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第一章 旅立ち
夜の蝶
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多数テーブルが並ぶ、なかなか大きな酒場だ。周りを見渡すも、まだエミリーは来ていない。
「オレらだいぶゆっくりしたつもりだったけど、エミリーまだ入ってんのか?」
入口近くのテーブルに座る。
「久しぶり過ぎてのぼせてないだろうね……」
とりあえず、ビールで乾杯する。
はぁ……美味い……。
サウナで渇いた身体に、冷たいビールが染み渡る。
一杯飲み干した時、エミリーが汗だくで酒場に入ってきた。
「ちょっと! あのサウナってのヤバいね! ハマっちゃうよ!」
エミリーは顔を紅潮させながら、興奮気味に言った。
「おぉ、エミリーもか! あれは凄いよな!」
「僕の故郷の文化が広がってるのは単純に嬉しいね。明日も入ろうよ」
流石は交易都市、王国内の様々な文化が楽しめる。テーブルいっぱいに並んだ見た事もない料理を、美味い酒で流し込んだ。
「食った飲んだ……さぁ、みんなこれからどうする?」
飲み干したビールジョッキを置いて、皆に尋ねた。
「私は勿論カジノだよ! 一週間我慢したんだからね!」
エミリーは杖をクルクル回し、今にも飛び出しそうだ。
「なるほど、カジノがあるのか。健闘を祈るよ」
トーマスは苦笑いしながらエミリーを見送った。エミリーは上機嫌で酒場を出ていった。
こんな大都市で女の子一人は普通は危ないが、エミリーに関しては心配ない。暴漢の方が心配だ。
「さて、トーマス君、久々におねぇちゃんのとこに飲みに行かないかい?」
オレはトーマスに目配せをした。
「ユーゴ、意外とそういう所好きなんだよね……いいよ、今夜は付き合うよ」
トーマスは肩を竦め、そう答えた。この街に着いた時からそうだった。故郷とは全く違う大都市に、オレは浮かれていた。
酒場から少し歩くと、繁華街が広がっている。聞いた話では、レトルコメルスには大きく分けて二つの繁華街があるらしい。
ここは東の繁華街『ソレムニー・アベニュー』だ。メインストリートでは、露出の高い服を着た女達の呼び込みで賑わっている。ゴルドホークでは見たことが無い光景だ。
「お兄さん達、この先のお店なんだけど、少しご一緒しません?」
綺麗な女性二人が声をかけてきた。二人共整った顔立ち、胸には見事に実った二つの膨らみが、布の少ない服から溢れている。
「行きます!」
オレは即答し、ニヤリと笑った。
「ほんとに? すぐそこの店なの。行きましょ!」
そう言って女性二人は、オレとトーマスの腕に抱きついた。肘には、グラマーな女性の大きな胸が当たっている。自然と頬がほころんだ。
すぐそこだと言った言葉に偽りは無く、少し路地に入った場所にある建物に案内された。黒服がドアを開け、案内されたボックス席に四人で座る。
「何飲みますか?」
隣の女性が、オレに笑顔を向ける。
「ウイスキーの水割りにしようかな!」
ニコッと笑った顔が美しい。女は少し前屈みになって水割りを作っている。大きな胸の谷間を眺めながらそれを待つ。
グラスが皆に渡った。
「んじゃ、カンパーイ!」
四人でグラスを合わせ、それぞれの時間を隣の女性と過ごす。
「お兄さん、この辺の人じゃ無いですよね? 黒髪の人、初めて見たもん」
隣の女性が、オレの髪を見てそう尋ねた。
「うん、ゴルドホークから来た狩猟者だよ」
「結構高ランクだったりして?」
彼女は目を丸くして、興味深そうにオレを見た。
「こう見えてAランクなんだ」
「え!? 若いのにすごーい! どれくらいここにいるの?」
「とりあえず、三泊の予定」
「じゃ、また会えるね!」
彼女はオレの手を取り、自分の太腿に押し当てた。
「うん、いっぱい飲んでよ!」
「ホントに? じゃ、いただきまーす!」
彼女はグラスを一気に傾けた。
「名前は? オレはユーゴ」
「ユーゴ君ね! 私はエマ。よろしくね」
オレは上機嫌で、隣に座るグラマーなエマが作る水割りをハイペースで飲み干す。トーマスも楽しそうだ。
(ユーゴ君のホテルに行ってもいい?)
エマが耳元でそっと囁いた。彼女の甘い吐息が、オレの理性を揺さぶる。
(オレ、結構いいホテル取ってるんだよ。今から行こうか)
オレも彼女の耳元に口を寄せた。
(うん、行こ……)
交渉は成立した。二人は席を立ち、店を後にした。
「オレらだいぶゆっくりしたつもりだったけど、エミリーまだ入ってんのか?」
入口近くのテーブルに座る。
「久しぶり過ぎてのぼせてないだろうね……」
とりあえず、ビールで乾杯する。
はぁ……美味い……。
サウナで渇いた身体に、冷たいビールが染み渡る。
一杯飲み干した時、エミリーが汗だくで酒場に入ってきた。
「ちょっと! あのサウナってのヤバいね! ハマっちゃうよ!」
エミリーは顔を紅潮させながら、興奮気味に言った。
「おぉ、エミリーもか! あれは凄いよな!」
「僕の故郷の文化が広がってるのは単純に嬉しいね。明日も入ろうよ」
流石は交易都市、王国内の様々な文化が楽しめる。テーブルいっぱいに並んだ見た事もない料理を、美味い酒で流し込んだ。
「食った飲んだ……さぁ、みんなこれからどうする?」
飲み干したビールジョッキを置いて、皆に尋ねた。
「私は勿論カジノだよ! 一週間我慢したんだからね!」
エミリーは杖をクルクル回し、今にも飛び出しそうだ。
「なるほど、カジノがあるのか。健闘を祈るよ」
トーマスは苦笑いしながらエミリーを見送った。エミリーは上機嫌で酒場を出ていった。
こんな大都市で女の子一人は普通は危ないが、エミリーに関しては心配ない。暴漢の方が心配だ。
「さて、トーマス君、久々におねぇちゃんのとこに飲みに行かないかい?」
オレはトーマスに目配せをした。
「ユーゴ、意外とそういう所好きなんだよね……いいよ、今夜は付き合うよ」
トーマスは肩を竦め、そう答えた。この街に着いた時からそうだった。故郷とは全く違う大都市に、オレは浮かれていた。
酒場から少し歩くと、繁華街が広がっている。聞いた話では、レトルコメルスには大きく分けて二つの繁華街があるらしい。
ここは東の繁華街『ソレムニー・アベニュー』だ。メインストリートでは、露出の高い服を着た女達の呼び込みで賑わっている。ゴルドホークでは見たことが無い光景だ。
「お兄さん達、この先のお店なんだけど、少しご一緒しません?」
綺麗な女性二人が声をかけてきた。二人共整った顔立ち、胸には見事に実った二つの膨らみが、布の少ない服から溢れている。
「行きます!」
オレは即答し、ニヤリと笑った。
「ほんとに? すぐそこの店なの。行きましょ!」
そう言って女性二人は、オレとトーマスの腕に抱きついた。肘には、グラマーな女性の大きな胸が当たっている。自然と頬がほころんだ。
すぐそこだと言った言葉に偽りは無く、少し路地に入った場所にある建物に案内された。黒服がドアを開け、案内されたボックス席に四人で座る。
「何飲みますか?」
隣の女性が、オレに笑顔を向ける。
「ウイスキーの水割りにしようかな!」
ニコッと笑った顔が美しい。女は少し前屈みになって水割りを作っている。大きな胸の谷間を眺めながらそれを待つ。
グラスが皆に渡った。
「んじゃ、カンパーイ!」
四人でグラスを合わせ、それぞれの時間を隣の女性と過ごす。
「お兄さん、この辺の人じゃ無いですよね? 黒髪の人、初めて見たもん」
隣の女性が、オレの髪を見てそう尋ねた。
「うん、ゴルドホークから来た狩猟者だよ」
「結構高ランクだったりして?」
彼女は目を丸くして、興味深そうにオレを見た。
「こう見えてAランクなんだ」
「え!? 若いのにすごーい! どれくらいここにいるの?」
「とりあえず、三泊の予定」
「じゃ、また会えるね!」
彼女はオレの手を取り、自分の太腿に押し当てた。
「うん、いっぱい飲んでよ!」
「ホントに? じゃ、いただきまーす!」
彼女はグラスを一気に傾けた。
「名前は? オレはユーゴ」
「ユーゴ君ね! 私はエマ。よろしくね」
オレは上機嫌で、隣に座るグラマーなエマが作る水割りをハイペースで飲み干す。トーマスも楽しそうだ。
(ユーゴ君のホテルに行ってもいい?)
エマが耳元でそっと囁いた。彼女の甘い吐息が、オレの理性を揺さぶる。
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