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ヒーローは遅れてやってくるのが常である
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デッドアイがサスタスの元へ向かう途中、サスタスの所から頂上へと移動するエーデルと鉢合わせする。
「あら?エーデル、サスタスは?」
「役者交代ですって。私はお爺様の所に行くわ。何かあった?」
「なんかブランがね、兵士達が味方になりたいって言ってるって連れてきたのよ。それでどうしたらいいかサスタスに聞こうと思って」
「アンタそれ…怪しくない?私だったら……」
エーデルが言いかけてデッドアイの後ろに見える頂上から土煙が巻き上がっているのが見えた。
「何かおかしい!行くわよ!」
エーデルはデッドアイの手を引っ張って急ぎ飛んでいく。
頂上へ着いた時には、マーガレットがアガヒドゥを殴り飛ばした直後だった。ニヤリと笑っている長老にエーデルが尋ねる。
「お爺様!一体何が⁉︎」
「見よ、あんな小柄なオーガが人間を吹き飛ばしよった。さすがオーガの女王じゃの」
「いつの間にマーガレットさんが…」
「ブランが来る直前くらいにわしの頭の上に転移して来てな、ブラン王子達にバレないように潜んでおったぞ」
「さすがマーガレットママ…」
空中にいる2人は感嘆し、真下にいるマーガレットを見やる。マーガレットの後ろには怪我をしているブランとムルトゥ。それを半円の形で囲むように兵士達が布陣している。
実力では勝っているが多勢に無勢、この量を殺さず降伏させるのは難しそうである。
アガヒドゥが兵士に起こされて立ち上がる。憎悪に満ちた表情でマーガレットを睨みつけると、兵士達に向かって叫び始めた。
「全員!薬を飲みなさい!一気に殲滅です!」
アガヒドゥが戦地に来る前に兵士達に「ある薬」を渡していた。それは飲めば一時的に身体能力が飛躍的に向上するというもので、命令をしたら飲むようにと伝えてあった。
彼等はそれを命令通り飲み干す。飲んだ全員が気付く。これは「まともな薬」ではない事に。
筋肉が盛り上がり、まるでオーガのような見た目に変貌していく。急激な体の変化に兵士達は苦しみだす。
「あれは…まさか」
「お母様、あれは何ですか⁉︎」
「反応は『オーガの秘薬』に似てるのだけれど…人間が耐えれるはずはないのよ」
マーガレットは考える。そこで出た一つの推測。あの日、デッドアイの母マーシャに渡した『オーガの秘薬』。これが誰かの手に渡り、改良、量産されたのだとしたら――。
「もしかして、私のせい?」
マーガレットは困ったような顔をしながら、一番近くの兵士まで一瞬で詰め寄ると前蹴りで吹き飛ばす。しかし、彼等の体はオーガと遜色ないほど強化されていた。それを見て形勢が傾いたと感じたのか、長老がデッドアイに話しかける。
「デッドアイ王女よ、アレをやるのじゃ。わしとケンカした時のあれじゃ。ほれ、尻尾のところにお主らが忘れていったものがあるぞ」
そこにあったのはウォーターガン。あの時誰かが置いていってしまったのだろう。
「それと、ブラン王子」
「ひゃい⁉︎」
急に長老から話しかけられたブランは驚いて変な声を出してしまった。
「お主、氷魔法得意じゃろ?」
ブランは魔法を平均的に色々と使える。という事にしてある。氷系魔法が得意だと人に言った事はない。しかし本当は氷系の魔法が一番得意なのである。小さい頃、氷結魔法で姉を凍死させそうになった事がトラウマで、それ以来氷系魔法を使わなくなった。
「どうして知ってるんです?」
「儂くらい長く生きておるとな、お主の纏うオーラで分かるんじゃよ。それでじゃな…」
アガヒドゥには長老の声が聞こえていないが、彼等が何かを話しているのだけは分かった。
「コソコソと話す暇があるなら命乞いでもしろぉぉ!」
怒号と共に兵士達が一斉に走り出す。
「…という訳じゃ、お前達分かったな。エーデル!ブレスで足止めじゃ」
「分かったわ!」
エーデルと長老の口から炎のブレスが吐き出され、進行方向に壁を作る。本気を出せば焼き尽くしてしまう事など容易ではあるが、手加減をして死なない程度に威力を弱める。
その隙に忘れ物のウォーターガンに魔力を流し込むデッドアイ。それを魔力障壁で何重にも包むブランとムルトゥ。アガヒドゥの『遮断領域』が無くなっているかは賭けだったが、やはりマーガレットに吹き飛ばされた時に解除されていたようだ。
炎の壁で足が止まる兵士達だったが、アガヒドゥの命令で炎に包まれながらも突破してくる。
魔力障壁の中でウォーターガンが壊れ、魔石が剥き出しになる。魔力障壁が壊れ始め、デッドアイはマーガレットにこれを託した。
「リリーママ!これを高く飛ばして!」
「いいわよ、それ!」
子供を高い高いするように上へ投げる。が、マーガレットがこれをやると遥か上空まで飛ばせるようだ。
「全員長老の下へ!」
ブランが叫ぶと、味方のオーガ達は一斉に長老の下へと駆ける。長老は尻尾で味方と敵を分断するように壁を作ると、自分の首な高さまで飛んできた魔力障壁の玉を、小さな高密度の火球で撃ち落とす。
障壁が壊れ、中に溜まっていた水がまるで川を丸ごと持ってきたかの如く溢れ出した。
「な、なんですか⁉︎これは!」
上空からの大量の水に押し流されるアガヒドゥ軍。
「吹雪より生まれし精霊よ、我に力を!ディープ・フリーズ!」
ブランが呪文を唱えると、水が凍り始めていく。アガヒドゥ軍は水に押し流されながら凍りついた。
「まぁ!ブラン。やればできるじゃない!さすが私の息子」
マーガレットがブランを抱きしめながらくるくると回る。
「これで少しは時間稼ぎが出来るじゃろうて」
皆がホッと一息ついて、どこに加勢しに行くか話し合おうとしていた時、突如転送ゲートが開き中から誰かが飛び出してきた。
「創士!どうして来たの⁉︎」
中から飛び出してきたのは創士。周りを見渡し、ムルトゥを見つけると、彼女の元へ駆け寄り肩を掴むと真剣な眼差しで口を開く。
「ムルトゥ、君にお願いがあるんだ!」
「な、なんだべな⁉︎」
「あら?エーデル、サスタスは?」
「役者交代ですって。私はお爺様の所に行くわ。何かあった?」
「なんかブランがね、兵士達が味方になりたいって言ってるって連れてきたのよ。それでどうしたらいいかサスタスに聞こうと思って」
「アンタそれ…怪しくない?私だったら……」
エーデルが言いかけてデッドアイの後ろに見える頂上から土煙が巻き上がっているのが見えた。
「何かおかしい!行くわよ!」
エーデルはデッドアイの手を引っ張って急ぎ飛んでいく。
頂上へ着いた時には、マーガレットがアガヒドゥを殴り飛ばした直後だった。ニヤリと笑っている長老にエーデルが尋ねる。
「お爺様!一体何が⁉︎」
「見よ、あんな小柄なオーガが人間を吹き飛ばしよった。さすがオーガの女王じゃの」
「いつの間にマーガレットさんが…」
「ブランが来る直前くらいにわしの頭の上に転移して来てな、ブラン王子達にバレないように潜んでおったぞ」
「さすがマーガレットママ…」
空中にいる2人は感嘆し、真下にいるマーガレットを見やる。マーガレットの後ろには怪我をしているブランとムルトゥ。それを半円の形で囲むように兵士達が布陣している。
実力では勝っているが多勢に無勢、この量を殺さず降伏させるのは難しそうである。
アガヒドゥが兵士に起こされて立ち上がる。憎悪に満ちた表情でマーガレットを睨みつけると、兵士達に向かって叫び始めた。
「全員!薬を飲みなさい!一気に殲滅です!」
アガヒドゥが戦地に来る前に兵士達に「ある薬」を渡していた。それは飲めば一時的に身体能力が飛躍的に向上するというもので、命令をしたら飲むようにと伝えてあった。
彼等はそれを命令通り飲み干す。飲んだ全員が気付く。これは「まともな薬」ではない事に。
筋肉が盛り上がり、まるでオーガのような見た目に変貌していく。急激な体の変化に兵士達は苦しみだす。
