られている。
しかもそれは、すべて父が承知のはずだ。
__知っているからこそ、連れてきたのでしょうけれど……。
よくわからないわ、とため息を小さく零して、マイャリスは気持ちを切り替える。
ここでは父が絶対だ。抵抗するだけ無駄であるし、今、父の気に入りだからと邪険にするのは大人げないことで、自分自身を貶める行為に思えてならない。
「どうぞ、こちらへ。ちょうどお茶にしていたところです。__そちらへお掛けになって」
マイャリスは踵を返して事務的な響きで言えば、はっ、と短く応じる声。その声は、覇気を放つ男にしては、控えめなものだった。
ゆらり、と立ち上がる気配を背に感じながら、自身の羽織物をとって向かいの椅子へと掛けてから、自分は元の席へと腰を下ろした。
マーガレットがお茶の用意をしようと動くのを制し、マイャリスが自らお茶のポットにお湯を注ぎ淹れ、控えているように目配せで指示をする。
そうしていると手元が陰った__陰ったのは何故、と見れば、男が東屋に踏み入って差し込む陽光を遮ったからだとわかった。
より近づいて、男がいかに大柄か驚かされる。
その大柄さだけではない。
その顔__深い青の底に沈むような紫の双眸に、息を呑んだ。
じっと見つめてくるその目。
忘れることがない、その目__否、今、記憶の奥底に沈めて、忘れようと努めていたことを思い出した。
__なんで……。
心臓がひとつ早く、大きく打つ。
明らかに動じたのを見たはずなのに、彼は素知らぬ顔で椅子に敷いた羽織物を取ってマイャリスへと返してから、その椅子に腰を下ろした。
緊張から強張って取りこぼしそうになる羽織物を、辛うじて受け取るが、彼の顔から目が離せない。
目の前の男の表情は、蓬莱から伝わった能面にあるように、一見して無表情にも見えるが、同時に怒りにも哀しみにも憂いにも染まって見えるもの。その内に潜む鬱屈した心が燻っているような、不思議で形容し難い顔である。
