部員6人の軟式野球部~女子マネージャーの見た風景~

すまいる

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第3章

夏の大会はじまる

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夏の大会は、日本一暑い「熊谷」で行われた。この大会は、初戦から「壁つき球場」だった。
「壁つき球場」での試合の時は、マネージャーが他チームの試合のウグイス嬢を頼まれる。
これが高校野球好きにはたまらなく面白い。

甲子園でのウグイス嬢ばりに、「◯◯クン」とクンに力を入れてみたり、複雑な選手交替をさらさらと言ってみて自己満足になったり。
他にもボールカウントボタンを押したり、球場の所謂「放送席」が垣間見れたり。(何も放送はしていないが)

7月下旬、夏の大会の初戦はシードで2回戦からの登場だった。相手は戸田高校。
序盤から優位の試合運びで10―0の5回コールド勝ち。

3回戦は強豪川口工業だ。
春の大会はカードが良く対戦しなかったが、川口工業は練習試合でも勝てないチームだった。
部室に「打倒 川口工業!」と書いてあった時期もあった。そういう意味では、事実上の決勝戦ともいえる試合だった。

好ゲームだった。
我がチームは短打とフォアボール、内野ゴロなどで確実に得点。
相手チームは2本の二塁打があったものの、後続が続かず無得点。終わってみたら2―0の勝利!

チームは順調に勝ち進んだ。

 私は毎日が刺激的で楽しくて仕方がなかった。相変わらず、文通相手のヒロコからはマメに手紙が届いていたが、ざっと見て、ふむふむ、と思ってそのままにしていた。
「最近、手紙くれないね~」と書いてあったことなど、気にも止めていなかった。今で言う「既読スルー」だった。
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