「あれは…まさか」
「お母様、あれは何ですか⁉︎」
「反応は『オーガの秘薬』に似てるのだけれど…人間が耐えれるはずはないのよ」
マーガレットは考える。そこで出た一つの推測。あの日、デッドアイの母マーシャに渡した『オーガの秘薬』。これが誰かの手に渡り、改良、量産されたのだとしたら――。
「もしかして、私のせい?」
マーガレットは困ったような顔をしながら、一番近くの兵士まで一瞬で詰め寄ると前蹴りで吹き飛ばす。しかし、彼等の体はオーガと遜色ないほど強化されていた。それを見て形勢が傾いたと感じたのか、長老がデッドアイに話しかける。
「デッドアイ王女よ、アレをやるのじゃ。わしとケンカした時のあれじゃ。ほれ、尻尾のところにお主らが忘れていったものがあるぞ」
そこにあったのはウォーターガン。あの時誰かが置いていってしまったのだろう。
「それと、ブラン王子」
「ひゃい⁉︎」
急に長老から話しかけられたブランは驚いて変な声を出してしまった。
「お主、氷魔法得意じゃろ?」
ブランは魔法を平均的に色々と使える。という事にしてある。氷系魔法が得意だと人に言った事はない。しかし本当は氷系の魔法が一番得意なのである。小さい頃、氷結魔法で姉を凍死させそうになった事がトラウマで、それ以来氷系魔法を使わなくなった。
「どうして知ってるんです?」
「儂くらい長く生きておるとな、お主の纏うオーラで分かるんじゃよ。それでじゃな…」
アガヒドゥには長老の声が聞こえていないが、彼等が何かを話しているのだけは分かった。
「コソコソと話す暇があるなら命乞いでもしろぉぉ!」
怒号と共に兵士達が一斉に走り出す。
「…という訳じゃ、お前達分かったな。エーデル!ブレスで足止めじゃ」
「分かったわ!」
エーデルと長老の口から炎のブレスが吐き出され、進行方向に壁を作る。本気を出せば焼き尽くしてしまう事など容易ではあるが、手加減をして死なない程度に威力を弱める。
その隙に忘れ物のウォーターガンに魔力を流し込むデッドアイ。それを魔力障壁で何重にも包むブランとムルトゥ。アガヒドゥの『遮断領域』が無くなっているかは賭けだったが、やはりマーガレットに吹き飛ばされた時に解除されていたようだ。
炎の壁で足が止まる兵士達だったが、アガヒドゥの命令で炎に包まれながらも突破してくる。
魔力障壁の中でウォーターガンが壊れ、魔石が剥き出しになる。魔力障壁が壊れ始め、デッドアイはマーガレットにこれを託した。
「リリーママ!これを高く飛ばして!」
「いいわよ、それ!」
子供を高い高いするように上へ投げる。が、マーガレットがこれをやると遥か上空まで飛ばせるようだ。
「全員長老の下へ!」
ブランが叫ぶと、味方のオーガ達は一斉に長老の下へと駆ける。長老は尻尾で味方と敵を分断するように壁を作ると、自分の首な高さまで飛んできた魔力障壁の玉を、小さな高密度の火球で撃ち落とす。
障壁が壊れ、中に溜まっていた水がまるで川を丸ごと持ってきたかの如く溢れ出した。
「な、なんですか⁉︎これは!」
上空からの大量の水に押し流されるアガヒドゥ軍。
「吹雪より生まれし精霊よ、我に力を!ディープ・フリーズ!」
ブランが呪文を唱えると、水が凍り始めていく。アガヒドゥ軍は水に押し流されながら凍りついた。
「まぁ!ブラン。やればできるじゃない!さすが私の息子」
マーガレットがブランを抱きしめながらくるくると回る。
「これで少しは時間稼ぎが出来るじゃろうて」
皆がホッと一息ついて、どこに加勢しに行くか話し合おうとしていた時、突如転送ゲートが開き中から誰かが飛び出してきた。
「創士!どうして来たの⁉︎」
中から飛び出してきたのは創士。周りを見渡し、ムルトゥを見つけると、彼女の元へ駆け寄り肩を掴むと真剣な眼差しで口を開く。
「ムルトゥ、君にお願いがあるんだ!」
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