176 / 260
第四章 魔人の過去編
龍国散策
しおりを挟む
魔都と同じね。
上に立つ王が愚かだと、国が傾き、民が苦しむ。どこも同じ構図だわ。
「なるほどね、魔都シルヴァニアも暗君リリスのせいで傾いたわ。ワタシもリリスに個人的な恨みを持ってる。アレを殺そうと思ってるの。ねぇアナタ達、まずは皆で鬼国を落とさない? 他種族の戦闘法を取り入れると戦闘能力が跳ね上がるわ。ワタシ達が指南してあげる」
「なるほどのぉ。確かに皆の戦力を上げるのが先決じゃのぉ」
ベンケイが重々しく頷き、皆が賛成した。
まずは、ワタシ達が習得した戦闘法がどんなものなのか、実演を交えてベンケイに見せることにした。記憶の共有も便利だけれど、百聞は一見にしかずよ。
「なっ! なんじゃこれは!」
脳裏に流れてくる奔流に、ベンケイが目を丸くする。
「心配しないで。ワタシの能力よ。これが『錬気術』、これが『仙術』。そしてこっちが魔族の魔法よ」
一通りの説明を聞いたベンケイは、顎髭を撫でながら考え込んだ。
「……なるほどのぉ。錬気術と言うのは気力を体内で練り上げ、変質させるものじゃな? おそらくじゃが、その練気という物を、ワシらが使う『闘気』にそのまま変えるのは難しそうじゃな……」
「そうか。確かに気力を変質させる点では同じだが、根本的な質が違う。俺達も練気を更に変質させろと言われれば難しいな」
シュエンが同意する。
「だが、自然の力を闘気に組み込むのは効果が上がりそうじゃ。後は闘気の圧縮解放か。このために錬気術を習得する意味は大いにありそうじゃのぉ」
「ところで、鬼族に回復術はあるの?」
「うむ、自身の患部に闘気を集めると治癒の効果がある。他人に闘気を注いで治す事も出来る。それを『加療』と言う」
「ホント、闘気って万能なのね……」
方針は決まった。
まずは仙術の習得を第一にする。
すべての基本である魔法を習得し、各属性の魔力を扱える様になる事で自然エネルギーを知り、取り入れる感覚を養う。
自然エネルギーを自由に扱えるようになれば、錬気術の習得へのハードルは下がる。
更に修練し、練気で空を駆けることが出来れば、空中戦で相手を翻弄出来るだろう。その身体操作の感覚は、必ず闘気の扱いにも寄与するはずだわ。
「最終目標は、練気を使って空を駆ける事よ。ワタシ達もそれで大幅に戦闘能力が上がったわ。アナタ達の闘気にも必ずいい影響を与えるはずよ」
「オラ、絶対強くなってイバラキを殺す。皆、頑張ろう!」
『オォ――!』
テンの掛け声に、鬼族たちが呼応する。いい士気だわ。
早速、集落全体での修練が開始された。
鬼族の戦闘には、属性という概念は無い。まずは魔法の習得、属性を知ることからスタートだ。
彼らは優秀だった。魔法の習得が出来た者は、次々と仙術の習得に移行していく。
二ヶ月程で、集落の戦士の殆どが仙術と錬気術の基礎を習得してしまった。
「さすが、皆優秀な戦士ね。覚えが早いわ」
「次の段階は俺が指導する」
シュエンが前に出る。
「で、やはり練気を闘気に変えるのは無理か?」
「あぁ、無理じゃな。ワシらにとっては使い慣れた闘気で戦った方が良い。ただ、練気は浮遊の術などに使うのに適しておる。闘気も気力の節約になるが、燃費の良さでは錬気には劣るのぉ。闘気の圧縮にも練気の理論が応用できそうじゃ」
「そうか、分かった。よし、では次は練気を使って空を駆けて貰う。これが出来れば身体操作の精度が跳ね上がる。闘気の精度も必ず良くなるはずだ。ただ、難易度は高い。半年を目処にしようか。出来なくても、挑戦する過程で必ず成長はする」
「後は皆の努力次第ね。シュエンちゃんがいれば、ワタシ達が教える事はもう無さそうだわ」
次の日から最終段階に入った。
皆が空を駆ける訓練に悪戦苦闘しているのを見届け、ワタシはアレクサンドに提案した。
「ねぇ、皆が頑張っている間に、龍族が放棄した土地に行ってみない?」
「そうだね、宝玉同士が近付くと淡く光る事が分かったからな。埋めたとなると見つけるのは難しいかもしれないが、行ってみる価値はある」
シュエンとサランに指導を任せ、ワタシとアレクサンドは南下して、かつての龍族の国へ『翠』の宝玉を探しに出かけることにした。
「ワタシ達も鍛錬ついでに、楽な浮遊術じゃなくて空を駆けて行かない?」
「そうだな、時間はあるからね。そうしよう」
◆◆◆
村を出て十日。ワタシ達はそれらしき場所に到着した。
荒涼とした大地に、かつての文明の痕跡が残っている。
「アレクサンド、アナタここに来たことあるんでしょ?」
「あぁ、千年も前の話だけどね。あまり覚えてない上に、こうも変わってしまっているとね……」
龍族の島の建物は全て木造だったらしい。
所々に風化した木材が散乱し、土に還りかけている。ここで間違いは無いはずだ。
「これは本当に骨が折れるわね」
「あぁ、来るんじゃなかったよ……」
二つの宝玉はアレクサンドが管理していたけど、二つを外に出すと互いに干渉して光ってしまうため、片方の『黄』の宝玉はサランに預けてきた。手元には『紅』がある。
「さて、この紅の宝玉が淡く光れば、その辺に翠の宝玉があるって事だね」
「えぇ、地道に歩き回りましょうか」
国と言うからにはかなり広い。
瓦礫を越え、草をかき分け、隅から隅までどれくらい歩き回っただろう。
結局、翠の宝玉は見つからなかった。
「十日は歩き回ったわね……」
「これだけ歩き回って反応が無いということは、そういう事だろうね」
「少し怒りが湧いてきてるわ……」
「少しで治まってるのは、思わぬ収穫があったお陰だな」
徒労感に襲われる中、唯一の救いがあった。
歩き回っている途中、朽ちかけた木箱の中から、所々錆びてはいるが刀を五本見つけた。
アレクサンドが言うには、引越しの際に忘れた物だろうとの事だ。
「そうね、シュエンちゃんの刀を見てワタシも一本欲しいとは思ってたのよね。メインはデュランダルなのは変わらないけど、サブウェポンとして魅力的だわ」
「あぁ、ボクもだ。コイツをベンケイ爺さんに渡せば、見事に研ぎ直してくれるだろうね。ここまで古いと価値が分からないが、龍族が使っていた物なら、いい品である事を願おう」
宝玉は見つからなかったけれど、たまたま見つけた刀を土産に、ワタシ達はまた十日間の空中散歩で戻ることにした。
いい運動にはなったわね。
上に立つ王が愚かだと、国が傾き、民が苦しむ。どこも同じ構図だわ。
「なるほどね、魔都シルヴァニアも暗君リリスのせいで傾いたわ。ワタシもリリスに個人的な恨みを持ってる。アレを殺そうと思ってるの。ねぇアナタ達、まずは皆で鬼国を落とさない? 他種族の戦闘法を取り入れると戦闘能力が跳ね上がるわ。ワタシ達が指南してあげる」
「なるほどのぉ。確かに皆の戦力を上げるのが先決じゃのぉ」
ベンケイが重々しく頷き、皆が賛成した。
まずは、ワタシ達が習得した戦闘法がどんなものなのか、実演を交えてベンケイに見せることにした。記憶の共有も便利だけれど、百聞は一見にしかずよ。
「なっ! なんじゃこれは!」
脳裏に流れてくる奔流に、ベンケイが目を丸くする。
「心配しないで。ワタシの能力よ。これが『錬気術』、これが『仙術』。そしてこっちが魔族の魔法よ」
一通りの説明を聞いたベンケイは、顎髭を撫でながら考え込んだ。
「……なるほどのぉ。錬気術と言うのは気力を体内で練り上げ、変質させるものじゃな? おそらくじゃが、その練気という物を、ワシらが使う『闘気』にそのまま変えるのは難しそうじゃな……」
「そうか。確かに気力を変質させる点では同じだが、根本的な質が違う。俺達も練気を更に変質させろと言われれば難しいな」
シュエンが同意する。
「だが、自然の力を闘気に組み込むのは効果が上がりそうじゃ。後は闘気の圧縮解放か。このために錬気術を習得する意味は大いにありそうじゃのぉ」
「ところで、鬼族に回復術はあるの?」
「うむ、自身の患部に闘気を集めると治癒の効果がある。他人に闘気を注いで治す事も出来る。それを『加療』と言う」
「ホント、闘気って万能なのね……」
方針は決まった。
まずは仙術の習得を第一にする。
すべての基本である魔法を習得し、各属性の魔力を扱える様になる事で自然エネルギーを知り、取り入れる感覚を養う。
自然エネルギーを自由に扱えるようになれば、錬気術の習得へのハードルは下がる。
更に修練し、練気で空を駆けることが出来れば、空中戦で相手を翻弄出来るだろう。その身体操作の感覚は、必ず闘気の扱いにも寄与するはずだわ。
「最終目標は、練気を使って空を駆ける事よ。ワタシ達もそれで大幅に戦闘能力が上がったわ。アナタ達の闘気にも必ずいい影響を与えるはずよ」
「オラ、絶対強くなってイバラキを殺す。皆、頑張ろう!」
『オォ――!』
テンの掛け声に、鬼族たちが呼応する。いい士気だわ。
早速、集落全体での修練が開始された。
鬼族の戦闘には、属性という概念は無い。まずは魔法の習得、属性を知ることからスタートだ。
彼らは優秀だった。魔法の習得が出来た者は、次々と仙術の習得に移行していく。
二ヶ月程で、集落の戦士の殆どが仙術と錬気術の基礎を習得してしまった。
「さすが、皆優秀な戦士ね。覚えが早いわ」
「次の段階は俺が指導する」
シュエンが前に出る。
「で、やはり練気を闘気に変えるのは無理か?」
「あぁ、無理じゃな。ワシらにとっては使い慣れた闘気で戦った方が良い。ただ、練気は浮遊の術などに使うのに適しておる。闘気も気力の節約になるが、燃費の良さでは錬気には劣るのぉ。闘気の圧縮にも練気の理論が応用できそうじゃ」
「そうか、分かった。よし、では次は練気を使って空を駆けて貰う。これが出来れば身体操作の精度が跳ね上がる。闘気の精度も必ず良くなるはずだ。ただ、難易度は高い。半年を目処にしようか。出来なくても、挑戦する過程で必ず成長はする」
「後は皆の努力次第ね。シュエンちゃんがいれば、ワタシ達が教える事はもう無さそうだわ」
次の日から最終段階に入った。
皆が空を駆ける訓練に悪戦苦闘しているのを見届け、ワタシはアレクサンドに提案した。
「ねぇ、皆が頑張っている間に、龍族が放棄した土地に行ってみない?」
「そうだね、宝玉同士が近付くと淡く光る事が分かったからな。埋めたとなると見つけるのは難しいかもしれないが、行ってみる価値はある」
シュエンとサランに指導を任せ、ワタシとアレクサンドは南下して、かつての龍族の国へ『翠』の宝玉を探しに出かけることにした。
「ワタシ達も鍛錬ついでに、楽な浮遊術じゃなくて空を駆けて行かない?」
「そうだな、時間はあるからね。そうしよう」
◆◆◆
村を出て十日。ワタシ達はそれらしき場所に到着した。
荒涼とした大地に、かつての文明の痕跡が残っている。
「アレクサンド、アナタここに来たことあるんでしょ?」
「あぁ、千年も前の話だけどね。あまり覚えてない上に、こうも変わってしまっているとね……」
龍族の島の建物は全て木造だったらしい。
所々に風化した木材が散乱し、土に還りかけている。ここで間違いは無いはずだ。
「これは本当に骨が折れるわね」
「あぁ、来るんじゃなかったよ……」
二つの宝玉はアレクサンドが管理していたけど、二つを外に出すと互いに干渉して光ってしまうため、片方の『黄』の宝玉はサランに預けてきた。手元には『紅』がある。
「さて、この紅の宝玉が淡く光れば、その辺に翠の宝玉があるって事だね」
「えぇ、地道に歩き回りましょうか」
国と言うからにはかなり広い。
瓦礫を越え、草をかき分け、隅から隅までどれくらい歩き回っただろう。
結局、翠の宝玉は見つからなかった。
「十日は歩き回ったわね……」
「これだけ歩き回って反応が無いということは、そういう事だろうね」
「少し怒りが湧いてきてるわ……」
「少しで治まってるのは、思わぬ収穫があったお陰だな」
徒労感に襲われる中、唯一の救いがあった。
歩き回っている途中、朽ちかけた木箱の中から、所々錆びてはいるが刀を五本見つけた。
アレクサンドが言うには、引越しの際に忘れた物だろうとの事だ。
「そうね、シュエンちゃんの刀を見てワタシも一本欲しいとは思ってたのよね。メインはデュランダルなのは変わらないけど、サブウェポンとして魅力的だわ」
「あぁ、ボクもだ。コイツをベンケイ爺さんに渡せば、見事に研ぎ直してくれるだろうね。ここまで古いと価値が分からないが、龍族が使っていた物なら、いい品である事を願おう」
宝玉は見つからなかったけれど、たまたま見つけた刀を土産に、ワタシ達はまた十日間の空中散歩で戻ることにした。
いい運動にはなったわね。
0
あなたにおすすめの小説
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
エレンディア王国記
火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、
「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。
導かれるように辿り着いたのは、
魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。
王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り――
だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。
「なんとかなるさ。生きてればな」
手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。
教師として、王子として、そして何者かとして。
これは、“教える者”が世界を変えていく物語。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
助けた騎士団になつかれました。
藤 実花
恋愛
冥府を支配する国、アルハガウンの王女シルベーヌは、地上の大国ラシュカとの約束で王の妃になるためにやって来た。
しかし、シルベーヌを見た王は、彼女を『醜女』と呼び、結婚を保留して古い離宮へ行けと言う。
一方ある事情を抱えたシルベーヌは、鮮やかで美しい地上に残りたいと思う願いのため、異議を唱えず離宮へと旅立つが……。
☆本編完結しました。ありがとうございました!☆
番外編①~2020.03.11 終了
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる