神守の少女、二度目の人生は好きに生きます〜因縁相手は勝手に自滅〜

雪水砂糖

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13 母の実家(花蓮視点)

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 いったい、何がどうなっているのよ!

 離縁を宣告されてからお母様は、まるで魂を抜かれたみたいに放心してしまい、何を聞いても答えてくれなかった。
「七日以内」と言っていたはずなのに、翌日には元お父様が手配した使用人たちが屋敷へ押しかけ、荷物を次々と運び出していった。私とお母様も、その荷物と一緒に、お母様の実家、沼安家へと向かうことになった。

 深く息をつく。憂鬱だ。
 あの家はすでに代替わりして叔父一家が中心となっている。しかも、私たち親子は昔からあの一家に疎まれていた。私としては、家格が上の者として会うたびに指導してあげていただけなのに。

 到着してすぐ、玄関先ではお祖父様と叔父様が怒りに満ちた顔で待ち構えていた。

「この馬鹿が!台無しにしおって。どこの馬の骨ともわからん男と子どもを作り、水無瀬家の皆様を騙していたなど、恥知らずにもほどがある。ありがたいことに、我が沼安家には一切お咎めはなかったが……お前たちには早々に縁組をして出ていってもらう。それまで問題を起こすな。起こしたら即刻追い出す。どこへでも行って野垂れ死ね!」

「うちは姉さんも知っての通り、別邸なんてないし、余っている部屋も客室もありません。物置部屋を大急ぎで空けましたから、しばらくそこで暮らしてください。最低限の衣食住は保証します。とにかくもう問題を起こさないでください」

 言いたいことだけ言い放つと、執事が私を物置部屋へ案内した。お母様はまだ別室で話があるらしい。
 部屋はまあまあ広かったが、持ち込んだ荷物が多すぎて、床の三分の二以上がすでに埋まってしまっている。これでは必要な服を取り出すことすら難しい。

 歓迎されるとは思っていなかったけど……まさかここまで酷い扱いを受けるなんて。
 そもそも、私は悪くないのに。

 私が生まれたとき、神気量がそこそこ多かったから、「もし水無瀬家に子どもが生まれなければ、養女になれるかもしれない」と誰かが言っていたらしい。けれど、その翌年、私とは比べものにならないほどの神気を宿した瑞葉が生まれ、その後に同じく神気に恵まれた光矢も生まれ、誰一人そんなことを口にしなくなった。
 あの二人さえいなければ……私は水無瀬家の娘になれたかもしれないのに。

 ……そういえば、父親が違ったのだったわね。最初から無理な話だったのかもしれないわ。

 浅井家は水無瀬家の親戚とはいえ、たかだか中小位の家格。もしかしたら、本当のお父様は上位のお家の跡取りで、愛し合っていたのに結婚を反対されたのかもしれないわ。
 私という子どもがいることがわかったら、私だけでも引き取ってもらえるかもしれない。

 まずは、本当のお父様のことを、お母様から聞き出さなきゃ。

 つらつらと考えていたら、お母様が戻ってきた。

 私がいるのに気がつくと、

「花蓮、一ヶ月後に辺境の商人に嫁ぐことになったわ」

 と言ってきた。

 えっ?辺境?

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