記憶の中の彼は、自分に対してこんな顔を向けてきたことなどない。
端正な顔立ちにはしかし、皮肉にもよく似合った。
__何故彼が、ここに居るの。
「……リュディガー……」
自分は彼を知っている。
__どうして、貴方が……貴方ほどの人が……。
羽織物とともに膝に置いていた手が震えるので、握りしめて堪える。
__彼が『氷の騎士』……。
何かの間違いではないのか。
表情を変えることなく、無慈悲に断罪をするとされるその者。今や心も凍てつかせた『氷の騎士』という、揶揄とも尊崇ともとれる異名を囁かれる、父の気に入りの懐刀。
表に出ることはない自分の耳にもその噂は届いていたが、それが彼だとは思いもしなかった。
なぜなら、自分の知る彼は崇高な理念をもち、良心も持ち合わせ、人の痛みが分かる人__だったはず。
そんな彼が、父のような男に付き従うとは天地がひっくり返ってもありえない。
__何が彼を変えてしまったの……。
深みに紫を秘めた蒼の双眸は、相変わらず一点の曇りなく。しかしながら、苛烈なほどに射抜いてくる。
彼の視線__かつてのことを責め立てているように思え、ただただ胸が苦しくなってくるのだった。
__多くを、伏せていたから……。
そんな胸の内を知ってか知らずか、彼は僅かに目を細める。
「__3年前、貴女様は、お隠れになった、と聞きました」
よく通る低い声は、淀みない。
感情の読み取れないその声で淡々と言い放たれた言葉は、瞬時に理解できない言葉だった。
__隠れる?
隠れる、とは、文字通り隠れることか。
であれば、彼と別れてから確かに軟禁生活だ。
てっきり、嫁がされるものだと思ったらそうはならず、だからといって表へ出されることもない生活。それが今日まで続いている。
「だが……生きておられた」
更に続く男の言葉は、混乱の渦にさらに叩き落とす。
__生きて……?
「……なにを、言っているの?」
__わからない。
何が、どうして__。
「__キルシェ・ラウペン」
抑揚なく紡がれたその言葉に、ぐぎり、と胸に痛みを覚えた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
【完結】姫将軍の政略結婚
ユリーカ
恋愛
姫将軍ことハイランド王国第四王女エレノアの嫁ぎ先が決まった。そこは和平が成立したアドラール帝国、相手は黒太子フリードリヒ。
姫将軍として帝国と戦ったエレノアが和平の条件で嫁ぐ政略結婚であった。
人質同然で嫁いだつもりのエレノアだったが、帝国側にはある事情があって‥‥。
自国で不遇だった姫将軍が帝国で幸せになるお話です。
不遇な姫が優しい王子に溺愛されるシンデレラストーリーのはずが、なぜか姫が武装し皇太子がオレ様になりました。ごめんなさい。
スピンオフ「盲目な魔法使いのお気に入り」も宜しくお願いします。
※ 全話完結済み。7時20時更新します。
※ ファンタジー要素多め。魔法なし物理のみです。
※ 第四章で魔物との戦闘があります。
※ 短編と長編の違いがよくわかっておりません!すみません!十万字以上が長編と解釈してます。文字数で判断ください。
前世で孵した竜の卵~幼竜が竜王になって迎えに来ました~
高遠すばる
恋愛
エリナには前世の記憶がある。
先代竜王の「仮の伴侶」であり、人間貴族であった「エリスティナ」の記憶。
先代竜王に真の番が現れてからは虐げられる日々、その末に追放され、非業の死を遂げたエリスティナ。
普通の平民に生まれ変わったエリスティナ、改めエリナは強く心に決めている。
「もう二度と、竜種とかかわらないで生きていこう!」
たったひとつ、心残りは前世で捨てられていた卵から孵ったはちみつ色の髪をした竜種の雛のこと。クリスと名付け、かわいがっていたその少年のことだけが忘れられない。
そんなある日、エリナのもとへ、今代竜王の遣いがやってくる。
はちみつ色の髪をした竜王曰く。
「あなたが、僕の運命の番だからです。エリナ。愛しいひと」
番なんてもうこりごり、そんなエリナとエリナを一身に愛する竜王のラブロマンス・ファンタジー!
虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。
専業プウタ
恋愛
ミリア・カルマンは帝国唯一の公爵家の次女。高貴な皇族の血を引く紫色の瞳を持って生まれたワガママな姉の陰謀で、帝国一裕福でイケメンのレナード・アーデン侯爵と婚約することになる。父親であるカルマン公爵の指示のもと後継者としてアカデミーで必死に勉強してきて首席で卒業した。アカデミー時代からの恋人、サイラスもいる。公爵になる夢も恋人も諦められない。私の人生は私が決めるんだから、イケメンの婚約者になど屈しない。地位も名誉も美しさも備えた婚約者の弱みを握り、婚約を破棄する。そして、大好きな恋人と結婚してみせる。そう決意して婚約者と接しても、この婚約者一筋縄ではいかない。初対面のはずなのに、まるで自分を知っていたかのような振る舞い。ミリアは恋人を裏切りたくない、姉の思い通りになりたくないと思いつつも彼に惹かれてく気持ちが抑えられなくなっていく。
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
田舎暮らしの貧乏令嬢、幽閉王子のお世話係になりました〜七年後の殿下が甘すぎるのですが!〜
侑子
恋愛
「リーシャ。僕がどれだけ君に会いたかったかわかる? 一人前と認められるまで魔塔から出られないのは知っていたけど、まさか七年もかかるなんて思っていなくて、リーシャに会いたくて死ぬかと思ったよ」
十五歳の時、父が作った借金のために、いつ魔力暴走を起こすかわからない危険な第二王子のお世話係をしていたリーシャ。
弟と同じ四つ年下の彼は、とても賢くて優しく、可愛らしい王子様だった。
お世話をする内に仲良くなれたと思っていたのに、彼はある日突然、世界最高の魔法使いたちが集うという魔塔へと旅立ってしまう。
七年後、二十二歳になったリーシャの前に現れたのは、成長し、十八歳になって成人した彼だった!
以前とは全く違う姿に戸惑うリーシャ。
その上、七年も音沙汰がなかったのに、彼は昔のことを忘れていないどころか、とんでもなく甘々な態度で接してくる。
一方、自分の息子ではない第二王子を疎んで幽閉状態に追い込んでいた王妃は、戻ってきた彼のことが気に入らないようで……。
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました!
※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)
狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。
突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。
だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。
そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。
共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?
自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる